2017年7月11日
富士通は、最新SPARC64™プロセッサ「SPARC64 XII」1CPUを搭載した1Uサイズのエントリーサーバ「SPARC M12-1」の販売を開始いたします。
2017年4月に販売開始したハイエンドサーバ「SPARC M12-2S」およびミッドレンジサーバ「SPARC M12-2」とあわせ、SPARC64 XIIプロセッサ搭載サーバ「SPARC M12」がフルラインナップ揃いました。
「SPARC M12-1」は1Uサイズのコンパクトな筐体に最新テクノロジを詰め込み、高い性能、信頼性、仮想化機能を備えています。
動作周波数3.2GHzのSPARC64 XIIプロセッサを1CPU(6コア/48スレッド)搭載し、メモリは最大1TB(注1)、内蔵ディスクは最大7.2TBまで搭載可能です。
SPARC M12-1
「SPARC M12-1」の販売開始により、SPARC64 XIIを搭載するミッションクリティカル向けUNIXサーバのラインナップをエントリーモデルまで拡充いたしました。「SPARC M12」は、お客様のビジネスニーズに応じて、最適な製品をご選択いただけます。
SPARC M12-1は、従来比2.3倍(注2)に性能向上した最新SPARC64プロセッサ「SPARC64 XII」を搭載しています。
また、「SPARC64 XII」は、ソフトウェア処理の一部をプロセッサ上で実行する「Software on Chip」を実装しているため、Oracle Database In-Memory を高速化するSIMDや、10進浮動小数点演算などをハードウェア(プロセッサ)上で処理し、圧倒的な処理性能を実現します。
SPARC64 XII プロセッサ
【徹底解説】ソフトウェア処理の一部をハードウェアに組み込む「Software on Chip」
2013年に販売開始したSPARC M10-1に搭載する「SPARC64 X+」プロセッサと比較した場合、2.3倍のコア性能向上を実現します。また、2011年に販売開始したSPARC Enterprise M3000に搭載する「SPARC64 VII+」プロセッサと比較した場合は、4.8倍(注2)のコア性能向上を実現しています。
さらに、SPARC M12-1はコア単位でのシステム増強が可能な「CPUコア アクティベーション」に対応しています。CPUコア数を最小限に抑えることにより、ミドルウェアのライセンスコストを抑制しながら、ビジネスの成長に合わせたリソース増強を可能にします。
Solaris 8やSolaris 9、Solaris 10で稼働している古いSolaris資産を、最新UNIXサーバ SPARC M12へ簡単に移行するための「Solaris移行サービス」をご用意しています。
お客様からのご要望に応じて、サービス内容をカスタマイズすることができ、さまざまなシステム環境に柔軟に対応します。
企業のICTインフラに対するニーズは時代とともに変化し、その変化のスピードは速度を増しています。企業は従来のシステム資産を維持するとともに、この変化に対応していかなければなりません。
富士通のUNIXサーバ「SPARC M12」は、この度の「SPARC M12-1」の発表により、フルラインナップが完成いたしました。1CPUを搭載した1Uサイズのエントリーサーバ「SPARC M12-1」から、2CPUを搭載する4Uサイズのミッドレンジサーバ「SPARC M12-2」、ハイエンドサーバには、4.25GHzのSPARC64 XIIプロセッサを搭載し、最大32CPU/384コア/3072スレッドまで拡張可能な「SPARC M12-2S」をご用意しています。
SPARC M12-1
3.2GHz、1CPU搭載
(6コア、48スレッド)
SPARC M12-2
3.9GHz、2CPU搭載
(最大:24コア、192スレッド)
SPARC M12-2S
4.25Hz、2CPUを1筐体~16筐体まで増設可能
(最大:384コア、3,072スレッド)
また、富士通のUNIXサーバは、お客様の要件や課題に合わせて、オンプレミス、クラウド、垂直統合型の中から、最適かつ最善の環境をお選びいただくことができます。
最新UNIXサーバ「SPARC M12」をベースとした多様な選択肢をご提供し、お客様の競争力強化に継続して貢献してまいります。
(注1)2017年7月現在の最大搭載メモリ容量は1台あたり512GB。512GBを超える構成は2017年第4四半期以降提供開始予定。
(注2)SPECint®_rate2006