羽島市役所様

掲載日:2009年11月24日

全職員へ手のひら静脈認証システムを導入。安全でセキュアな個人認証が実現

【導入事例概要】
業種 官公庁・自治体・文教
製品 手のひら静脈認証 PalmSecure™(パームセキュア)
【課題と効果】
1 パスワードのメモ書きなど、管理や安全面に不安があった。 矢印 PalmSecure™により、強固でセキュアな職員の認証を実現。
2 5種類ほどのシステムにパスワードを求められ、煩雑な運用となっていた。 矢印 ユーザ名やパスワード入力が不要になり、業務効率が向上した。

2000年度から地域情報化事業をスタートした羽島市様、消防や図書館などの公共機関をインターネットで結び、全庁LANを構築しました。さらに翌年には職員一人一台のパソコンを配備し、行政情報化、業務効率化を進めています。
2008年10月より、手のひら静脈認証システムを導入し、セキュリティ対策に取り組んでいる羽島市様に導入の背景や効果などについてお聞きしました。

導入の背景

安全面に不安 強固でセキュアな認証

総務部 情報推進室 室長稲川 利美氏

職員用業務パソコンへのログインに、本人確認を強化された背景を稲川利美氏(総務部 情報推進室 室長)にお聞きしました。
「近年、情報化の進展に比例し、情報漏えい事件が発生しており社会問題にもなっています。市民の個人情報を扱う我々自治体でもセキュリティ対策はますます重要性を増しています。従来は、IDやパスワードで対応していましたが、パスワードの管理や安全面にも不安があり、強固でセキュアな職員認証が必要であると考えていました」

導入の経緯

全てのパソコンを管理するのは難しい

総務部 情報推進室 係長山木田 和稔氏

「最初は業務の効率化、利便性を重視したシステムを追求してきましたが、利便性は良くなりましたが、セキュリティ面・管理面はどうなのか・・そんな思いもありましたし、パスワードのメモ書き、また想定しやすいパスワード設定といった問題がありました。この状況では、我々システム管理部門がいくらアクセス権の強化をしたとしても、全ての利用者を正確に管理するのは難しいと思いました。そこで注目したのが確実に本人確認が可能な生体認証でした」
そう語るのは山木田和稔氏(総務部 情報推進室 係長)です。山木田氏はサーバ室への入退室管理の指紋認証精度に不便さを感じており、システム管理部門でもインターネットなどで生体認証情報を調べるなど、早い段階で生体認証に注目していました。

選定理由

マウスと交換するだけの手軽さ

「羽島市の皆さんは、すでにICカードや生体認証を検討されていました。当時、各メーカーから様々な生体認証製品が提供されていましたが、その中でも富士通がいち早くマウスに静脈センサーを内蔵したと言うことで、羽島市さんへはご紹介しやすかったと思います。当時は静脈センサー単体で検証して頂きましたが、この認証率なら問題がないと言うことでご評価頂きました」(株式会社富士通エフサス)

セキュリティ強度が求められる銀行など金融機関での導入実績だけではなく、コストやレスポンス面も考慮され、特にスペース面では、現在使用しているマウスと交換するだけで、新しいデバイスを増やさなくても良いことなどが決め手になりましたと当時を振り返ります。

システム概要

羽島市システム構成図
拡大画面イメージ

導入効果

セキュリティに対する職員意識の変化

情報推進室には手のひら静脈を登録する専用のパソコンを設置、職員の静脈の登録を行っています。
「厳密に言えばパスワードはあるのですが、手のひら静脈を登録する時は、システム管理者側で割り振っており、パスワードは職員の方には一切教えていません」(山木田氏)

総務部 情報推進室 主任箕浦 和則氏

Windowsのログインから始まり、業務中は5種類ほどのシステムからパスワードが求められていた運用を、今は手のひら静脈認証でログインしていると箕浦 和則氏(総務部情報推進室 主任)は言います。
「利便性では、毎回入力していたユーザ名やパスワード入力がなくなり、業務効率という面ではかなり向上したのではないかと思います。またセキュリティ面では、利用者ログも正確に取得できますので利用する職員のセキュリティに対する意識は変わったのではないかと感じており、不正利用に対する抑止効果にも繋がっています。また我々システム管理部門としてもパスワードを忘れた場合の職員からの問い合わせなど、運用負担がなくなり導入効果を実感しています」

現場の声

全職員が日々の業務に使用

総務部 情報推進室の皆さん

現在、445台のマウスを導入し、市長をはじめ全職員が日々の業務に使用しています。
「情報漏えい事件は後を絶ちません。人的・物的面からもさらに強固に確実に保護していかなければなりません。富士通、富士通エフサスには、本件でもいろいろとアドバイスをいただき、保守も含め安心してお付きあいさせていただいており、今後も住民の皆様に安全で安心していただける電子自治体の実現に向けた協力を期待しています」(稲川氏)
富士通グループは、これからも手のひら静脈認証の更なる性能向上、システム強化により、お客様が目指す安心安全な電子自治体の実現に向けて努めてまいります。

【概要】(2009年9月1日現在)
羽島市役所様
所在地 〒501-6292 岐阜県羽島市竹鼻町55

羽島市役所様外観

羽島市役所様ロゴ

市長名 白木 義春
職員数 713人
世帯数 23,804世帯
総人口 69,054人(男33,953人 女35,101人)
ホームページ http://www.city.hashima.lg.jp/

(注)本事例は、株式会社富士通エフサスと富士通フロンテック株式会社で対応した商談です。

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