SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。
本製品の後継機種はSPARC Serversです。
2007年5月10日
SPARC Enterpriseは、販売管理アプリケーションの性能を測定する2階層SAP SDベンチマークテストにおいて、「同時アクセス数7300ユーザ」を達成し、32コアサーバで世界最速となりました。このベンチマークテストはSPARC Enterprise M8000、SAP ERP 2005、Oracle Database 10gおよびSolaris 10の組み合わせで行いました。PRIMEPOWER 1500と比べて1.4倍、HP Integrity Superdomeと比べて1.3倍という驚異的な性能値となっています。
このベンチマークの結果、SPARC Enterpriseは、実際の業務に即したアプリケーションにおいて優れた性能を発揮するサーバであることが証明されました。
また、SPARC Enterprise M9000は、科学技術計算分野の大規模並列アプリケーション性能を測定するSPEC OMPL2001において、「1,148,235」を達成。世界最高値を更新しました。さらに、浮動小数点演算性能を測定するLinpackにおいて、「1,032 GFLOPS」を達成し、IBMのSystem p5 595、HPのIntegrity Superdomeの性能を凌駕。
この他にも、メモリアクセス性能指標であるSTREAMベンチマークで、IBMとHPのUNIXサーバの性能を上回る、TRIADで「227059.0MB/s」という高性能をマークしました。(2007年5月10日現在)
これらのベンチマークの結果、SPARC EnterpriseはR&D分野においても大変適しているマシンであることが実証されました。
業務アプリケーションとR&Dの両方の分野で高い性能を発揮するSPARC Enterpriseが、お客様のビジネスをがっちりサポートいたします。
測定マシン | 同時アクセスユーザ数 | 平均レスポンス時間 | オーダ項目処理件数 |
---|---|---|---|
SPARC Enterprise M8000
(16CPU, 32コア) |
7,300ユーザ | 1.98秒 | 2,194,000件/時 |
HP Integrity Superdome
(16CPU, 32コア) |
5,600ユーザ | 1.91秒 | 1,692,000件/時 |
PRIMEPOWER 1500
(32CPU, 32コア) |
5,200ユーザ | 1.99秒 | 1,561,000件/時 |
測定マシン | SPECompLpeak2001 | SPECompLbase2001 |
---|---|---|
SPARC Enterprise M9000 | 1,230,446 | 1,148,235 |
IBM System p5 595 | 1,056,459 | 1,005,583 |
測定マシン | 測定値 |
---|---|
SPARC Enterprise M9000 | 1,032 GFLOPS |
IBM System p5 595 | 418.0 GFLOPS |
HP Integrity Superdome | 745.5 GFLOPS |
測定マシン | COPY (MB/s) | SCALE (MB/s) | ADD (MB/s) | TRIAD (MB/s) |
---|---|---|---|---|
SPARC Enterprise M9000 | 224,401.0 | 223,113.0 | 224,271.0 | 227,059.0 |
IBM System p5 595 | 186,137.0 | 179,639.0 | 200,410.0 | 206,243.0 |
HP Integrity Superdome | 154,504.0 | 152,999.0 | 169,468.0 | 170,833.0 |
[2階層SAP SDベンチマークテストの測定環境]
SPARC Enterprise M8000:16CPU、32コア、64スレッド、SPARC64 VI 2.4GHz、L2キャッシュ 6MB、主記憶 256GB、Solaris 10 OS、Oracle 10gデータベース、SAP ERP 2005 [認証番号:2007026]
PRIMEPOWER 1500:32CPU、32コア、32スレッド、SPARC64 V 1.89GHz、L2キャッシュ 3MB、主記憶 256GB、Solaris 9 OS、Oracle 9iデータベース、SAP R/3バージョン 4.70 [認証番号:2004055]
HP Integrity Superdome:16CPU、32コア、64スレッド、Dual-Core Intel Itanium 2 1.6GHz、L2キャッシュ 2MB(I)+512KB(D)、主記憶 256GB、Windows Server 2003 Datacenter Edition、SQL Server 2005、SAP ERP 2005 [認証番号:2006090]
[SPEC OMPL2001ベンチマークテストの測定環境]
SPARC Enterprise M9000:64CPU、128コア、128スレッド、SPARC64 VI 2.4GHz、Solaris 10 OS
IBM p5 595:32CPU、64コア、128スレッド、POWER5+ 2.3GHz、AIX 5L V5.3
[Linpackベンチマークテストの測定環境]
SPARC Enterprise M9000:64CPU、128コア、128スレッド、SPARC64 VI 2.4GHz
IBM p5 595:32CPU、64コア、64スレッド、POWER5+ 1.9GHz
HP Integrity Superdome:64CPU、128コア、128スレッド、Dual-Core Intel Itanium 2 1.6GHz
[STREAMベンチマークテストの測定環境]
SPARC Enterprise M9000:64CPU、128コア、128スレッド、SPARC64 VI 2.4GHz
IBM p5 595:32CPU、64コア、64スレッド、POWER5+ 2.3GHz
HP Integrity Superdome:64CPU、128コア、128スレッド、Dual-Core Intel Itanium 2 1.6GHz
SD (Sales & Distribution)は、SAP R/3に含まれるオンライントランザクション系の販売管理アプリケーションです。ベンチマークでは、平均2秒以内のレスポンスが維持/継続される「同時アクセスユーザ数」をカウントします。SAP SDベンチマークはビジネスアプリケーションの性能を計測するのに最適なベンチマークです。
2階層SAP SDベンチマークテストに関する詳細は、SAP Standard Application Benchmarksをご覧ください。
SPEC OMPは、OpenMPを用いた並列アプリケーションベースのベンチマーク指標であり、SMPシステムの並列処理性能を計測するのに適しています。
SPEC OMPL2001とSPEC OMPM2001は、実施する処理の規模(ワークロード)が異なります。SPEC OMPL2001はワークロードの大きいベンチマークテストなので、大規模並列アプリケーション性能の目安になります。SPEC OMPM2001はSPEC OMPL2001よりワークロードが小さいので、中小規模並列アプリケーション性能の目安になります。
SPEC OMPL2001ベンチマークテストに関する詳細は、SPECをご覧ください。
Linpackは、連立一次方程式を解くプログラムを用いたベンチマークであり、浮動小数点演算の性能を計測するのに適しています。なお、スーパーコンピュータのランキングを示すTOP500 Listは、このLinpackを高度に並列化したベンチマーク (High-Performance Linpack:HPL)の結果を使用してランキングづけをおこなっています。
STREAMとは、広く使われているベンチマークの1つです。プロセッサがメモリにアクセスする際の持続的なメモリバンド幅を測定するものです。
STREAMベンチマークテストに関する詳細は、STREAM Benchmark Performance Resultsをご覧ください。
[注記事項]