株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン様、中部国際ゴルフクラブ様

掲載日:2017年4月6日

株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン様、中部国際ゴルフクラブ様。手のひら静脈認証で混雑知らず。手をかざし、わずか数秒でスピードチェックイン。

【導入事例概要】
業種 スポーツ
製品 手のひら静脈認証

お待たせしないチェックイン環境 お待たせしないチェックイン環境

【課題と効果】
1 チェックインの際は、手書きで署名するため、非常に時間がかかっていた。 矢印 手のひら静脈認証の場合、2~3秒でチェックインできるため、大幅な時間短縮になった。
2 混雑時はチェックインのための待ち行列ができていた。 矢印 メンバー専用レーンを設けることで、ビジター様にはないプレミアム感を演出できた。
3 会員カードの場合は、紛失や破損、再発行が必要になり、余計なコストがかかってしまう。 矢印 手のひら静脈認証は紛失や破損、不携帯の心配がないため、運用面とコスト面に優れており、フロント業務の簡素化に繋がっている。

従来のゴルフ場でのチェックインは、手書き署名で本人確認を行い受付する方法が多く、予約の集中する週末などは受付の混雑は避けられませんでした。ゴルフダイジェスト・オンライン(以下、GDO)様は、自社で開発、販売されている、ゴルフ場のチェックインシステムの本人確認手段として、手のひら静脈認証を採用されました。受付では、メンバー様は手のひらをかざすだけでチェックインが可能なため、署名をする必要がなくなり、ゴルフ場側もお名前検索の操作が不要になりました。これにより、メンバー様に「お待たせしないストレスフリーなチェックイン環境」と「プレミアム感」をご提供されています。

ゴルフ場の予約からゴルフ用品販売など、ゴルフに関わるあらゆるサービスを総合的に展開するGDO様を訪ねました。

株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)様 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)様
中部国際ゴルフクラブ様 中部国際ゴルフクラブ様

現場からの強い要望で開発

株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン ゴルフ場ビジネスユニットソリューション部エンジニアリングチーム マネージャー 中崎慶一様 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン
ゴルフ場ビジネスユニット
ソリューション部エンジニアリングチーム
マネージャー 中崎慶一様

手のひら静脈認証を活用したチェックインシステム導入の経緯や効果について、開発を指揮されている中崎慶一様(ゴルフ場ビジネスユニット ソリューション部エンジニアリングチームマネージャー)にお伺いしました。
「商談を進めていく中、カードに替わる認証方式として普及が進んでいる、生体認証を活用した製品が必要だという営業からの強い要望がありました。そこで目をつけたのが、富士通の手のひら静脈認証です。すぐに開発キットを購入し、一ヶ月ほどで開発しました。最初は岡山県のゴルフ場で、その後、岐阜県の中部国際ゴルフクラブ様を含めた数カ所のゴルフ場にご採用いただいております」

威力を発揮する週末の朝

「手のひら静脈認証は、ゴルフ場の会員(以下、メンバー)がチェックインをされる際の、本人確認の機能として活用しています。メンバーの土日の来場比率は通常でも当日利用者全体の40%、混み合う時期は60%が集中します。まさにその時に手のひら静脈認証のチェックインが威力を発揮します。60%のメンバーのチェックインが一人あたり2~3秒で終わりますので、チェックイン業務の簡素化が図れます。ビジターが手書きで署名簿を書かれている横で、メンバーは手をかざすだけでチェックインが終わってしまうわけですから、特別感を感じられているのではないでしょうか。皆さん、少しでも早くロッカーキーをもらい、ゴルフの準備をしたいので、チェックインには時間をかけたくないと思います」

初めての方でも安心して使えるように

フロントに設置されたチェックイン用の手のひら静脈認証センサー フロントに設置されたチェックイン用の手のひら静脈認証センサー

「手のひら静脈認証はセンサーに対して非接触で認証を行います。初めての方や来場頻度の少ない方でも、分かりやすく使っていただくために最適な手のひら静脈認証装置の設置方法について、ゴルフ場と検討を行いました。対策を検討した結果、手をかざす位置を固定するための台(認証用のガイド)を用意したことで利用者の手かざし姿勢が安定し、読み取り率が飛躍的にアップしました。全国のゴルフ場をリモートでログの監視を行っていますが、読み取りができないエラーはありません」
「また、当初はお客様がチェックインをされる際、フロント側の受付の画面と静脈認証の画面が別々に立ち上がっていましたが、静脈認証画面を受付の画面に組み入れるなどソフト面でも使い勝手をよくし、ゴルフ場からも高い評価をいただいています」

手のひら静脈認証が優れている点

「ゴルフ場のチェックイン業務は、安価なカードリーダーだけで対応出来る磁気カードが主流です。カード自体も高いものではありませんが、実際は紛失や破損など、再発行に余計なコストがかかります。また、カードを忘れた場合、ゴルフ場にもメンバーにもかえって手間がかかることになってしまいます。しかし、手のひら静脈認証は、こういった紛失や破損、不携帯の心配はありません。弊社のシステムでは、チェックイン時の本人確認手段として、スマートフォンのアプリでQRコードを表示する仕組みもありますが、アプリのダウンロードや起動など、メンバーに操作いただくことは、意外とハードルが高いです。ゴルフ場のメンバーは年配者も多く、スマートフォンの所持率もそれほど高くありません。ですから、手をかざすだけで簡単にチェックインできる手のひら静脈認証は優れていると思います」

運用面とコスト面でメリットを実感

株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン様のエントランス 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン様のエントランス

「チェックインシステムやポイントシステムを導入したいというゴルフ場には、今さらカードシステムはおすすめしません。カードの紛失や破損の心配、またゴルフ場独自のカードデザインを考えたりと手間や時間がかかります。運用面、さらに後々のコスト面を考えれば、導入が簡単な手のひら静脈認証の方がはるかにメリットの大きい認証方式だと思います」
「今後の検討として、メンバーから見える位置にタブレットやモニターを置き、手をかざした後にメンバー情報や予約内容を表示するなど、更なるサービスの提供をしていきたいと思います」

手のひら静脈認証はとにかく早い

株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン ゴルフ場ビジネスユニット事業推進部 システム企画チームシニアコンサルタント 高橋洋一様(右) 名古屋支社 日出浩一朗様(左) 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン
ゴルフ場ビジネスユニット事業推進部
システム企画チーム
シニアコンサルタント 高橋洋一様(右)
名古屋支社 日出浩一朗様(左)

今回導入を担当された高橋様、日出様にもお伺いしました。
「カードだと忘れてしまうことや、破損してしまうこともあります。また、チェックイン時には財布からカードを出す手間がかかります。そのカードを預かり、フロント側で読ませる動作が必要です。ざっくり言うと、署名だと1分、カードだと30秒、手のひら静脈だと数秒もかからないでしょう。とにかく早いですね」


手のひら静脈認証はここ数年、ゴルフ場でのチェックインをはじめとした受付システムの本人確認手段としてのご検討、ご採用が進んでいます。以降では、実際にGDO様のシステムで手のひら静脈認証を利用したチェックインをスタートされた中部国際ゴルフクラブ様を訪ね、運営側のお話を杉岡伸哉様(営業部 副支配人)にお伺いしました。

きっかけは他のゴルフ場での体験

中部国際ゴルフクラブ 代表取締役 斎藤 博史様 中部国際ゴルフクラブ
代表取締役 斎藤 博史様

「導入のきっかけは当クラブ代表取締役の斎藤が、他のゴルフ場で生体認証を利用したチェックインシステムを見たことでした。今まではメンバー様、ビジター様ともに手書きで署名をしていただき(ビジターは住所も記入)、その署名簿をもとにパソコンから名前を入力し、お客様を確認しておりました。お客様が集中したときは、どうしても列ができてしまい、お待たせしてしまうことがありました」

中部国際ゴルフクラブ 営業部 副支配人 杉岡 伸哉様 中部国際ゴルフクラブ
営業部
副支配人 杉岡 伸哉様

「静脈の登録は約一ヶ月の期間を設けました。チェックイン時はメンバー様もお忙しいので、帰りの精算時やコンフィールドの休憩時、クラブ競技の集計後にお声がけし、手のひら静脈の登録をご案内しました。会報などでの告知はせず、来場者ベースで登録を行い、現在、アクティブメンバー約1,000名中、すでに700名以上が手のひら静脈を登録されています。メンバー様の積極的なご登録を促すために、手のひら静脈の新規登録時や来場時のシステム利用特典としてポイント付与するなど工夫しました」

メンバー様のプレミアム感を演出

中部国際ゴルフクラブ様のクラブハウス 中部国際ゴルフクラブ様のクラブハウス

「導入にあたり、メンバー専用のレーンを設けました。メンバー様は、並ばれることなく、手をかざすだけでチェックインが終わりますので、プレミアム感が増したのではないでしょうか。通常通り並ばれているビジター様からは、スムーズにチェックインされるメンバー様を見て、〝羨ましいなぁ〟というお声もありました。ゴルフ場側としても、チェックイン時に記入するメンバー用の署名簿が不要になったり、フロント業務の簡素化などのメリットがありますが、やはり何よりメンバー様が簡単に短時間でチェックインでき、喜ばれていることを、嬉しく思っております」

(注)本取材は、富士通株式会社、富士通フロンテック株式会社で対応した商談です。

【株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)様概要】
株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)様
(2016年9月現在)
所在地 〒141-0022 東京都品川区東五反田2-10-2 東五反田スクエア8階
従業員(連結) 497名(2016年12月31日) ※臨時従業員数含む
特徴 ゴルフ場予約、ゴルフショップ、ゴルフニュース、スコアアップ、コミュニティなど、ゴルフに関わるサービスを総合的に展開。ゴルフ場予約の提携コース数は2,000コース以上(2016年1月現在)と日本一です。
ホームページ http://www.golfdigest.co.jp
【中部国際ゴルフクラブ様概要】
中部国際ゴルフクラブ様
(2017年3月現在)
所在地 〒509-0233 岐阜県可児市柿下126-2
特徴 最新式GPSコースナビゲーションシステムを全カートに導入。ダイナミックな打ち下ろしで御嶽山を仰ぎ見ながら、コースを一望のもとプレーを楽しむことができます。提携先として下呂カントリークラブ様、信州伊那国際ゴルフクラブ様があります。
ホームページ http://www.c-kokusaigc.com/

GDO様が選んだのは、富士通のPalmSecure センサーV2です。

富士通が開発した世界初の「非接触型の静脈認証」は、手のひらから静脈パターンを読み取ることで、個人認証を可能にした「手のひら静脈認証」方式です。安心・安全の生体認証(バイオメトリクス)技術で、お客様の環境に合わせた、幅広いシーンでお使いいただくことが可能です。他の部位の静脈に比べて情報量の多い手のひら静脈の利点を活かし、静脈認証において世界で初めて5,000人(10,000手)から1人(1手)を識別可能な高い認証精度を実現しており、IDやカードを併用することなく、手をかざすだけで個人を特定できます。手のひら静脈認証ソリューションを開発できるソフトウェア開発キット(PalmSecure SDK V02)により、入退室装置、勤怠管理システム、決済システムなど、お客様のアイデアで様々な製品に手のひら静脈認証を組み込んでいただけます。

PalmSecure センサーV2

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