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潤滑油製造計画支援システム
導入事例

AIを活用した製造計画支援システムの導入により、
属人化の排除と生産性向上を実現


出光興産株式会社様

集合写真

 機械を動かすために、無くてはならない潤滑油。出光興産 潤滑油一部様は、現場で得た一人ひとりの ノウハウと長年の経験、さらに出光グループ全体の技術力を結集し、潤滑油の開発から製造まで一連の行程を担い、お客様へ安定的に高品質な商品を提供しています。
 この度、同部は潤滑油製造の重要な要素の一つである製造計画の作成を、属人化した手作業からシステム化したことで、より一層安全に高品質な潤滑油を製造する環境が整い、生産性向上を実現しました。

[2017年12月掲載]
導入効果

導入の背景     導入の経緯     導入の効果     今後の展望     お客様情報

導入の背景

熟練者のみが持つ特殊ノウハウをマスター化し、継承していくことが必要

出光興産株式会社 潤滑油一部様は、潤滑油の研究開発から需給管理、製造までトータルに行うことで、長年に渡りお客様への安定供給を実現しています。昨今、お客様からのご要望が複雑化して いることから、更なる需給機能や供給体制の改善・強化に取り組み、 生産性の向上を追及しています。それには、無駄のない製造計画が重要な要素の一つとなりますが、潤滑油の種類によって、使用設備(製造に使用する釜)、製造の順番、釜の洗浄方法などそれぞれ 制約条件が複雑に絡み合うため、製造計画の作成には豊富な経験とノウハウが必要とされ、熟練した社員のみが手掛けられる特殊な 業務となっていました。

出光興産株式会社 潤滑油一部 需給管理担当マネジャー 細井 亨氏
潤滑油一部
需給管理担当マネジャー
細井 亨 氏

潤滑油一部 需給管理担当マネジャー 細井亨氏は語ります。「当社は、製造計画に関わる重要なノウハウを有するものの、それは熟練者の頭の中にのみ蓄積されており、マスター化されていない状態でした。 後継者の育成にも長い年数がかかるため、数人の担当者しかできない属人化した業務になっており、ノウハウの伝承が課題となっていました。」

実際に現場で10年以上製造計画を担当してきた出光ルブテクノ株式会社 業務部 業務課長 小林正和氏が続けます。「どの釜でどの潤滑油を作るかという製造計画、いわゆる『釜割』は、数百種類の組み合わせパターンがあり多岐に亘ります。我々担当者はほとんどのパターンが頭の中に入っており、これまでずっと自ら考え、Excel等のツールを使って計画を立ててきました。今回そのノウハウを全て表に出し、システムにマスター化することは、属人化した業務を止めるためにも必要なことでした。しかし、蓄積したノウハウは数知れず、当初、私たち専門家にとっては非常にハードルの高いチャレンジでした。」

また、もう一つの背景として、潤滑油一部 部長付(グローバルIT担当)住元克行氏が加えます。
「今回システム導入に踏み切ったのは、急速に拡大している海外事業に対応するためでもあります。海外拠点でも製造計画は手作業で作成しており、システムを活用することで 製造レベルを均一化することと、 社員の作業実績を見える化することが必要となっていました。」

導入の経緯

安全と品質の確保は必須。禁忌事項をシステムに組み込むことで、人為的なミスも防止

本システムを一言で表すと、どの潤滑油をどの釜でどのようなスケジュールで製造するのか、5日分/週単位の流れを自動で割り付ける ものです。システムに対する必須要件は、安全性と品質の確保でした。

小林氏が語ります。「製造対象が危険物のため、安全面には特に気を遣います。製造ルール(禁忌事項)は非常に細かく複雑なので、システムでも問題なく安全性の高い製造 計画を保てるのか、最も懸念していました。そのため、膨大な制約条件を確実にシステムに盛り込むことを 必須要件とし、そこに私たちの頭にあるノウハウを加え、組み込んでいただきました。」

細井氏が続けます。「人為的なミスを防止するためにも、禁忌 事項などの制約条件をマスター化することが必要でした。AIを組み 込んだシステムを導入することによって、自動で最適な製造計画を立てられるので、人為的なミスを排除できるようになります。」
 この他に、小林氏は、本システムのユーザーインタフェースの 見やすさ、ドラッグ&ドロップによる操作のしやすさも、導入決定のポイントになったと言います。制約条件に反する場合は一目で 判別できるよう、警告メッセージを目立たせるなど、誰でも見やすく使いやすいインターフェースに作り上げました。

導入の効果

属人化の排除に加え、時間を要するイレギュラー対応の大幅な効率化も実現

同部はノウハウをマスター化し、システムで釜の自動割り付けが可能になったことで、経験の浅い社員も製造計画を作成できるようになり、長年の課題であった属人化した業務を止めることができ ました。
 細井氏が語ります。「全てをベテランに頼らずとも、業務を回すことができるようになり、ジョブローテーションがしやすくなり ました。現在では釜割の対象設備の約8割が自動化され、手作業での釜割を大幅に削減することができました。」

出光ルブテクノ株式会社 業務部 業務課長 小林 正和 氏
出光ルブテクノ株式会社
業務部 業務課長
小林 正和 氏

 小林氏が続けます。「突発的なイレギュラー案件の対応も随分 楽になりました。計画の作成が完了した後、緊急で追加しなければならないケースも度々発生するのですが、製造計画は複数の制約 条件が絶妙なバランスで成り立っているので、全てを熟知するベテランの担当者しか対応できませんでした。それが、システム上で、釜割を入れ替えた時の安全性等のシミュレーションも行えるようになったので、熟練者でなくとも対応可能となり、さらに作業時間も削減することができました。突発的に生じるお客様のご要望にも 対応できる環境が整いました。」
 さらに、システムによって製造実績のデータを残すことで、従来できなかった製造計画の検証と分析を行えるようになりました。

今後の展望

海外拠点へシステム展開し、グローバル体制を強化。
実績の見える化により、作業時間の最適化を目指す

出光興産株式会社 潤滑油一部 部長付(グローバルIT担当)住元 克行氏
潤滑油一部 部長付
(グローバルIT担当)
住元 克行 氏

同部はグループ全体でグローバル供給体制の強化に取り組んで います。今後、海外拠点へ本システムを横展開することで、国内外問わず潤滑油製造の安全性や品質を向上するだけでなく、現地人材についても、作業内容のレベルアップや効率化を見込んでいます。
住元氏が語ります。「海外拠点からの主な要望は、作業時間を 最適化するための仕組みです。日本同様、海外でも手作業で計画を作成しているので、製造実績がデータ化されておらず、時間管理が行き届いていません。予定していたものが予定時間内に完了して いるかどうか、データの見える化をした上で検証を行い、適切に 製造時間を管理していくことが求められています。」

 細井氏は語ります。「製造計画が最も複雑なのは国内製造基地 なので、まずは国内で仕組みを作り上げれば、世界中どこにでも そのまま導入できるようになります。とりあえず海外については、中国からスタートし、順次他拠点に展開していく予定です。」さらに続けます。「供給業務は一連の流れなので、製造計画業務のみを 改善したといっても全体が劇的によくなるわけではありません。 現在、製造計画の上流部分である需要予測や需給調整等の業務見直しを実施しており、あわせて生産性向上のためシステム化も検討中です。これが完成すれば、供給業務全般の流れがスムーズになり、効率的な製造が行えるようになり、結果、お客様により安心して いただける、安定的な供給体制を築けると確信しています。」
 潤滑油一部様は、生産性向上や働き方改革を継続的に推進する ことで、これからも安全に高品質な商品を製造し、お客様に提供 していきます。
 当社は、潤滑油の供給計画に加え、基地間の配送計画など様々な面において、AIを活用し同部のさらなる生産性向上をご支援していきます。

お客様情報

お客様名

出光興産株式会社 Open a new window

所在地 〒100-8321 東京都千代田区丸の内3-1-1
事業内容 石油精製並びに油脂製造、販売
石油化学製品の製造・販売
創業 1911年6月20日

導入事例紹介資料のダウンロードが可能です

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