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オープンイノベーション/共創の手法として注目されるハッカソン・アイデアソン

ハッカソン/アイデアソンとは?

近年、日本国内でも注目が高まっている「ハッカソン(Hackathon)」。

ハック(Hack)+マラソン(Marathon)の造語で、元々はITベンチャーのプログラマーやデザイナー達が、1日から数日間で既成品の追加ソフトウェア、あるいは新しいアプリケーションそのものを開発し、そのスキルやアイデアを競うイベントを指します。

「アイデアソン(Ideathon)」も同様にアイデア(Idea)+マラソン(Marathon)の造語で、特定のテーマについて多様なメンバーが対話を通じてアイデアを出し合うイベントを指し、こちらも極めて短期間で実施されるものです。

2000年前後あたりからアメリカのICT企業で盛んに行われるようになったこれらの試みは、2010年前後から日本でも開催され始めたと言われており、現在ではICT企業だけでなく自動車、電気、通信、メディア、自治体や教育機関などで幅広く取り組まれています。

【写真】ハッカソンの風景
【写真】ハッカソンの風景(撮影:川本聖哉、出所:あしたのコミュニティーラボ)

多様化する開催目的

従来のハッカソンは主にシステムエンジニアを対象にしたもので、ソフトウェアの集中的開発や自分のスキルを高めるためという位置づけでした。しかし近年では、新規事業、技術の新用途開発、社会的課題の解決、地域の活性化、人材育成、ブランディングなど、多様な目的で開催されることが増えています。

これらの背景の1つには、企業や組織が抱える様々な課題を1社あるいは1組織だけで解決するのは困難であるということが挙げられます。そのため、共創やオープンイノベーションに、その活路を見出そうとしているのです。

それぞれの目的に合わせ、参加するプレイヤーもシステムエンジニアやプログラマーだけでなく、プランナーやデザイナー、マーケター、プロデューサー、ディベロッパー、学生、一般市民などと多彩な拡がりを見せています。

これまでのハッカソン 近年の日本におけるハッカソン
開催する主体の業種 web系を中心としたIT企業(Facebook、yahoo、google等) IT企業以外の多様な業種、公共セクター(製造業、サービス業、通信業、メディア、自治体、教育機関等)
参加者 自社内に閉じた参加者、ソフトウェアエンジニアがメイン 様々な所属、職種、立場の参加者(ソフトウェアエンジニア、ハードウェアエンジニア、デザイナー、マーケター、プロデューサー、消費者や地域住民などの生活者 等)
目的 新機能・新製品開発やスキル向上 新規事業、技術の新用途開発、社会課題の解決、地域活性化、人材育成、ブランディングなど様々
成果物 ソフトウェア ソフトウェア、ハードウェアなど様々
開催形態 アイデアは持ち寄りで開発がメイン アイデア創発手法、コミュニティ開発手法、戦略立案手法などが盛り込まれたユニークなアイデアソンとの組み合わせ

【表1】ハッカソンの変遷

オープンイノベーション/共創の手法として注目されている

ハッカソン/アイデアソンのアウトプットは、紙に書かれただけのアイデア集でも、誰かの依頼のもとで研究した技術でもなく、プレイヤーが主体的に短時間で作り上げた「モノ」や「サービス」そのものです。単にアイデアを生み出すという目的であれば、これまでも組織横断的なワーキンググループやアイデアワークショップ、社外のセミナーや研修などがありました。ハッカソン/アイデアソンでは、最終的に成果物を発表し、最も優れたものを決めるという競技性があります。また、ハッカソンでは動くプログラムという具体的なアウトプットをその場で生み出すという点が特徴的です。

そして、全国各地で取り組まれている理由として、参加しているメンバーが立場を越えて共に考え、新たな価値を創造する“共創”の方法として有効であるということが挙げられます。多様な人達の集合知で新しいモノを実際に生み出すという体験は、意識と行動に影響を与えるものとして、期待が寄せられているのです。

ハッカソン/アイデアソンでは、当日出会った参加者同士が価値観を共有し、知恵を絞って、激しい議論を交わし、実際にアイデアをカタチにしていきます。このような環境では、普段の職場では見ることができない自己表現や大胆なアイデアを披露するメンバーが続出します。利害関係を超越した真剣勝負の場だからこそ、名刺に印刷されている情報に惑わされることなく、各人が自分の能力を出し切ることができるのです。

これは、自社だけでなく、他社、起業家、産学官、市民などが持つ技術やサービス、知見などを組み合わせ、革新的なアウトプットを出そうという目的の「オープンイノベーション」にもあてはまります。これまで、企業が大学に対して研究を依頼したり技術供与したりといった文脈でシーズ開発の取り組みはあったものの、そこでの関係性は一方通行的であることが少なくありませんでした。その点からもイノベーションが求められる昨今においてハッカソン/アイデアソンが注目されているのは、自然の流れだと言えます。

ハッカソン/アイデアソンの基本的な流れ

それでは、ハッカソン/アイデアソンのイベントは実際にどのように行われるのでしょうか?

一般的には、テーマに関するプレゼンが行われ、その後アイデアを出し合い、チームを結成し、開発もしくはアイデアブラッシュアップを数時間から数日間続け、最後に発表・審査が行われます。

富士通総研が関わるハッカソンのオーソドックスな進め方を紹介します。

1日目 1 オリエンテーション 9:00~9:30
2 テーマオーナースピーチ・キーノート 9:30~11:00
3 技術説明・デモ 11:00~11:30
4 アイデアソン(1)(アイデアカメラ®・スピードストーミング・アイデアスケッチ・ハイライト) 12:30~14:30
5 チームビルディング 14:30~15:00
6 アイデアソン(2)(ライブプロトタイピング) 15:00~16:00
7 2日目に向けた準備・開発開始 16:00~18:00
ネットワーキング会 18:00~19:00
2日目 1 オリエンテーション 9:00~9:30
2 ハッカソン(ハード/ソフト開発、プロモーションビデオ/プレゼンテーション/ビジネスプラン作成) 10:00~16:00
3 発表・審査・表彰 16:00~17:50
4 総評 17:50~18:00

【表2】ハッカソンのスケジュール例

  • オリエンテーション
    開催の背景や目的、スケジュール、審査観点を参加者と共有します。
  • テーマオーナースピーチ・キーノート
    テーマオーナー自身の思いを語ってもらい、テーマに対する理解を深め、モチベーションを高めていきます。また、アイデアを発想する視点やヒントを得ることを狙いとしてテーマに関わる有識者によるキーノートを実施します。
  • 提供技術説明・デモ
    ハッカソンで使用することができる技術・APIを紹介します。
  • アイデアソン(1)
    ここでは、参加者一人ひとりの発想を、短期間に数多く引き出すためにいくつかのワークを行います。
    ワーク例:
    - アイデアカメラ®:課題やアイデア発見のために写真を使った疑似的フィールドワークを行います。これはハッカソン/アイデアソンのために富士通総研が独自に開発したものです。これは、どなたにでもお使いいただけます。アイデアカメラ®の開発秘話やその手法については、あしたのコミュニティーラボOpen a new windowに掲載しています。
    - スピードストーミング:参加者がペアを作りテーマに対するアイデアを対話します。ペアを交代しながらアイデアをとにかくたくさん出し合います。
    - アイデアスケッチ:自分自身が面白いと思うアイデアを図形、擬音などを用いながらスケッチで表現し、膨らませていきます。
    - ハイライト:「面白い」「アイデアが発展しそう」と思うアイデアスケッチに対して「印」を付けます。
  • チームビルディング
    印の数が多かったアイデアを発案した参加者(上位数人)は、全員の前でそのアイデアについてスピーチ。それを聞いた参加者は、最も共感した発案者の下に集まり、チームを作ります。また、アイデアの自薦・他薦も行います。
  • アイデアソン(2)
    - ライブプロトタイピング
    おもちゃのブロック、発砲スチロールなどの材料を使ってアイデアを手に触れることのできる形に作ります。例えば、ハードウェアを含めたサービスなら、そのハードウェアのモックアップを作ります。
  • ハッカソン
    ソフトウェアのプログラミング作業やハードウェアの開発を実施し、実際に動くデモを作成します。
  • 発表・審査・表彰・総評
    1チームあたり3~5分間の発表を実施、その後、審査員との質疑応答を行います。審査、表彰・総評を経て最後にメンバー全員で記念撮影を行い、その奮闘を互いに称えます。

【写真】アイデアカメラとストーミングの様子
【写真】アイデアカメラ®(写真左)とストーミング(写真右)の様子

【写真】アイディアスケッチとライブプロトタイピングの様子
【写真】アイディアスケッチ(写真左)とライブプロトタイピング(写真右)の様子

運営側の視点でのより詳細な進め方はITproにFUJITSUハッカソンコミュニティーとして寄稿した「実例から見るハッカソン運営術(4)STEP3当日運営Open a new window」をご覧ください。 限られた時間の中で参加者は五感を研ぎ澄ませ、喜怒哀楽を伴いながらアウトプットを絞り出していきます。このようなハッカソン/アイデアソンは日本国内においても2014年頃から急増していますが、大企業における取り組みの実態をオープンイノベーションという側面から見てみましょう。

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