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Fujitsu

Japan

SPARC Enterprise+Oracle Database 11gへの移行のススメ

SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。
本製品の後継機種はSPARC Serversです。

ネットワークが全世界に普及し高速化するなか、企業が提供するサービスも全世界に広がり多様化しています。その結果、企業が扱うデータ量は増加し、データベースサーバの処理性能の不足やサーバ台数増による運用コストの増大などがITシステムの課題となっています。
現在SPARC/SolarisサーバでOracleデータベースを運用されているお客様においても、サーバ能力の限界による処理性能不足や、サーバルームの消費電力増大などの解決が重要課題です。

課題解決のためには、最新のSPARC/Solarisサーバと最新のSolaris OS、そして最新バージョンのOracleで構築したシステムへの移行が最適です。
しかしながら、最新システムへの移行に対しては、検証に必要な工数、コストや、移行に伴うシステムトラブルのリスクを心配されるシステム管理者も多いと思われます。
実際、従来システムからの移行の際には、検証コストや検証工数などが大きな課題となっていました。

最新のSPARC Enterprise、Solaris 10、Oracle Database 11gでシステムを構築すると、より精度の高い検証を行うことができます。さらに、検証工数やコストを削減でき、安全かつ容易に移行することができます。

ここでは、日本オラクル株式会社(以下、オラクル)と富士通で行った実機による移行検証結果を元に、SPARC Enterprise、Solaris 10、Oracle Database 11gで構築したシステムへの移行メリットをご紹介します。

SPARC Enterprise M3000とOracle Database 11gへの移行メリット

移行元システムとしてPRIMEPOWER 250とOracle9i Database(以下、Oracle9i)、移行先システムとして最新SPARC Enterprise M3000とOracle Database 11g(以下、Oracle 11g)を用意して移行検証を行いました。本件証は、日本オラクル内に設立された共同検証施設であるOracle GRID Centerにおいて実施しました。

最新Oracle 11gへの容易な移行

Oracle 11gでは移行のための検証工数を削減するために、「Oracle Real Application Testing」機能を新たに提供しています。本機能により本番環境のワークロードを用いて、より精度の高いテストを行うことができ、これまで以上により安全にシステム変更を行うことが可能となります。
検証の結果、検証用のアプリケーション環境を再作成せずに、本番環境のワークロードを用いることが出来るため、従来の移行方法に比べて大幅に移行作業を低減させることが実証されました。

「Oracle Real Application Testing」機能を利用することで、最新のOracle 11gへ確実かつ短時間の移行が可能になりました。

約3.5倍の性能向上

SPARC Enterprise M3000とOracle 11gのシステムは、PRIMEPOWER 250とOracle9iのシステムに比べて、オンライントランザクション処理性能が約3.5倍に向上しました。

SPARC Enterprise M3000は、データベースサーバとして優れた性能を発揮する、最新エントリーサーバです。Oracle 11gとの組み合わせにより、オンライントランザクション処理、バッチ処理を 問わず、高いスループットを提供します。

さらに、Oracle 11gではデータベース管理の自動化機能が強化されました。「Oracle Tuning pack」を使用することにより、従来のシステムの性能上の問題点を容易に解析し、さらなる性能向上を実現することが可能です。

電力コストの削減

最新エントリーサーバSPARC Enterprise M3000は、従来機種であるPRIMEPOWER 250に比べ、システム性能だけでなく環境性能も大きく向上しており、たとえば消費電力は25%減少しています( 注1)。SPARC Enterprise M3000に移行することで、同じラックスペース(2U)で大幅な性能向上と電力コストの削減が可能です。

(注1)PRIMEPOWER 250 2Uとの比較

新エントリーサーバ「SPARC Enterprise M3000」

「SPARC Enterprise M3000」は、以下のような優れた特長を持っています。

  • 最新のSPARC64 VII(2.52GHz)を搭載し、エントリークラスで最高のCPUコア性能
  • ミッドレンジクラスの高信頼性を実現
  • 環境性能に優れたエコロジーサーバ

"Real Customer Release" Oracle Database 11g

最新のリリースであるOracle Database 11gは、「Real Customer Release - お客様のバリューを第一に考えたリリース -」を目指して開発されました。お客様のITコストの8割を占めるといわれる「運用管理・維持コストの削減」のために、日々の「管理作業やテストの自動化」を実現し、データの肥大化に対してはデータ圧縮による「ストレージの削減」や「電力消費量の削減」、お客様のもつ「すべての情報の管理および活用」、さらには「様々なアプリケーション環境下におけるパフォーマンスの向上」などを実現し、旧来のバージョンからの移行もスムーズに実施できます。

オラクルと富士通は、高性能・高信頼で環境に優しいシステムの実現のため、今後も密接なアライアンス活動を展開していきます。