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所長挨拶

富士通総研経済研究所は富士通という製造業のシンクタンクとして1996年に設立されました。コンピューター産業が日本の基幹産業の仲間入りをしたという自負とともに、基幹産業の一員として世の中へ問題提起・政策提言を行うべきであるとの信念から、富士通の本業に直接関係ない事柄も自由闊達に研究し、世の中の役に立つことを目指してまいりました。

昨今激しく変化する世の中の動向を踏まえ、2013年度より『グローバルを見据えた、日本の持続・共生的イノベーションに寄与する研究』を私ども経済研究所のビジョンに設定し、現在は次の3つを主軸に活動しています。

  1. 基本研究
  2. 実践知研究センター
  3. World Wise Web Initiative(w3i)

基本研究では、「イノベーション基盤研究」と「持続・共生社会研究」の2つのチームが様々なテーマで研究活動を行っています。その成果は、研究レポート、オピニオン、ニューズレター等により社会に向けて発信するとともに、コンファレンス、セミナー、ワークショップ等により様々な分野の方々との交流を図っています。また、研究の成果を実践に活かす活動も自ら試行し、研究内容を役立たせることを常に念頭に置いています。

実践知研究センターでは、前理事長の野中郁次郎一橋大学名誉教授の知識創造理論に基づき「実践知リーダー」を育てる活動を行っています。当初の参加メンバー(訓練生)は富士通グループ内人材に限定していましたが、最近では他の企業・組織の方も加わり、多様な価値観や目的を共有・共感できる対話が活性化しています。

World Wise Web Initiative(w3i)は、「ジャパン・パッシング」(日本素通り)の傾向が顕著な現在において、課題先進国かつ世界経済主要国の一員として世界の知性と協働し、その成果を積極的に発信・共有するための非営利研究組織として設立されました。野中郁次郎氏(前出)、紺野登多摩大学教授が発起人となり、志ある産業界のご支援の下、私どもが事務局として運営しています。


ガリレオ曰く、「真実は見つかれば簡単に理解できる。問題はどう見つけるかだ。」(“All truths are easy to understand once they are discovered; the point is to discover them.”)

複雑化する現代において真実を見つけることは難しくなってきています。私ども富士通総研経済研究所はこのような活動を通して真実を見つけ、世の中の役に立つ努力を続けて参ります。

2015年6月1日
株式会社富士通総研
取締役執行役員常務
経済研究所長
  徳丸 嘉彦