PRESS RELEASE
2007年3月29日
富士通フロンテック株式会社
~顧客のニーズにあわせ、最大680通りのカスタマイズを実現~
当社が開発し、セルフチェックアウトシステムなど小売流通市場向けに本年度から販売している小型紙幣出金ユニット「User Flexible BDU」の累計出荷台数がこのほど6,000台に達しました。今後はさらに、中国のコンビニATMや券売機等向けにも拡販し、2008年度までの3年間で累計3万台の販売を目指します。
BDU:Bill Dispenser Unit 紙幣出金ユニット
小売流通業界における紙幣出金機は、金融機関のATMや自動機と比較して、装置としての形状や大きさが多種多様であり、内部に搭載される紙幣出金ユニットにもそれにあわせた柔軟なカスタマイズが要求されます。当社はこのようなニーズを取り入れ、顧客との密接な協力関係のもと、他社に先駆け昨年、豊富なオプションユニットを組み合わせた小型紙幣出金ユニット「User Flexible BDU」を開発しました。
それまでの紙幣出金ユニットは、ほとんど1~2種類のカスタマイズしか行えませんでしたが、本製品は、紙幣放出ユニット部や紙幣用カセット部などをモジュール化することによって、6項目にわたり最大合計680通りのカスタマイズを可能としています。また、搬送ローラにゴムパッドを押し当て紙幣を分離するフリクション繰出方式の採用により、世界各国のさまざまなセキュリティ紙幣に対応しています。
当社は、本製品の販売を本年度からグローバルに開始し、現在セルフチェックアウトシステムの主要製造メーカーからご採用いただいています。その結果、早期に量産体制が立ち上がり、累計出荷台数がこのほど6,000台に達しました。
さらに、昨年9月には、中国国際金融(銀行)技術及び設備展覧会(China International Exhibition On Financial Banking Technology & Equipment、略称:北京金融展)において、本製品が優秀実用装置賞を受賞しました。今後、北京オリンピックに向かってインフラ整備が進む中国市場のコンビニATMや券売機等向けに拡販を推進し、2008年度までの3年間で累計販売台数3万台を目標としています。
【販売価格】個別見積
【販売目標】2008年度までの3年間で累計3万台
【出願特許】関連特許を1件出願しています。
顧客の装置にあわせ、モジュラー化した以下のオプションユニットを組み合わせ、最大合計680通りと豊富なカスタマイズを可能としています。プリント板を含むメインユニット部(本体)は、カセットを2個装備しており2金種に対応していますが、追加金種ユニット部の追加により、最大6金種への対応に拡張することができます。
紙幣放出ユニット部は、オプションで用意した14種類に顧客仕様を満たすものがない場合は、顧客装置にあわせた開発を行って提供いたします。
(1) | 紙幣放出ユニット部(14種類) | 14種類から自由に選択、今後拡充を予定 |
(2) | シャッタ(2種類) | 一括放出ユニット選択時に選択 |
(3) | カセット(2種類) | カギの有無を選択 |
(4) | 追加金種ユニット部(1種類) | メインユニット部に最大4個を追加可能 |
(5) | カセットドア(2種類) | カセットの抜き出し防止用にドアを選択可能 |
(6) | インターフェース(2種類) | RS232C、およびUSBを選択 |
セルフチェックアウトシステムへの搭載を考慮して、紙幣縦搬送により、ユニット幅160mmと大幅な小型化を実現しました(従来の最小幅は280mm)。これにより、小型の装置への搭載も容易です。
3. フリクション繰出方式による各国紙幣に対応
フリクション繰出方式の採用により、紙幣の厚さの違いによる機構部の調整が不要です。したがって、海外で普及が進んでいるセキュリティ紙幣にも対応できます。また、紙幣繰出機構を容易に取り外せることで、フィールドでの保守作業を軽減しています。
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