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【大阪開催】 高度外国人材と日本企業の競争力

- 多様な人材がイノベーションを生む -

2011年2月28日(月)に、厚生労働省委託事業「平成22年度企業における高度外国人材活用事業」の一環として、大阪国際会議場において、高度外国人材の活用促進に関するセミナーを開催しました(参加者:81名)。

「平成22年度企業における高度外国人材活用事業」では、有識者による検討会、企業・高度外国人材本人へのアンケート調査、ヒアリング調査等を通じて、企業における具体的な環境整備について検討し、企業向けの「高度外国人材活用のための実践マニュアル」を作成しました。今回のセミナーでは、前半に日本における高度外国人材活用に関する基調講演、アンケート調査・ヒアリング調査結果の報告、実践マニュアルの活用方法に関する講演を行いました。また、後半には、高度外国人材の活用が進んでいる企業や日本企業に勤務する高度外国人材を迎え、パネルディスカッションを行いました。

プログラムダウンロード [70KB]

基調講演 『日本企業における高度外国人材雇用の重要性と課題』

大阪会場

法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科の藤村教授より、日本企業のおかれた国内外の環境を踏まえて、高度外国人材雇用の重要性と課題について、基調講演をいただきました。

講演では、企業における高度外国人材の活用にあたっては、「高度外国人材の卵」である留学生採用に着目することや、外国人ならではの役割の明確化の必要性等が示されました。また、これらの取り組みは、一朝一夕には進まないことから、早く取り組みを始めて、ノウハウを蓄積することが、企業の戦略として重要であるとのアドバイスがなされました。さらに、高度外国人材活用の3つの要諦として、「ホンネで話し合うことの必要性」、「まったく新しい制度を作る必要はないが、少しだけ調整が必要なこと」、「社内の言語を全部英語にする必要はないが、一定の配慮が必要なこと」が示されました。

講演資料ダウンロード [684KB]

調査報告 『日本で働く高度外国人材の声』

大阪会場

株式会社富士通総研の杉浦シニアコンサルタントより、高度外国人材に対するアンケート調査・ヒアリング調査の結果、高度外国人材を活用している企業からのアンケート調査結果が報告されました。報告では、高度外国人材の仕事に対する考え方と企業が求める人材像や就労環境整備に関するニーズと企業の就労環境整備に対する取り組み状況との間にはギャップがあり、これらが高度外国人材の活用が進まない障壁となっていると考えられるとの説明を行いました。本事業では、これらの調査結果を踏まえて、実践マニュアルを作成しました。

講演資料ダウンロード [750KB]

ダウンロード「高度外国人材活用のための実践マニュアル」 [3179KB]

講演 『高度外国人材活用のための実践マニュアル』

大阪会場

株式会社ジェイエーエス代表取締役社長の小平様より、平成22年度高度外国人材活用事業で作成した企業向けの「高度外国人材活用のための実践マニュアル」の活用方法について講演をいただきました。

小平様からは、まずは自社が高度外国人の活用に関して、どのような段階にあるかを確認することの必要性が示されました。また、マニュアルを活用して、(1)自社における高度外国人材の採用目的・優先順位を確認すること、(2)自社戦略に基づき人材マネジメントのプロセスを考えること、(3)必要となる対応や課題をできるだけ事前に把握すること、(4)活用にあたっては職場のニーズを踏まえること、職場内のモチベーションを大切にすること、(5)公的支援機関などの外部リソースを上手に活用することがあげられ、具体的な事例を交えた実践的な活用方法が提案されました。

講演資料ダウンロード [281KB]

パネルディスカッション

大阪会場

藤村教授がコーディネーターとなり、パネリストに株式会社ジェイエーエス代表取締役社長の小平様、企業から、大幸薬品株式会社国際部部長の加古様、ヤンマー株式会社人事労政部人材開発課課長の高柴様、日本企業で働く高度外国人材として株式会社堀場製作所海外本部・海外営業部の周様を迎え、パネルディスカッションを行いました。

加古様、高柴様からは、自社における高度外国人材の必要性や採用状況、活用状況に加え、仕事の指示等の意思疎通を円滑に行うための工夫などが紹介されました。 周様からは、日本企業で働いている経験をふまえ、日本語がわからず困ったこと、日本と台湾の企業風土の違いなどが紹介されました。

当セミナーに関するアンケートの結果(抜粋)

  • 「どのプログラムも非常に参考になりました。基本的な接し方、対応の仕方について考え方をまとめるのに助かりました。」(企業・人事採用担当者)
  • 「パネリストのお立場をそれぞれ活かしてお話頂いて、多方向から課題を見ることができました。」(企業・人事採用担当者)
  • 「他の企業の取り組み事例について、触れることができ、有益でした。」(企業・人事採用担当者)
  • 「現段階では、情報収集ですが、実際に何から始めれば良いのか、会社として課題となる点がクリアになりました。とても参考になりました。」(企業・人事採用担当以外)