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高性能なETERNUS DX ディスクアレイによる仮想化統合で
システムの安定稼働を実現

ドイツライフセービング協会(DLRG:The German Life-Saving Association)様 導入事例


ボランティアによるライフセービング組織として世界最大級となるドイツライフセービング協会 (DLRG) は、1913年に設立され、100万人以上の会員とスポンサーを管理しています。その処理対象となるデータ量は中規模企業に匹敵します。同協会は性能面とシステムの安定性を改善するために、IT基盤の更新に加え、ストレージ統合と仮想化を検討していました。そこで高性能なETERNUS DX ディスクアレイと、SAN(Storage Area Network)環境に仮想化ソリューションVMware® vSphere 4をプラスし、安全で安定したプラットフォームを構築しました。

2011年11月9日掲載


【導入事例概要】
国名 ドイツ
業種 ライフセービング
ハードウェア ストレージ:ETERNUS DX90
PCサーバ:PRIMERGY RX300
ソフトウェア 仮想化ソフトウェア:VMware ESX

「富士通の安定したディスクアレイと仮想化のおかげで、協会のITは安全かつスムーズに稼働しています。性能が群を抜いており、コンサルティングやプロジェクト計画段階から、何の不安もありませんでした」

ドイツライフセービング協会/国内最高責任者代理 フランク・ラーベ 氏
(Frank Rabe, Acting National Chief Executive DLRG)

導入前の課題   導入による効果
  • 性能面を改善しシステムを安定させたい
  • ストレージ統合と仮想化により、IT全体を集約し、大幅な性能向上と管理工数の削減を実現
  • 容量を10倍に増加。ディスクアレイ間でのデータミラーリングにより、高い安定性を確保
  • 中規模企業に匹敵するデータ量に対し、IT環境の負担を軽減したい
  • 大容量ディスクアレイにより、将来を見据えた拡張性を確保。ディスク回転を停止するエコモードによりIT負荷を軽減

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導入の背景

ドイツライフセービング協会(DLRG)は、1913年に設立された世界最大のボランティアによるライフセービング(沿岸警備)組織です。同協会は、当地ニーダーザクセン州バートネンドルフ(本部)において、60万人の活動メンバーと40万人のスポンサーを管理しており、その処理対象となるデータ量は、中規模企業に匹敵します。本部に勤務する50人の職員は、2,000の支部組織の管理だけでなく、ライフセーバーの全国展開の調整も行います。それに加え、バートネンドルフのIT環境では、ドイツ沿岸および内陸河川における無数のライフガードのトレーニングコースを提供し、そのデータベースも構築されています。

ストレージシステムの安定性への課題

ドイツライフセービング協会の以前のIT環境は、性能面とシステムの安定性において必要な条件を満たすことができず、管理にも時間がかかり過ぎていました。そのため、ITへの過重な負荷を防ぐ新しい統合ソリューションが必要となりました。
そのときのことを同協会の国内最高責任者代理フランク・ラーベ氏は次のように振り返ります。「高性能なストレージシステムと仮想化環境の導入は、私たちが期待するものになるか否かの大きな賭けでした。当時はほぼすべてが単一サーバ上で動いていたため、1つのアプリケーションに問題が発生した場合、すぐに他のアプリケーションに影響が出ていました」。

導入の契機

ITの2本立て、ストレージとサーバ導入で大容量かつ安全を確保

以前から富士通のサーバ、ノートブック、PCを利用し、唯一導入していなかったのが大規模テクノロジーだけだったという同社。それゆえ、「コンサルティングやプロジェクト計画段階から、何の不安もなかった」とフランク・ラーベ氏は語ります。

大容量かつ安全確保の2本立てとして、2台のETERNUS DX ディスクアレイと3台のPRIMERGY RX300 サーバを導入し、仮想化環境を構築。そのおかげで、アプリケーションに影響が出るような問題もなく、逆にアプリケーションの独自開発用の追加リソースを手に入れることができるほど改善されました。

導入のポイントと効果

仮想化統合による全体最適化

「富士通の非常に有能な担当者のおかげで、素晴らしいプロジェクトになりました」とドイツライフセービング協会のシステム管理者、マルク・カストレール(Marc Kastler, the DLRG's system administrator)氏。VMware ESXによる仮想化環境によって、彼の仕事は非常に楽になったとのこと。「現在、IT全体が仮想インフラセンターに集約され、望み通りの場所に仮想マシンを移動することができます。つまり、常に最適な環境を確保できるのです。また、サーバリソースも、最適な状態で使用されています」。このように協会は、大幅な性能向上や管理工数削減の効果を得ることができました。

「ネットワークは大幅にフレキシブルになりました。個々の仮想マシンを他のサーバにシフトすることができるので、ホストの電源を切ったうえで保守作業を実施できます。以前は丸一日ちかく、ネットワークを切断する必要がありました。現在は非稼働時間が基本的に存在しないのです」。

堅牢なハードウェア基盤

現在ドイツライフセービング協会は、最先端のディスクアレイ「ETERNUS DX90」を2台保有し、仮想化環境とともに協会のストレージ基盤を構成しています。このシステムはコストパフォーマンスに優れ、かつデータアクセスが極めて速いという特長があります。マルク・カストレール氏とスタッフは、ETERNUS DX90に異なるタイプのハードディスクを混在させ、データ移動や節電対策として各ディスクの回転を停止する(エコモード)対応を行いました。本システムのもう一つの利点は、データセキュリティのレベルの高さです。停電時にはキャッシュにあるデータは不揮発性メモリ(NANDフラッシュ)に退避し、保護されます。

成長を考慮し、拡張性ある設計

協会は2台のETERNUS DX90にそれぞれ3.6TB(12x300GB)の容量を搭載しました。「この結果、ストレージ容量は10倍に増加しました」とマルク・カストレール氏。「現在はデータを完全にミラーリングしているので、システムは非常に高い安定度を達成しています」。また、ETERNUS DX90は最大240TB(最大120台のハードディスクを搭載)まで拡張できるため、協会の新規会員用の容量も十分に確保できていることになります。ETERNUS DX90は、協会のコンピュータセンターで検証を受けたPCサーバ PRIMERGY RX300とともに、実証されたドリームチームとして構成されています。つまり、主要な仮想化アプリケーションの稼働を保証し、革新的な節電・冷却技術、そして効率的に最適化する優れた技術を備えたシステムなのです。

協会にとって、今回のシステムはパッケージとして意味あるものでした。「富士通のサービスは他社にはないものです。万一何かがうまく行かない場合でも、富士通なら、単一供給先からサーバ、クライアント、仮想化ソリューションのすべてを受けることができるからです」と、マルク・カストレール氏は締めくくりました。

ドイツライフセービング協会(DLRG:The German Life-Saving Association)様 導入事例 概要
設立 1913年
所在地 ドイツ
URL
http://www.dlrg.de/新規ウィンドウが開きます

本稿記載の肩書きや、固有名詞等は取材日、または公開日時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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