テス・エンジニアリング株式会社

昭和48年の創業以来、省エネ専門のエンジニアリング企業として、豊富な実績と確かな技術、万全のアフターフォロー体制で、企業のエネルギー問題を解決してきた。近年、自社で太陽光発電所を所有し、発電事業にも参入。社会の持続的発展に貢献する〝時代が求める企業〟として成長を続けている。

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当社紹介

エネルギートレーディングとマネジメント、そして創エネビジネスを中心に事業を拡大

当社は、1979年、オイルショックのときに設立された省エネ対策専門のエンジニアリング企業です。エネルギーを大量に消費する工場、ホテル、病院、物流施設などに対し、「コージェネレーションシステム 注1」をはじめとする省エネ設備をはじめ、CO2(二酸化炭素)など温室効果ガスの発生を抑制する仕組みを提案し、それら設備やシステムの設計・施工、メンテナンスまでを一貫して手がけています。最近では、自社で太陽光発電所を所有し、発電事業に参入したほか、電力小売り事業も始めました。省エネというコンセプトを軸に、事業の多角化に取り組んでいます。

当社を取り巻く事業環境の変化では、お客様企業のニーズが、省エネだけにとどまらなくなってきています。温室効果ガスの削減が叫ばれる中、自社で消費するエネルギーの100%を再生可能エネルギーでまかないたいと考えるお客様もいらっしゃいます。当社も省エネの提案だけではなく、再生可能エネルギーに代替する提案にも注力しています。エネルギートレーディングとエネルギーマネジメント、そして創エネルギーを軸に今後の事業の展開を考えています。

ICTの必要性

安定稼働のためにお客様の省エネ設備を365日24時間監視

こうした取り組みにおいて、ICTの役割は重要です。当社では、すでに20年以上も前から24時間監視サービスを提供し、お客様に納入した省エネ設備などを遠隔監視しています。これまでに、700設備以上の監視実績があります。

さらに、現在の当社には、お客様の省エネ設備を監視するだけではなく、「見える化」してエネルギーの使い方を把握し、その変化を捉えて、それに対応した最適なエネルギープランを提案していくことも求められています。その提案をタイムリーにするためにも、ICTが不可欠です。
当社では、お客様の稼働データを大量に蓄積しています。これらのビッグデータを解析することで、一見すると関係のないデータ同士に、思わぬ相関関係があることを見い出せる可能性もあり、それがお客様への新規提案に結びつくこともあるでしょう。将来的には、AI(人工知能)の活用なども含めたICTの活用を考えています。
導入効果

多角化した事業のどこに注力するか「選択と集中」の判断をICTで迅速に

一方、エネルギー業界は、水素エネルギーやバイオマスの活用など、さまざまな新技術が生まれ、変化が激しい業界です。その中で、適切な経営判断を下すには、まずは、自社の状況をタイムリーに把握することが必要です。そこでもICTの活用が重要です。

自社の今の状況の分析や把握に時間がかかったり、その分析内容が不正確だったりすると、重要な経営判断を誤ってしまうかもしれません。そこで、今回、基幹システムをクラウド化し、これまで社内の各部署に点在していたシステムをクラウド上で連携・統合しました。

これにより、経営判断に直結する月次決算の把握にかかる時間を、約60%短縮できました。次の一手を素早く打てるようになり、経営判断のスピードアップが図られたと感じています。あわせて、システム刷新に伴って、社内の業務フローの見直しを徹底しました。それによって、業務における申請と承認といったワークフローがより明確になり、内部統制のさらなる強化も図られました。基幹システムのクラウド化で、セキュリティ対策も強化され、BCP(事業継続計画)への対応も図られました。こうした取り組みは、企業価値の向上にも結びつくと考えています。

また、当社の事業は、省エネ設備の設計・施工・メンテナンス事業から、発電事業、エネルギートレーディング、監視サービスなど、多角化しています。その中で、今後、どの事業に注力していくべきか、全体のバランスを考え、迅速に決断することがとても大切です。点在していたシステムをクラウド上で連携・統合したことで、経営判断にかかわる数字を素早く把握できるようになっただけではなく、多角化した事業のどこに注力すべきか、その「選択と集中」の判断も迅速にできるようになったのです。経営基盤の強化が図られたと感じています。

今後の展望

「バーチャルパワープラント」などICTを活用した新たな取り組みも

今回、当社は基幹システムをクラウド化し、経営判断にかかわる自社の情報をつぶさに迅速に取れるようにしました。それにより、経営判断にかかわる実績の把握がスピーディーになるなど、経営基盤がより強固になったと感じています。

また、エネルギー業界とICTは親和性が高いと感じています。今後の当社の事業を考えたとき、ICTの活用はますます重要です。例えば、当社ではお客様の発電設備である「コージェネレーションシステム」も維持・管理していますが、それらをICTでつないで、「バーチャルパワープラント 注2」とするなど、新たな取り組みも求められるでしょう。さらに、エネルギーの需給バランスによって、使用されていない発電設備を稼働させたり、発電量を平準化したりといった「デマンドレスポンス」の機能をICTで実現するなど、ビジネス環境の変化に応じた「次の一手」を打つことが重要になってきます。富士通マーケティングには、今後もICTパートナーとして、当社が踏み出す新たな一歩を、ぜひ一緒に踏み出していただきたいと考えています。

(注1)コージェネレーションシステムとは:原動機等により電力と熱を生産し供給するシステムの総称。
(注2)バーチャルパワープラントとは:多数の小規模な発電所や、電力の需要抑制システムを一つの発電所のようにまとめて制御を行うこと。

本事例における導入成功のポイントPOINT

点在する情報を一元管理

情報をクラウド上で連携・統合し迅速で最適な経営判断が可能なシステムを構築したこと。

展開する事業の全体像を把握

多角化した事業を俯瞰し、どこに注力すればよいかの選択と集中が容易になったこと。

社内業務フローの徹底的な見直し

申請と承認といったワークフローが明確になり、内部統制の強化が図られたこと。

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