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北京地下鉄の発券機向けに小型紙幣出金ユニット約500台を受注

~上海地下鉄に続き、中国大都市の交通ネットワーク向けに紙幣出金ユニットを受注~

当社は、昨年の上海地下鉄の発券機向けの受注に続き、北京地下鉄において本年12月に開通予定の4つの新路線に設置される発券機を製造している中国の複数の電機メーカーから、同発券機に搭載する小型紙幣出金ユニット「User Flexible BDU」約500台をこのほど受注し、本年3月から納入を開始します。(BDU:Bill Dispenser Unit)上海・北京ともに今後さらに路線拡張が予定されており、今回の受注を足がかりに、さらなる受注獲得を目指し、2015年までに両都市の地下鉄券売機メーカー向けに累計5,500台以上の受注を見込んでいます。また、中国の交通ネットワークの拡大とともに、他の大都市へ販売を拡大していく予定です。

2010年3月3日

小型紙幣出金ユニット

当社は、上海地下鉄7路線に設置される発券機向けに続き、北京地下鉄4路線に設置予定の発券機向けに、小型紙幣出金ユニットの受注獲得に成功しました。中国では現在、国家プロジェクトとして鉄道インフラの整備が急ピッチで進められています。中国国務院はこれまでに、22都市で89路線の建設計画を承認しており、投資総額は8,820億元(約122兆円)に達すると発表しており、2015年までに上海で16路線(現11路線)、北京では21路線(現9路線)が開通する予定です。

北京では従来、釣銭をコインで出金する券売機が主流でしたが、コインは紙幣に比べて重く取扱いが不便なため、乗客の利便性と駅員の作業効率の向上を目的に、釣銭の紙幣出金が取り入れられました。当社はこのほど、中国の複数の電機メーカー向けに小型紙幣出金ユニット「User Flexible BDU」(F53ディスペンサーユニット)約500台を発券機の中核部品として受注し、本年3月から納入を開始します。

「User Flexible BDU」は、2007年度から当社が小売流通市場向けに販売している小型の紙幣出金ユニットです。それまでの紙幣出金ユニットがほとんど1~2種類のカスタマイズしか行えなかったのに対して、本製品は、紙幣放出ユニット部や紙幣用カセット部などをモジュール化することによって、6項目にわたり最大合計680通りのカスタマイズを可能としています。また、搬送ローラにゴムパッドを押し当て紙幣を分離するフリクション繰出方式の採用により、紙幣の大きさの調整のみで、世界各国のさまざまなセキュリティ紙幣に対応しています。

この性能が評価されて、現在セルフチェックアウトシステムの主要製造メーカー等からご採用いただいたことで早期に量産体制が立ち上がり、累計出荷台数がこのほど30,000台に達しました。そして、中国市場への拡販を行った結果、ATMメーカーへの紙幣出金ユニットの納入やサポートの実績も高く評価され、今回の二度目の地下鉄市場での受注にいたりました。

経済発展の著しい中国においては、エネルギーの効率利用や環境対策が重視され、地下鉄ネットワークの整備は近代化の象徴として、今後60都市へと大幅な拡張を計画されており、さらに都市間高速鉄道網の構築も多数計画中です。当社は、今後もこれらの市場に向けて、高性能かつ高品質な製品の開発と提供に努め、2012年に中国におけるATMメーカーや発券機メーカー向けに、年間15,000台の紙幣出金ユニットの出荷を見込んでいます。

【関連リンク】

「User Flexible BDU」を中国に拡販のプレス・リリース(2007年3月29日)
上海地下鉄の発券機向けに小型紙幣出金ユニットを1,000台受注(2009年3月3日)
ディスペンサーユニットの製品ページ

日付: 2010年3月3日
会社名: 富士通フロンテック株式会社, ,

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富士通フロンテック株式会社
グローバルビジネス本部
お問い合せフォーム: http://www.fujitsu.com/jp/frontech/contact/