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Fujitsu

Japan

三菱重工業株式会社 機械・設備システムドメイン 冷熱事業部 様

海外拠点のシステムの統一で、生産のポテンシャルとガバナンスを強化

[2014年7月28日掲載]

「ビーバー」ルームエアコンに代表される住宅用から、業務用の空調機、大型冷凍機など、「快適な空間」を創る機器を提供されている三菱重工業株式会社 機械・設備システムドメイン 冷熱事業部様(以下、MHI様)。グローバル市場に製品を供給する各国工場のうち日本からの支援が行き届かない小規模工場向けに生産管理システムの標準化を狙い、まずはタイの2工場に対し富士通の「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart PRO-NES」(以下、「GLOVIA smart PRO-NES」)(注1)を導入されました。富士通システムズ・ウエスト(以下、FWEST)はシステム統一による海外拠点のポテンシャルの向上とガバナンス体制の強化に貢献しました。

【課題と効果】

導入前の課題   導入後の効果
工場ごとに異なる生産管理システムを統一し、拠点のポテンシャルとガバナンスを向上させたい。
「GLOVIA smart PRO-NES」での統一で、ガバナンスを強化。4軸体制のサポートモデルも確立。
手間とコストをかけず、海外拠点に生産管理システムを導入展開したい。
「GLOVIA smart PRO-NES」で短期間の導入を実現。クラウドによるさらなる効率化も検討。

海外拠点のシステムを統一し、拠点のポテンシャルの向上とガバナンスの強化を図る

ICTソリューション本部ICT推進部
機械・設備システムグループ
冷熱システムチーム
主席チーム統括

堀部 智史 様

生産を海外にシフトし、スピード化と多様化に即応するサプライチェーンを目指すMHI様。タイの2工場の生産管理システムを「GLOVIA smart PRO-NES」に刷新し、海外拠点における生産・調達・セキュリティのシステム統一と、強固なガバナンス体制を実現しました。

「当社は1980年代から海外展開を開始しました。マーケットやビジネス戦略の変革により、2003年には主力機である住宅用空調機を、2008年には業務用空調機を海外へ生産移管しました。海外小規模工場のシステム部門は人が少なく、また日本からの支援が十分行き届かないことから現地任せになるケースが多く、その結果、各国・各拠点ごとに異なるシステムで運営されており、システム化されている業務範囲、セキュリティ・統制管理にばらつきがありSCM(注2)等拠点間連携を図ることが困難な状況となっておりました。そこで、海外小規模拠点のシステム近代化、拠点間連携、日本との連携強化、セキュリティなどのガバナンスも効かせる為にシステムを刷新することが急務でした。」と、主席チーム統括の堀部智史様は当時を振り返ります。

システムとベンダーの選定についても「事業環境が厳しく人員・費用・時間も限られているなか、軽量・軽快な仕組みを短納期で立ち上げるにはパッケージが最適と判断しました。富士通さんを選んだ理由は『開発力』と『総合力』の2つで、それぞれ期待に応えてくれ大変満足しております。『開発力』については、私たちが思い描くビジョンを共感し、機能を実現してくれたところや、システムを熟知したSEさんに真摯に対応いただきました。『総合力』に関しては、まずサポート体制があげられます。タイや中国の現地に富士通さんも拠点があります。システム導入後、増産体制が続く海外拠点で混乱なく安定稼動が続いているのは、FSBT(注3)含む現地での富士通さんのサポートがあるからです。また当社の海外拠点と富士通さんの拠点で解決できない問題は、国内へエスカレーションし、国内(冷事部)と富士通さんで連携して解決しています。こうした強固な『4軸体制』が築けたことも、現地のサポート部門に加え、国内の営業担当、開発担当が常に顧客目線で正面から向き合ってくれる富士通さんだからと感じています。もう1つの『総合力』は、言い換えると富士通さんの『提案力』です。今回のプロジェクトの中で、こちらの出す課題に対し、富士通さんからは豊富なソリューションをもって有効な方法論や手段を提案していただきました。総合的な提案ができるのも富士通さんです。」と語ってくださいました。

グローバル戦略でのビジョンを共有し、信念と開発力・総合力で実現する

これからの海外拠点におけるシステム構想について、堀部様の思いは続きます。「いまグローバル戦略で求められていることは急速な需要の変化に応じたスピーディでフレキシブルな拠点運営です。それに適応したシステム形態は、軽量・軽快に導入や維持管理が可能なクラウドで、そのメリットを海外拠点の展開に活用していきたいと考えています。

私たちシステム部門の特徴は、部門を跨って会社全体を見渡せるところです。業務の流れからビジネス戦略まで全てに気を配り、数年後のビジョンを見据えて、経営者が求めるもの、会社が目指しているものに、ベストな提案をすることが、我々『社内SE』の役割だと思います。そして、そのベストな提案を、富士通さんの開発力と総合力で実現して欲しいと期待しています」。堀部様の期待にFWESTの木村章一も「今回のプロジェクトの成功と4軸体制が出来たのは、構想から手段まで明確なビジョンを共有できたことと、堀部様を中心としたメンバーに、目的を実現させるという強い信念があったからこそです。MHI様をモデルにグローバル展開される日本のものづくりに貢献していきたいと思っています」と抱負を語ります。

FWESTは開発力と総合力でお客様に貢献してまいります。

三菱重工業株式会社 堀部様と富士通、富士通システムズ・ウエスト プロジェクトメンバー

(注1) FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart PRO-NES: 設計、生産、調達の基幹業務モデルを提供し、各部門に分散されていた情報を有機的に統合するシステムで、各国言語や商習慣にも対応した海外版パッケージソフトウェア。国内向けの製品と併せて、日本・中国・東南アジアで1800超の導入実績を数える
(注2) SCM: (Supply Chain Management 供給連鎖管理)自社内あるいは取引先との間での受発注や在庫、物流などの統合的な管理
(注3) FSBT: (Fujitsu Systems Business Thailand、本社/タイ・バンコク)富士通グループのタイ現地法人。100件以上の豊富な導入実績があるタイで、『GLOVIA smartPRO-NES』に精通したナショナルスタッフ(SE)を育成し、確かな現地サポート体制を確立している

体制イメージ


 

お客様概要

三菱重工業株式会社 様

「Global 100」(世界で最も持続可能な100社)に選定され、2014年には創立130周年を迎えます。冷熱事業を含む「機械・設備システム」と「エネルギー・環境」「交通・輸送」「防衛・宇宙」、4つの事業ドメインで、世界中に安心・安全、豊かで持続可能な生活の提供を目指しています。

名  称 三菱重工業株式会社 様
設  立 1950(昭和25)年1月11日
(1884年創立)
所在地 東京都港区港南2-16-5 三菱重工ビル
(機械・設備システムドメイン 冷熱事業部
  愛知県清須市西枇杷島町旭3-1)
代表者 取締役社長 宮永 俊一
従業員数 31,111人(グループ・68,213人)
 (2013年3月31日現在)
事業内容 船舶、発電プラント、環境装置、航空・宇宙機器、エアコンなどの製造・販売・エンジニアリング(国内170社・海外146社のMHI(MITSIBISHI HEAVY INDUSTRIES)グループによるグローバルネットワークを展開。冷熱事業部は業務用・住宅用・車両用の空調機器や、ロータリーコンプレッサー、大型冷凍機など、基盤産業を支える高効率製品・サービスを提供
URL 三菱重工業株式会社様Webサイト
冷熱事業部Webサイト

事例紹介(PDF版)

以下より、PDF版の事例紹介をダウンロードできます。
三菱重工業株式会社 機械・設備システムドメイン 冷熱事業部様
    日本語版 (935 KB)

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