IEEE802.16e準拠LDPC復号器開発（3）　～メモリ量削減・復号処理スループット向上～

われわれは、FPGAを用いたIEEE802.16e準拠のLDPC復号器の開発を行ってきている。今回新たに開発した復号器では、BS-BPアルゴリズムの近似アルゴリズムであるBit-serial Normalized UMP BP（BS-NMBP）アルゴリズムを適用することにより、メモリ量の大幅な削減を達成した。さらに、行処理を行う順序を変えて復号処理を行う機能（行置換処理機能）の実装等の回路の最適化を行い、復号処理スループットの向上を図った。動作周波数160MHz、符号長2304bit、復号繰り返し数を15の条件で、符号化率 1/2, 2/3, 3/4, 5/6の場合、それぞれ、37.6, 71.1, 77.9, 120.1Mbpsのスループットを達成した。