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Fujitsu

Japan

インターネットチケット予約でシネコンの顧客サービス向上 性能と信頼性に優れるSPARC Enterpriseが真価を発揮!


本サービスを利用されているシネマックスちはら台様

大興電子通信株式会社様 導入事例


シネコン(複合映画館)向けインターネットチケット予約サービスのプラットフォームに、高性能・高信頼なSPARC Enterpriseを採用。アクセスの集中による急激な負荷の増加にも安定したサービスを提供。

2008年1月22日掲載 / 印刷用 PDF版ダウンロード (1.27 MB )

導入事例概要
業種: システムインテグレーター
ハードウェア: SPARC Enterprise T2000, T1000(注)
OS: Solaris™ 10
ソフトウェア: Oracle Database 10g R2

(注)SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。本製品の後継機種はSPARC Serversです。

「お客様への高品質で安定したサービス提供には、プラットフォームのパフォーマンスと信頼性が不可欠です。SPARC Enterpriseの採用により、トラブルなしの運用を続けています」

シネコン業界では、差別化を図るための施設やサービスの充実に力を注いでいます。システムインテグレーターの大興電子通信株式会社(以下、大興電子通信)は、業界の発展とともにシネコン向けシステムを手がけてきました。そして、特にニーズの高かった「インターネットチケット予約システム」をASPサービスによって提供開始。安定したサービス品質を確保するため、プラットフォームとしてSolaris搭載のUNIXサーバSPARC Enterprise T2000, T1000を選定しました。

課題と効果
1 常に安定したサービスを提供できるシステムを構築したい。 多数のトランザクションを効率よく処理できる高スループット性能と、高い信頼性を備えたサーバの採用により、サービスを開始してからトラブルのない運用を実現。
2 サービスの利用顧客が増えたときに、タイムリーに対応したい。 将来のビジネス拡大に対応するため、スケールアウトによる拡張が可能なシステムを構築。
3 Windowsではセキュリティ面に不安がある。 高いセキュリティを提供する Solarisを採用。自社のSolarisスキルも活用でき、安定したシステム運用が可能。

icon-form 本事例に関するお問い合わせ

導入背景と経緯

ニーズの高いインターネットチケット予約システムをASPサービスで提供


守山 実
大興電子通信株式会社 流通営業統括部 流通第二営業部 課長

1953年創業の大興電子通信は、携帯電話から宇宙開発まで幅広い市場を持つシステムインテグレーターです。シネコン向けのシステム構築も長年手がけており、同社が開発したシネコンの業務全体をサポートする総合的なシステムは、業界の発展とともに広く使われてきました。

昨今、シネコン業界では進出企業が増加し、各シネコンは差別化を図るための施設やサービスの充実に力を注いでいます。この分野において、Webシステムのニーズが高かったことから、同社はインターネットでのチケット予約システムをASPサービスとして提供することにしました。

流通営業統括部 課長 守山実氏は次のように語ります。

「中小シネコンがサービス面で差別化を図るためには、手軽にシステムを利用できる方法が必要でした。そこでASPサービスによるインターネットチケット予約システムの提供を考えたのです」

そして2007秋には本格稼働し、シネコン業界初のASPサービスによるインターネットチケット予約システムを実現しました。このサービスは、すでに数社のシネコンで採用されています。

導入のポイント

実績No.1のUNIX OS Solarisと最新サーバSPARC Enterpriseの選択


土橋 章伯
大興電子通信株式会社 フィールドサポート統括部 テクニカルサポート部 次長

ASPサービスを支えるシステムには、高い性能・信頼性が必要です。最終的に選ばれたSPARC Enterprise T2000, T1000は、一つのプロセッサで最大8つのコアを持つ「UltraSPARC T1」の搭載により、圧倒的なスループットを実現しています。プロセッサやメモリのデータ保護など充実したRAS機能を装備し、高い業務継続性も備えています。さらに、世界中で最も使われているUNIX OSであるSolarisを採用していること、大興電子通信が多くのSolarisシステムの構築実績を持っていることが選定理由です。Windowsという選択肢もありましたが、セキュリティ面での不安とASPサービスでの実績不足が指摘され、選定には至りませんでした。

SPARC Enterpriseを選択した理由について、フィールドサポート統括部 次長 土橋章伯氏は語ります。

「SPARC Enterprise T2000, T1000は新しいタイプのサーバだったので、導入することに正直不安はありました。しかし、納得のいくまでテストを繰り返した結果、高い性能が実証され、私たちの要求を満たすサーバであると判断できました」

システムの概要

高い性能・信頼性と万全なセキュリティで高品質なサービスを提供

SPARC Enterprise T2000, T1000の特長は、省電力・省スペースのコンパクト設計でありながら、高性能・高信頼性を実現していることです。大興電子通信では、高い信頼性を持つT2000をアプリケーションサーバとデータベースサーバに、高スループット性能のT1000をWebサーバに採用しました。

本システムは、映画を鑑賞するお客様がWebサイトからチケットを予約し、シネコンに設置された端末からチケットを受け取るサービスです。Solarisの高度なセキュリティ機能はもちろん、Webアプリケーションの徹底的な対策により、セキュリティ面も万全です。

「テストの結果、高いパフォーマンスを確認することができました。クライアントからの多くの要求を迅速に処理しなければならないWebフロント環境においては、これは重要なことです」(土橋氏)

インターネットチケット予約システムという性格上、アクセスの集中による急激な負荷の増加があっても安定稼動する高い性能と、365日サービスを実現する信頼性が欠かせません。サービスが稼働してから現在まで、SPARC Enterpriseはトラブルなしの運用を実現しています。

また、本システムではデータベースにOracleを採用しています。1つのプロセッサで高スループットを発揮するT2000, T1000には、1プロセッササーバ向けのライセンス(Oracle Standard Edition One)を適用できたため、ソフトウェア面においても、初期投資および保守費用を抑えることができました。それに加えて省電力、省スペースの特長により、高品質なサービスのリーズナブルな提供を可能としています。

今後の展開

業界のニーズを取り入れ、さらなるサービスの充実に取り組む


喜多 絵里子
大興電子通信株式会社 流通ソリューション統括部 第二システム部 課長

同社の今後の展開としては、これまで多くのシネコン向けシステムを手がけてきた経験を生かした、さらなるサービス内容の充実を検討しています。

流通ソリューション統括部 課長 喜多絵里子氏は語ります。

「今後は、会員サービスやポイントサービス、情報提供などの付加価値サービスにも力を入れていきます。携帯向けサービスの提供も考えています。さらに、シネコンだけではなくホテルやゴルフ場など、時間を予約して決済することが可能な他業種にも本システムを展開していきたいですね」

大興電子通信では、今後ビジネスの拡大に応じて、順次サーバを増設していく予定です。契約するお客様が増え、ASPサービスが拡大しても、サーバを増やすだけで事業が拡張できます。

同社ではT2000, T1000をさらに進化させたT5220, T5120に期待しており、増設時の採用を検討しています。

【大興電子通信株式会社様 会社概要】

本社 〒162-8565 東京都新宿区揚場町2番1号軽子坂MNビル
資本金 36億5,425万円
従業員数 1,040名(連結)/874名(単体)
代表者 代表取締役社長 高橋 正道 氏
設立 1953年(昭和28年)
売上高 423億615万円(連結)/419億4,556万円(単体)(2007年3月期)
事業概要 専門コンサルタント、商社(事務機器・電子・OA関連)、情報処理、インターネット関連、ソフトウェア
URL 大興電子通信株式会社

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