香港、マカオを中心とした中小企業向けクラウドソリューションビジネスの中核を担うプラットフォームとして、高信頼、高可用のPRIMEQUESTを導入

【導入事例概要】

業種:	ICT（情報処理）
ハードウェア:	基幹IAサーバ PRIMEQUEST 1800E PCサーバ PRIMERGY MX 130 ストレージ ETERNUS DX60

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導入の背景

香港を拠点として、幅広い業界にビジネスコンサルティングサービスを提供しているZiarreは、クラウド・ホスティングサービス分野で急成長しています。
同社は、香港の中小企業顧客向けのSaaS（software-as-a-service）の需要が伸びていることに着目。3年以上に渡りパートナー関係を続けている富士通と協業することで、クラウドサービスの提供範囲を広げ、この分野でのマーケットシェア拡大を図っています。

導入の経緯

近年、香港では成熟した米国・欧州マーケットのトレンドを参考として、ビジネス拡大や業務改革などを契機としたシステム再構築時に、クラウドサービスを導入する中小企業が増加しています。クラウドサービスをいち早く利用している企業がいる一方で、クラウド環境を支えるICTインフラの信頼性に対する不安が解消されていないことを理由に導入を懸念している企業も多く存在します。
同社のジェネラルマネージャー、Steven Wan氏は、「お客様は、初期投資より運用コストを重視する傾向があります。そこで、私たちはお客様の運用コストを最小化すべく最適なリソース配分をする必要があります」と語ります。
コスト面に敏感な中小企業市場で競合力を持つには、高い収容力を備えた高性能プラットフォームの採用とTCOの削減が必要だと考えました。
「私たちは、コストのためにクラウドサービスの品質を妥協することは絶対にありません。最もコストパフォーマンスの良いプラットフォームを探して、上質のサービスを提供することにしたのです」（Wan氏）

導入のプロセスとシステムの概要

同社は検討の結果、卓越したスケーラビリティと柔軟性、可用性を併せ持つ富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST 1800E」を採用。富士通と共同でプロジェクトを推進していくことを決定しました。
最大64コアのCPUと2TBのメモリを搭載可能な「PRIMEQUEST 1800E」は、何百にも及ぶ業務システムを収容可能なスケーラビリティを誇り、お客様の将来的な業務拡張に柔軟に対応することができます。また、パフォーマンスを最大化させるために、パーティション間でバランス良くリソースを配分したり、計画的な保守運用を可能とするために、リソースを移動させることが可能です。

「ハードウェアのパーティション機能と仮想化ソフト Hyper-Vによって実現されるPRIMEQUEST 1800Eの柔軟性と可用性は、お客様のシステム拡張等の要求に対し、ハードウェアの追加なしでその要求を満たすパフォーマンスへのスケールアップが可能となります。お客様側で使用したリソース分だけ課金されるため、コストの把握が容易になります」（Wan氏）

またWan氏は、「富士通は、導入事例の紹介をはじめ、グローバルビジネスで培った経験をこのプロジェクトの推進に活かしてくれました。さらに、密な打ち合わせを通し、このプロジェクトを段階別にどうすすめていくべきかを献身的にアドバイスしていただいたため、安心して導入することができました」と話します。

導入の効果と今後の展望

「当社がクラウドサービスの基盤にPRIMEQUESTを採用したことを知り、欧州に本社をもつ多くのお客様より引き合いをいただいています。ワールドワイドにおける富士通のブランド力とPRIMEQUESTの評判が、当社のお客様の購買方針に影響を及ぼしていると言えます」（Wan氏）

「PRIMEQUEST」を基盤としたクラウドサービスの提供により、同社の売上はプロジェクトが立ち上がる以前の四半期に比べ20％増を記録しました。同社は、今後も年間20％の成長を見込んでおり、ビジネスの拡大に合わせて引き続き「PRIMEQUEST」を採用していく予定です。
最後にWan氏は、「今後も富士通とともに、香港・マカオでの中核的事業におけるクラウドサービスの市場戦略を展開していきたい」と締めくくりました。

【Ziarre Limited様 概要】

国	香港特別行政区
顧客業種	ICT

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

本ページは英語版PRIMEQUESTの事例を日本向けに編集したものです。