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暗号技術

高機能暗号技術

科学技術の進歩やモバイルデバイス、クラウド等の普及による社会生活の変化によって、暗号技術に求められる機能もますます多様化しています。富士通研究所ではそうしたニーズに応えるため、従来の暗号技術では実現できなかった様々な付加機能を持つ高機能暗号技術を開発してきました。ここでは、その中から、暗号化したまま加算や乗算等の演算処理が可能となる準同型暗号技術、ならびに暗号化したままデータ検索が可能となる秘匿検索技術についてご紹介します。

準同型暗号技術

近年、クラウドの普及に伴いデータ保護が重要な問題となっており、データを暗号化したまま加算や乗算といった演算処理が可能な暗号方式として準同型暗号が注目されています。準同型暗号によって、医療分野や生化学データといった高い機密性が求められる情報に対するデータ分析など、これまでプライバシーが壁となっていた複数の企業にまたがった情報活用に期待されている一方で、暗号化を行うため処理時間が著しく長いことが、実用化する上での課題となっていました。富士通研究所では、暗号化する前のデータのビット列の並び方を工夫し、一括して暗号化することにより、統計計算などを計算する際に必要となるビット列の内積(ビットごとの乗算の和)の処理性能を従来に比べ最大で約2000倍高速化することに成功しました。

秘匿検索技術

秘匿検索技術は、暗号化された文字列データを暗号化したまま検索することができる技術であり、プライバシー性の高い機微データに対して、組織を超えたデータの相互活用を図る上で重要となる技術として注目され、多くの組織で研究が続けられています。一方で、既存の秘匿検索技術では、すべての組織で同じ暗号鍵を用いる必要があったことから、鍵を厳密に管理しなければならず、使い勝手に課題があり、複数の組織が連携したデータの照合にふさわしい安全性の高い暗号技術が求められていました。富士通研究所は、暗号化された情報同士の一致の程度を計算するrelational encryption理論に基づき、異なる暗号鍵で暗号化された文字列同士の照合判定を実現する技術を開発しました。この技術では、登録文字列および検索文字列を組織ごとに異なる暗号鍵で暗号化し、照合用のクラウドサーバ上で、暗号化したままそれぞれの組織の登録文字列ごとに検索文字列と一致・不一致の照合をすることができるため、複数組織の連携などにおいて、クラウド環境上で秘匿性を保ったまま機微情報を安全に照合することができます。