POSシステムやハンディターミナルなど　製販一体化により、店舗ソリューションの事業展開を加速

2009年8月27日

小売・サービス業の最前線においては、顧客獲得と売上増に向け、サービス品質の向上やコスト削減が強く求められており、技術革新や市場動向の変化も激しいため、ソリューションベンダーにとっては迅速できめ細かな対応が欠かせません。

富士通グループでは、POSシステムやハンディターミナルといった店舗ソリューション向け製品に関して、現在、販売活動を富士通が、開発と製造を富士通フロンテックがそれぞれ担当していますが、2009年10月1日に販売活動を富士通フロンテックに移管し、関連業務を同社に集中させることで、保守サービスを含めた製販一体の体制を構築します。これにより、グローバルな製品・サービスの競争力や付加価値を向上するとともに、スピーディーできめ細かなサポートや専門性の高い提案活動を実現します。

また、富士通フロンテックのRFIDや手のひら静脈認証などの先進技術を活用した新たな店舗ソリューションにより、変革が求められるお客様とともに市場創出を目指します。

なお、流通分野における本部や基幹システムの構築などは、従来どおり富士通が事業を行います。

今回の店舗ソリューション事業の移管は、富士通グループの小売・サービス業におけるプレゼンスの強化につながり、この施策を通じて、グループ全体でお客様の真のビジネスパートナーになるよう努めていきます。

【移管の対象となる店舗ソリューション事業】

• POSシステム、セルフチェックアウトシステム、ハンディターミナル、入金機の販売
  および関連外部購入品、関連ソフトウェア製品の販売
• サーバ・パソコン・通信機器などの関連汎用プラットフォーム製品に関わる販売
• システムの構築、保守・運用サービス、および付帯する店舗ソリューション事業

【新たな店舗ソリューション提案 ― お客様とともに市場創出】

事業移管後は、富士通フロンテックが店舗ソリューション全般を提供していきます。お客様の経営に寄与するため、新しい店舗運営を実現するソリューションを提案し、以下のようなサービスの強化と向上を目指します。

1. 高品質な製品・サービスのスピーディーな提供

製販一体化によって、お客様の要件をすばやく標準機能に取り込み、製品化に反映するとともに、カスタマイズ費用などの削減を目指します。また、開発部門と保守部門との一体化によって、製品品質のいっそうの向上を図ります。

2. 新しい業務運用サービスによるTCO削減

従来の運用監視サービスから、ソフトウェアも含めた統合監視サービスを提供し、お客様のTCO削減を図ります。売価変更にも対応するBPO（Business Process Outsourcing）により、お客様の運用コストを削減します。

3. 独自の先進技術を活用した新しいソリューションの提案

富士通フロンテック独自の先進技術を活用した、RFIDによる商品管理や物流の効率化、手のひら静脈認証によるセキュリティや勤怠管理、電子ペーパーによるデジタルサイネージやペーパーレス化など、新しいソリューションとして提案します。

東証への適時開示資料 (160 KB)

【注 釈】

（注1）フロントテクノロジー事業
流通のPOS端末、銀行のATM、公営競技向け投票券発売機・払戻機などエンドユーザが扱う製品の開発・製造・販売・保守を行う事業。

【関連リンク】

流通ソリューション
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