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ハッカソン/アイデアソンをイベントで終わらせないために

ハッカソン実施後の展開

ハッカソンやアイデアソンが一過性のイベントになってしまうケースは少なくありません。これは決して悪いことではありませんが、共創関係を持続的なものにし、イノベーションの芽を育てるためには実施後の展開を検討しておくことが大切です。とりわけ新しい事業やサービス開発という文脈においては、実施後の展開を見据えておくことが重要です。

実施後の展開としては、以下のような展開パターンが考えられます。

  • 事業化を狙う(主催者が引き取る、あるいは参加チーム者が独自に発展させる)
  • 内外に対して啓蒙・プロモーションする

また、アクションとして、

  • ビジネスコンテストの開催
  • アクセラレーションプログラムとして事業化を支援
  • コンセプトムービー、冊子などの作成で活動内容や目指すビジョンを訴求
  • 製品開発へ着手
  • 展示会等での出展を通して市場からのフィードバックを獲得
  • 社内の委員会やワーキンググループへの合流
  • 実証実験でビジネス性や技術的実現性を検証
  • 特許の申請

などを挙げることができます。これらの要素をいくつか組み合わせた事例で具体的に見ていきましょう。

展開例(1) 独自のサービス開発プログラムで事業化検討を加速

富士通は社内で実施したハッカソン(FUJIHACK)から生まれたサービスアイデアを育成する取り組みとして、シリコンバレーのスタートアップやアクセラレーターが実践する手法やプログラムを富士通総研と共に日本版にアレンジし、事業化する活動を進めています。

これは、サービスを育てるための考え方や方法論を学ぶ講座、各チームによるフィールドワーク/プロトタイプ開発から構成され、その中で仮説・検証・方向転換を繰り返し、本当にユーザーが求めるものを探究していくものです。最終的には、デモデイとしてビジネスコンテスト形式の発表会を開催し、戦略投資対象を決定しています。

【図】サービス開発プログラム
【図】サービス開発プログラム

ここでは、サービスを育てるための考え方や方法論を学ぶ4つの講座の内容を簡単に紹介します。

  1. “イントレプレナーシップを育む”
    企業家にスピーチをしてもらい、その精神に触れ、行動について学びます。目の前の課題の解決だけではなく、自分達のチームは「どのような社会を創りたいのか」という自らの思いを明確にすることで活動の基軸を作ります。
  2. “とにもかくにもユーザーの声を聴く”
    現場観察やインタビューの考え方や作法を学び、ターゲットユーザーの価値観を推察し、自分たちのサービスアイデアを見つめ直します。また、UX(ユーザーエクスペリエンス)設計の視点を取り入れ、具体的にどのような体験を提供すべきかを考えるとともに検証計画を立てます。これらの検討や検証の結果を踏まえて、このままの路線で検討を継続するのか、方向転換するのかを判断する視点を養います。
  3. “会社の資産・仕組みを最大限に活用する”
    社内の制度やルールを有効に活用し、法務や知財の専門家のアドバイスをもらうことで、自分たちのサービスアイデアを優位性あるものに発展させます。例えば、自分たちのサービスアイデアを特許申請できないか、既存の知財を活用することで他社と差別できないか等を考えます。
  4. “ビジネスモデルを考える/よくある失敗から学ぶ”
    どのようにサービスを顧客に届け、ビジネスとして成り立たせるのかを検討します。
    ここではビジネスモデルを一度描いて終わりではなく、ビジネスとして成り立つかどうかの検証を行うことを最も重視します。また、世の中にある新規事業やサービス開発で起こる失敗やつまずきやすいポイントから、各チームの活動を停滞させないためのヒントを得ます。

展開例(2) 研究開発段階から市場の声を獲得するインタラクティブリサーチ

市場の声に耳を傾けて商品を企画する―――新規事業やサービス開発には当然のことのようであっても、実際に体系的に実践できているケースは少ないのではないでしょうか。

特に研究開発段階にある未完成品の公開にまつわるリスクは、実態以上に大きく評価されることも想像に難くありません。さらには、商品プロモーション部門ではなくR&D部門や事業企画部門の場合、ユーザーからの生の声を聴く場の企画や展示会への出展の経験が充分ではないため、負荷が大きく、なかなか取り組まれていません。これらの心理的、経験的なハードルの高さから、せっかく得られた企画やアイデアを検証することが難しいという現状があります。

富士通総研では企業が研究開発中のプロダクトを展示するための場、プロセス、調査ツールなどを体系的に整理しています。近年では、SXSW(South by Southwest) [アメリカ テキサス州 2015,2016]、J-POP SUMMIT [アメリカ カリフォルニア州 2015]、Maker Faire Tokyo [東京 2015]、POST [岐阜 2015]、神戸ITフェスティバル [神戸 2015] などの国内外のテクノロジー関連の複合型イベントを中心に、市場リサーチを目的とした出展のプロデュースを行っています。

【写真】出展のプロデュース例
【写真】出展のプロデュース例

展開例(3) イベントを活用し、社会実装する

私たち自身でもハッカソンで生まれたアイデアを、パートナーと共同でカタチにすることを実践しています。ゲーム「おねぼうサンタのかべのぼり」は、「未来をつくる子供たちの希望や夢をテクノロジーでもっと大きくしたい」そんな思いのもと、ハッカソンで生まれたアイデアに基づいて複数の企業と共同開発したものです。

【写真】おねぼうサンタのかべのぼり
【写真】おねぼうサンタのかべのぼり

富士通が開発するリストバンド型ウェアラブルデバイスを装着し、上下に手を振ると、画面に映るサンタが同じように壁を登っていくというゲームで、このインタラクションは富士通川崎工場でクリスマス時期に開催される地域向けイベントで提供し、地上20階の社屋全体をスクリーンに巨大なプロジェクターでゲームを投射。多くの子供たちに体験してもらい好評を博しました。

コンサルタントの紹介


佐々木 哲也

佐々木 哲也(ささき てつや)
株式会社富士通総研 産業・エネルギー事業部 チーフシニアコンサルタント。
製造業や通信業の企画業務を中心としたコンサルティングを手掛ける。複数の企業や団体の技術、アイデアを組み合わせて革新的な製品やサービスを生み出す「オープンイノベーション」に、企業や研究機関と共同で取り組んでいる。

黒木 昭博

黒木 昭博(くろき あきひろ)
株式会社富士通総研 産業・エネルギー事業部 シニアコンサルタント。
製造業のICT中期計画策定や、新規サービス企画・開発を中心としたコンサルティングを手掛ける。昨今は、製造分野に限らず企業と顧客が一体となって価値を生み出す「共創」を促進する手法の研究開発や実践にも取り組んでいる。修士(経営学)。

片岡 枝里花

片岡 枝里花(かたおか えりか)
株式会社富士通総研 産業・エネルギー事業部 コンサルタント、薬剤師。
製造業・ヘルスケアを中心とした新規事業企画・実行支援に関するコンサルティングを手掛ける。薬学に関する経験を活かしながら文部科学省のCOIプログラムに『安全高品質な漢方ICTを用いた未病制御システムの研究開発』に北里大学と参画。

川口 紗弥香

川口 紗弥香(かわぐち さやか)
株式会社富士通総研 産業・エネルギー事業部 コンサルタント。
製造業を中心としたお客様と共同での新規事業の企画・具体化推進、国内外のICT中期計画・実行計画策定などのコンサルティングを手掛ける。

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