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グランドデザインと一体化した地域情報化の推進事例

「道の駅のグランドデザイン策定」

シニアコンサルタント 山尾 一人

2009年9月3日(木曜日)

自動車利用者向けに休憩施設として一般道路に面して設置されている「道の駅」はご存知でしょうか?

富士通総研では昨年度、滋賀県東北部の湖北町にある道の駅のリニューアルに際し、グランドデザイン策定に係る支援を行いました。この「道の駅のグランドデザイン策定」は施設構想で、富士通グループには関係ないビジネスと思われる方も多いのではないでしょうか?しかし、お客様の問題意識を共有することで、真のICTビジネスが推進できると富士通グループでは考えています。

「ICT は手段ではあるが、目的ではない」-このことはよく指摘されることですが、ICT構想を立案する際には、ICTに集中して検討を行うため、往々にして忘れられがちです。

自治体におけるICT活用は、これまで主に基幹・内部情報システムに代表される「行政情報化(行政経営)」の視点に注力されてきました。現在は、地域活性化や住民との協働、地域コミュニティといった分野での「地域情報化(地域経営)」へICT投資がシフトされつつあります。この「地域情報化」は「行政情報化」に比べてICT活用イメージや導入効果が見えにくい傾向にあります。未だ地域情報化の失敗例が多いのは、ICTを導入することが目的となってしまったからに他なりません。

弊社が支援した道の駅湖北みずどりステーションでは、湖北町を含む合併協議が行われている時期(後に正式決定)であり、湖北町という自治体が消滅することから、自治体に代わる地域の核(賑わいの中心)を早急に整備する必要がありました。

そこで、まず現地視察を行い、外部専門家の新鮮な目から、小谷山、琵琶湖、田園風景など湖北町の持つ豊かな自然と歴史・文化の再発見を促しました。その後、20~60歳代までの10名の住民の協力のもと、弊社のファシリテートによるワークショップを実施して施策の立案を行いました。施策立案にあたっては、弊社の過去の実績(地場食材を使ったレストラン経営の実績など)から具体性・有効性の高い施策提言に加え、ホームページや情報コーナーの設置などICTに係る施策も提言しています。

このように、地域のグランドデザインを描く富士通総研と、ICTの技術力・実現力を持つ富士通との力を融合させ、構想から実現までのトータルでお客様を支援することが、富士通グループの強みです。ICTに関連するかに係らず、地域の抱える問題解決に向けた相談を、遠慮なく富士通総研にお寄せ下さい。

関連サービス

【地域活性化】

富士通総研の地域活性化コンサルティングは、お客様のおかれている環境や実態、抱える問題・課題に則して、実効性のある支援をします。

【公共情報化戦略】

富士通総研の公共情報化戦略策定コンサルティングでは、お客様の業務およびIT利活用の問題点・課題を明確化するとともに、ITの最新動向や投資対効果を踏まえながら、組織の全体最適を実現するための情報化戦略の策定、事業計画の策定、業務改革、IT利活用の推進などの支援をします。