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Fujitsu

Japan

Hay Group社 様 導入事例

システム統合・強化の一環としてSANを導入するにあたり選択したのは、高い可用性、パフォーマンス、拡張性を持つETERNUS4000でした。

業種:経営コンサルティング業
ソリューション:ストレージソリューション
ハードウェア :ETERNUS4000 ディスクアレイ
ソフトウェア :ETERNUSmgr


掲載日:2007年11月7日


導入前の課題   導入後の効果
  • 初めてSANを導入するにあたり、管理が容易で、システムパフォーマンスを向上でき、スペースや消費電力も削減できる高い信頼性・拡張性を持ったストレージソリューションを必要としていた。
 
  • ETERNUS4000により最適なパフォーマンス、最高レベルの冗長性と100パーセントのシステムアベイラビリティを実現。
  • システムの利用者はアプリケーションの性能が100パーセントも向上したと感じ、同社はストレージニーズに合わせてシステムを容易に拡張することが出来るようになった。
  • さらに66パーセントのスペース削減に成功。富士通のきめ細かなサポートも大きな利点となった。

グローバルに展開する人事コンサルティング会社のHay Group社は1943年、先見性のあったエドワード・ヘイ氏により、第二次世界大戦の復員軍人が通常の労働環境に戻るための支援をする目的で設立されました。Hay氏自身により提唱された理念のもと、Hay Group社は世界各地の7,000のクライアントに対しそれぞれのスタッフ、リソースの管理を通じてビジネスを成功させるべく、新しく、より良い方法を模索し続けています。

こうした活動の中で、Hay Group社は3,000人のスタッフが24時間、365日いつでも素早く、安心して重要なビジネス情報にアクセスできるようデータセンターの統合・強化に取り組んでいます。そのうちのひとつが、高い可用性、パフォーマンス、拡張性を持つストレージ、ETERNUS4000 モデル300の採用によるSANの導入です。

初めてのSAN導入

ETERNUS4000のSANを導入するまで、Hay Group社はDirect Attached Storage (DAS)のストレージインフラを使用しており、550台のサーバのデータは、サーバ筐体内もしくは拡張キャビネット内のディスクドライブに格納していました。 このインフラでは管理が困難なだけでなく、スペース・電力消費量が多く、信頼性にも不安がありました。

「新しいSANインフラによって達成したいと思っていたことは数多くありました。管理を容易にすること、システムパフォーマンスと信頼性の向上、そしてスペースと消費電力の削減です」Hay Group社の情報システム部ディレクター、ロバート・バトラー氏は言います。
それらの要件は、ETERNUS4000の導入によって実現することができました。

「ETERNUS4000によるSANで、フィラデルフィアの本社から簡単、確実にストレージを管理することが出来るようになりました。最適なパフォーマンスと信頼性が得られ、時間、費用の問題も解決、そのおかげで不安も解消しました」バトラー氏は言います。

「Hay Group社の目的は、各自の才能を磨き、その才能を効率的に発揮できるよう編成し、それぞれが最高の成果を出せるようにすることです。我々の顧客は世界に幅広く展開しており、あらゆる主要業界の公営および民間の企業で、多様な経営課題を持っています。そういった顧客へ提案するソリューションの開発が、新しいシステムによって容易に行えるようになると考えています。」

2007年初頭に導入されたETERNUS4000 モデル300は同社にとって初めて導入するSANで、現在47台のWindowsサーバのデータ4TBがETERNUS4000に保管されています。Microsoft Exchange、Microsoft SharePoint用のSQLサーバデータベースも格納し、さらに、給与体系、福利厚生システムの設計・分析といった社内アプリケーションのデータを保管しています。その他に顧客従業員の意識調査のデータも保管しています。ラックマウント方式で3つのドライブエンクロージャから構成されるETERNUS4000は、将来のストレージ拡張にも容易に対応可能です。

同社の統合・強化プランの重要な初めのステップとして、Hay Group社は本社にある47台のサーバの仮想コピーを作成して約2TBのデータをETERNUS4000に移行するためにVMware®の仮想化ソフトウェアを採用しました。「仮想化プロセスはソフトウェア、ストレージとも非常に円滑に実行されており、さらにアメリカ国内にある200台のサーバの仮想コピーを作成、そのデータをETERNUS4000に移行する予定です」(バトラー氏)

Hay Group社はトップベンダー4社のストレージソリューションを比較しましたが、富士通の提供するパフォーマンス、ツール、サービスそして価格が他社に比べて優れていたことからETERNUS4000 モデル300を選びました。
「構築、導入からサポート、管理までどんな質問に対しても富士通は他の3社より優れた回答を提示してきました」とバトラー氏は言います。「富士通がより多くのツールとより良いサービスをより低い価格で提供してきた事が、決め手となりました」

シンプルな管理ツール

同社は何よりも管理の容易なソリューションを求めていました。

「我々がETERNUS4000を選んだのは、継続的にシステム管理を簡易化し、優れたパフォーマンスと信頼性を実現するシンプルな管理ツールがあったからです」バトラー氏は言います。「ETERNUS4000は我々が見てきたストレージソリューションの中で唯一、追加コストなしでそれらの機能を備えていました」

キーポイントとなったのが、ETERNUS4000 モデル300のLUN拡張機能(LUNエクスパンション)です。
初めてのSAN導入であるため稼動後の変更は予想していましたが、結局、大幅な構成変更を行わなければならなくなりました。
「ETERNUS4000を稼動させることに熱心だったあまり、当初はLUNを過剰に割り当てていました」バトラー氏は述べます。
「富士通の支援により、LUNを動的にかつ遠隔地から調整し、業務に支障を出さずに性能を向上させることが出来ました」

また、LUNを追加してオンデマンドでの容量増加に対応することも容易です。
これまでのDASシステムでは、データ移行や新しいストレージの追加は非常に難しく、必要なハードウェアを購入、インストールするのに数週間かかったこともありました。ストレージ管理ソフトウェアのETERNUSmgrを使用することにより、Hay Group社は事務所から数ブロック離れたデータセンターに設置されているSANを容易に管理できます。

「ETERNUSmgrを使うことで、ビジネス要件の変更に応じて、性能には全くと言って良いほど影響を与えずにシステム構成を変更する事ができます」とバトラー氏は述べます。
「また、ETERNUSmgrは自動的にシステムの状況をモニタリングし、故障を見つけると警告を出すので、問題になりそうな箇所をより早く解決することが出来ます」

ファイバチャネルディスクが高性能を提供

バトラー氏はSANの優れた性能は高速、二重チャネル、総多重化、高性能なETERNUS4000のファイバチャネルドライブによるものだと言います。「ネットワーク管理者が、幹部グループがログインして使用しているアプリケーションのデータを別のリソースに移動して見せましたが、性能に目立った変化は見られませんでした」バトラー氏は説明します。「このレベルの性能と可用性は、ETERNUS4000の4Gbit/sファイバチャネルディスクによるところが大きいと思います」

性能は大幅に向上しました。サーバの仮想化とETERNUS4000の導入後、アプリケーションの性能は100パーセント向上したと言うスタッフもいます。「これまで行ってきた多くのITプロジェクトでは、システム利用者からの苦情もありました」バトラー氏は言います。「一方ETERNUS4000の導入以降は、ポジティブな意見しかありません」

優れた信頼性と拡張性

これまでのところ、ETERNUSディスクアレイによるSANは100パーセントの可用性と信頼性を保っています。ETERNUS4000を使用して2箇所のSANシステムに書き込み、同時にミラーバックアップを行うことが出来るため、非常に高い冗長性を実現しています。「SQLサーバデータベースが自動的に、一度に2箇所にコピーされると知り安心しました」バトラー氏は言います。

ETERNUS4000によるSANは同社のディザスターリカバリー計画においても重要です。
「これまでは、各アプリケーションのデータがそれぞれのサーバに格納されていたため、災害時、データは非常に危険な状況にさらされていました」バトラー氏は言います。
ETERNUS4000のキャッシュミラーリング機能は、最も悲惨な状況下でも、データを失う事が無いことを保証します。

南アメリカ、インド、アジアなど新しい地域へビジネスを拡大していく際にも、ETERNUS4000は同社のニーズに合わせて拡張させることが出来ます。DASシステムでは、ストレージ容量を拡張するには新しいハードウェアを購入しなければなりませんでした。
「かつてストレージの追加には、購入要望書を提出し、サーバが届いてからニーズに合わせて構成するため数週間かかっていました」バトラー氏は言います。
「今はマウスを数クリックするだけで、容易に、コスト効率よくシステムを拡張することが出来ます」

Hay Group社は追加でトレイ2つと300GBのディスクドライブを30個購入して8TBのストレージを用意。さらに200台のサーバの仮想化計画に備えています。
「富士通のエンジニアが新しいトレイをラックに入れて取り付け、新たなストレージへすぐにアクセスできるようにするまで1日もかかりませんでした」(バトラー氏)

スペース、電力の削減

新しいシステムでは、これまでのDASシステムに比べ、スペースと電力費用を大幅に削減しています。高さ1メートル弱、幅約60センチメートルのETERNUS4000はこれまで47台のサーバにあったデータ2TBを保管しており、大きさは標準ラックの半分です。

「サーバを仮想化してETERNUS4000にデータを保管することで、スペースが66パーセント削減されました。その結果、これまでのデータセンターで必要だったスペースの3分の1を借りれば済みます。これはかなりのコスト、消費電力削減です」

質の高いサービス

Hay Group社は富士通が当初から提供しているサービスの質の高さにも感心しています。 現場では経験豊富なエンジニアがチームを率い、質問に答えて、シンプルに導入が行われました。「富士通はETERNUS4000をすばやく立ち上げ、効率よく稼動させました」バトラー氏は言います。

「富士通のエンジニアは、これまでSANを管理したことのない私のスタッフに、システム構築と管理を教える時間までとってくれました」
調整と効率の良さが問われる現場以外の作業も、富士通はプロ意識を持って行いました。

富士通の導入支援プログラムにより、技術的な問題が生じるたびに迅速な対応がHay Group社に提供されました。
「初めの頃、我々はLUNを過剰に割り当てていました。富士通側の問題ではなかったにもかかわらず、サポートスタッフは適切なソリューションを迅速に提供してくれました」バトラー氏は言います。
「富士通と我々のシステム管理者は離れた場所から問題を診断し、最も適したソリューションを見つけて素早くシステムを再構築することが出来ました」

ビジョンを現実のものに

従業員の有効性と全体的なパフォーマンスの向上を最終的なゴールとするHay Group社の使命は、組織がそれぞれの戦略を実現させ、成功するための支援をすることです。同じ哲学から、Hay Group社は自社についてもデータセンターを強化、重要なビジネス情報へ早く、信頼性の高いアクセスを可能にするSANを採用することによってビジョンを実現しました。

「初めてのSAN導入が富士通でうまく行ったので、効率性と顧客サービスの向上のための継続的な取り組みとして世界各地へ強化プランを開始するに当たり、全てのストレージニーズについてETERNUS4000で対応していくことに決めました」バトラー氏は締めくくります。

お客様概要

Hay Group社


事業概要:企業経営および組織運営全般に関する幅広いノウハウを通じて、世界各地に7,000以上あるクライアントの戦略を実現に導く国際的経営コンサルティング会社です。
職務評価システムの提供、アセスメントや人材開発等に関する多数のデータ分析・研究にもとづく管理職者や幹部の評価・選抜・育成の支援、独自の組織管理情報データベースによる業界ベストパフォーマーとの比較分析など、様々なサービス・ソリューションを提供しています。
URL: http://www.haygroup.com/jp/(日本)、http://www.haygroup.com(米国)


ご紹介した製品

  • ETERNUS4000 ディスクアレイ
    高速デュアルコアプロセッサを採用、SAN対応の高信頼・高性能ディスクアレイ
  • ETERNUSmgr
    複数のディスクアレイを1台のサーバから集中監視できるソフトウェア

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