PRESS RELEASE

2015年7月21日
岡山県瀬戸内市
株式会社富士通エフサス

瀬戸内市と富士通エフサス、テレワークによる地方での在宅勤務の
実証実験を開始サイボウズのクラウドサービスにより、都心の仕事を地方移住者が在宅で従事可能に

岡山県瀬戸内市(市長:武久 顕也、以下、瀬戸内市)と株式会社富士通エフサス(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:髙萩 弘、以下、富士通エフサス)は、テレワークにより都心の仕事を地方移住者が在宅で従事可能とすることで移住者増を促すことを目的とする実証実験を8月1日より開始します。

瀬戸内市は、人口減少や少子高齢化に伴う地域経済衰退の危機感から、定住人口増加を図るべく、「I ターン」「U ターン」「J ターン」を推進し、移住希望者の子育て支援、住居確保、就農支援などを積極的に行ってまいりました。

本実証実験は、その一環として、サイボウズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:青野 慶久 以下、サイボウズ)のクラウドサービス「kintone (キントーン)」(以下、kintone)を活用したテレワーク環境を構築することで、都心部で発注された仕事を瀬戸内市内の在宅労働者が従事するという新しいワークスタイルの可能性を検証するものです。本実証実験が成功すれば、都心から地方への移住を望む方、子育てや親の介護で時間に制約がある方などは、地方での在宅勤務の道が拓け、働き方の多様性が拡がることになります。

富士通エフサスは、本実証実験の成果を踏まえ、地方自治体が抱える人口減少問題の解決に効果的な仕組みを構築し、他地域へ展開することで、地方創生に貢献するとともに、ICT を活用した新たなワークスタイルを提案し、人々の生活をより豊かなものにしたいと考えております。

瀬戸内市が抱える課題

瀬戸内市では、他の多くの自治体と同様、人口減少と少子高齢化が進んでおり、これらに伴う収入減と社会保障費の増大が課題となっています。また瀬戸内市は、いわゆる「平成の大合併」時期にあたる2004年に3町が合併して発足しましたが、地方交付税算定の特例が期限切れを迎え、厳しい財政運営を強いられています。

そのため、現在、定住人口の増加に向けて、「I ターン」「J ターン」「U ターン」による移住希望者への子育て支援、空き家を活用した住居確保、就農支援などの取り組みを行い、魅力あるまちづくりを進めています。

今回、これらの取り組みをさらに発展させ、新たなワークスタイルとして、瀬戸内市在住の在宅労働者がテレワークにより都心部の仕事に従事できる仕組みを構築することで、都心からの移住を促進していきたいと考えています。

本実証実験について

1.目的

瀬戸内市と富士通エフサスが、都心から在宅で作業可能な仕事とテレワーク環境を提供するとともに、サイボウズの「 kintone 」による業務管理、勤怠管理を行なうことで、都心からの移住者や育児・介護などで時間的制約のある人が、各々の「スキル」と「ライフスタイル」に合った働き方を行うことが可能か、またその際のコスト、品質、生産性などを評価・検証する。

2.概要

(1)瀬戸内市が移住希望者を募集し、移住者にテレワークに必要なICT環境の導入を支援する。

(2)瀬戸内市内にある地域コミュニティ(自治会や地域団体)が移住者に対し、住宅ならびに就農支援などを実施。

(3)移住者は業務委託会社(人材派遣会社及び地場企業など)に在籍し、在宅でも作業可能な仕事(提案書、マニュアル作成、プログラミングなど)に従事する。

(4)富士通エフサスは kintone および Cisco WebEx Meeting Center (注1)を活用したテレワーク環境を構築し、在宅勤務者に業務を依頼するとともに業務管理や勤怠管理を実施。

3.実施期間

2015年8月1日 ~ 2016年9月30日(予定)

モニター募集

  • (1)対象者
    都心部より瀬戸内市への移住を希望する方で、IT 関連業務の従事経験があり、かつ1ヶ月あたり80時間程度在宅で働ける方
  • (2)募集期間
    2015年8月1日 ~ 2015年12月31日(予定)
  • (3)応募方法
    瀬戸内市ホームページにて掲載
【テレワーク事業による実証実験のイメージ】
テレワーク事業による実証実験のイメージ

瀬戸内市の概要

岡山県の東南部に位置する瀬戸内市は、人口約3万8000人(2015年5月1日時点)で、市の西端を南北に一級河川吉井川が流れ、中央部には千町平野が広がり、東南部は瀬戸内海に面した丘陵地とそこから見渡せる長島、前島などの美しい島々からなっています。 瀬戸内の温暖な気候に加え、災害が少なく、竹久夢二の生家や備前長船の刀剣など優れた文化資源にも恵まれています。

kintone について

kintone は、サイボウズが提供するクラウドサービスであり、Web データベース型のビジネスアプリケーションを自由に設計することができます。アプリケーションやシステム運用の設定は、全てノンプログラミングでマウス操作だけで可能です。これまで表計算ソフトや紙・メールで行われていたデータの共有、ワークフローの受け渡し、業務上のやり取りを kintone に集約することで、ビジネスオペレーションを飛躍的に効率化させることができます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • (注1)
    Cisco WebEx Meeting Center
    シスコ社のクラウド( SaaS )型の Web 会議サービス。音声、ビデオによるコミュニケーションや多彩な資料共有機能をモバイルやグローバルなどさまざまな環境から利用でき、効果的かつ効率的なコラボレーションを実現する。

関連リンク

以上

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