Oracle Solarisコンテナ:Oracle Solaris 10 新機能
機能編(3):Oracle Solarisコンテナデモ
Solaris 10の新機能であるSolarisコンテナのデモンストレーションです。
CPUの割り当てを動的に変更する様子をご覧いただけます。 当デモは、以下の環境下にて行っております。
初期環境
- global zone上には、non-global zoneが3つ(ZONE1, ZONE2, ZONE3)あります。
- リソースプールpool_default, pool_1, pool_2に、それぞれ1個、 2個、3個のCPUを割り当てています。
- ZONE1にはpool_1を、 ZONE2, ZONE3にはpool_2を割り当てています。
- ZONE2とZONE3のCPU配分比は1:1に設定しています。
- ZONE1, ZONE2 ZONE3にはそれぞれ負荷をかけるプログラムを動かしています。
初期環境におけるCPU使用率
- CPUは全部で6個あり、全CPUを使用すると100%の使用率になります。
- ZONE1は、pool_1に割り当てられたCPU2個を使用できるので、全体の1/3、約33%の使用率になります。
- ZONE2は、pool_2に割り当てられたCPU3個のうち1/2が割り当てられており、50%の1/2、25%の使用率になります。
- ZONE3も、pool_2に割り当てられたCPU3個の1/2を利用できるので、25%の使用率になります。
デモンストレーション1
pool_2のZONE2とZONE3資源配分比を1:1から2:1に変更
初期環境の状態から、pool_2からZONE2, ZONE3へのCPU配分比を1:1から2:1に変更することにより、ZONE2, ZONE3のCPU使用率が2:1に変わります。
デモンストレーション2
CPU2個をpool_2 からpool_1に移動
デモンストレーション1環境の状態から、CPUを pool_2から pool_1に移動することにより、ZONE1のCPU使用率が上がります。
ZONE2, ZONE3のCPU使用率は下がりますが、その割合は2:1のまま変わりません。