PRIMEFLEX for Oracle Databaseは、Oracle Databaseを高速化する仕組みをハードウェアに組み込むことで、高速処理をアシストしています。
Oracle Databaseを高速化する仕組みをプロセッサ(ハードウェア)に組込むSoftware on Chipにより、高速処理をアシストしています。
10進浮動小数点演算ユニットをCPUコアに搭載しているため、ソフトウェア上で2進数データへ変換する必要がなく、10進数データのまま直接演算できるので、高速なデータ処理を実現します。
10進浮動小数点演算は、Oracle Databaseで採用されているOracle Numberもサポートしているため、Oracle Databaseのさらなる高速化が可能です。 売上計算/原価計算などの業務で、処理を大幅に高速化できます。 |
複数のデータを同時に演算処理することができるSIMDアーキテクチャをCPUコアに実装しているため、1度に最大16個の演算を同時に2命令実行することができます。DWHなどの大量のデータ処理を高速化します。
Oracle Database In-memoryオプションに対応しているため、Oracle Databaseのさらなる高速化が可能です。 |
暗号演算ユニットをCPUコアに実装しているため、高度な暗号形式の暗号/復号をハードウェアで処理します。オーバーヘッドなしで、セキュアなデータベースが構築可能です。
また、Oracle DatabaseのAdvanced Securityに対応しているため、既存のアプリケーションを修正することなく、Oracle Database のデータ不可視化を容易に実現できます。 |
Software on Chipについて、さらに詳しく!
データベースに重要なメモリアクセス性能を重視したハードウェア設計により、大量データを高速に処理します。
メモリアクセス性能について、もっと詳しく!
富士通がこれまで培った構築経験を活かしたスペシャルチューニングにより、Oracle Databaseの性能最適化を実現します。
一般的なOracle Database システムでは、I/Oボトルネックを起因としたデータベースレスポンスの低下が見られます。
PRIMEFLEX for Oracle Databaseは、当社の豊富なノウハウを結集したスペシャルチューニングにより、I/O処理を最適化し、ハードウェアの性能を最大限引き出します。
このテクノロジーとノウハウが融合した高速化機能「SMART I/O」の実装により、データベースシステムの課題であるI/Oボトルネックを解消し、圧倒的な高速性を実現します。
一般的なOracle Databaseシステム | PRIMEFLEX for Oracle Database | |
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CPUコア | データベースとI/Oの処理を同一CPUコアで行うため、I/O処理の割り込みにより、レスポンスが低下することがある。 | データベースとI/Oの処理を別々のCPUコアで行うため、データベース処理を高速化。 |
メモリ | データをメモリ上に配置しきれず、参照・更新時にストレージへ直接アクセスするため、レスポンスが低下することがある。 | 大容量メモリを搭載できるため、データをすべてメモリ上へ展開でき、ストレージアクセスを抑制。 |
ストレージ | ログデータ処理が遅く、更新のコミット(完了)に時間がかかり、更新時のレスポンスが低下することがある。 | 更新用のログデータを高速なFlashメモリに配置することで、更新処理を高速化。 |
データ転送 | 瞬間的に大量のデータ転送が発生すると(高負荷時に)パケットロスが起きることがある。 | 一度に送信するデータ長をネットワークスイッチの最大転送能力に合わせることで、低レイテンシを実現。 |