Skip to main content

モバイルテクノ

Japan

IEEE802.11nにおけるFIRフィルタ型位相雑音追従法の効果

残留キャリア周波数誤差の原因の1つである位相雑音は、ローカル発信器において発生し、位相回転やキャリア間干渉を引き起こす。この対策として、FIRフィルタ型の位相雑音推定法が報告されている。FIRフィルタ型の位相雑音推定法は、Pilot Subcarrierを用いて推定された残留キャリア周波数誤差をFIRフィルタに通すことにより、推定精度を向上させるものである。われわれはこの方法をIEEE802.11nに適用し、その効果について評価した。その結果、低Es/N0環境では、平均化による雑音抑圧効果により、タップ数が大きいほど推定性能が改善し、一方、高Es/N0環境では、雑音抑圧効果と時変動に対するFIRフィルタの追従性とのトレードオフになることを示した。

Copyright©2007 IEICE