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Japan

PRESS RELEASE

2014年12月1日
株式会社富士通マーケティング
株式会社伊東園ホテルズ

リゾートホテルチェーン「伊東園ホテルズ」が42施設でホテルクラウドサービスを稼働

~チェーンホテルの予約状況一括管理実現で稼働率と宿泊客サービスを向上~

   株式会社伊東園ホテルズ(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:木下 泰一、以下:伊東園ホテルズ)は、株式会社富士通マーケティング(本社:東京都港区、代表取締役社長:生貝 健二、以下:富士通マーケティング)と共同で、同社の運営する温泉リゾートホテル42施設に富士通のホテル向けトータルソリューション「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart ホテル クラウドサービス」(以下、「GLOVIA smart ホテル クラウドサービス」)を活用した宿泊予約管理システムを導入、2014年9月に本格運用を開始しました。

   本クラウドサービスは、標準的な宿泊管理機能のほか、ホテルチェーン運営の業務効率化を図る全店舗の売上管理、顧客分析機能、予約機能を提供することが可能であり、今後需要の増加が見込まれるリゾートホテルチェーンなどの多様なニーズにも対応するものです。

   伊東園ホテルズにおいては、本クラウドサービス導入により、空室情報の全館一括把握やお客様ニーズの一元管理、システム運用・保守業務の削減、インターネット宿泊予約サイトとの連携機能を提供する「サイトコントローラー」(注1)との連携などにより、経営管理機能の強化と運用・保守業務の効率化を実現しました。また、予約管理業務とフロント業務も大幅に効率化されたため、これまで以上のサービス品質向上に注力することが可能となりました。

   今後、伊東園ホテルズでは、ブライダルやレストラン予約などのWeb化や、タブレット端末などの活用によるモバイル対応を推進し、事業のスピードアップだけでなく、システム活用の自由度も高め、お客様に対するホスピタリティの向上を図ります。富士通マーケティングは、「GLOVIA smart ホテル クラウドサービス」が持つチェーン管理機能などを活かし、自社が持つデジタルサイネージなどのコンテンツやソリューションを組み合わせることにより新たな市場を拡げ、ビジネス拡大を図ります。

宿泊業界の背景

   宿泊業界においては、昨今の景気回復と世界遺産登録件数の増加効果もあって国内旅行は全体的に伸びており、特に、上質で格安なサービスを求めるシニア層やファミリー層の需要が増えてきています。また、宿泊客のニーズも多様化しており、いかに宿泊客のニーズに応え、きめ細やかなサービスを提供できるかどうかが、業績を伸ばすポイントとなっています。

本システム導入の経緯

   こうした状況において、伊東園ホテルズでは、「365日同一料金1泊2食付」という独自の料金システムでホテル事業を展開。M& Aを積極的に進めることで、宿泊施設の数を43にまで拡大し急成長を遂げています。

   同社の旧システムは各拠点にサーバを設置して運用していたため、チェーン全体の状況を素早く把握することが困難であり、システムにトラブルが発生した場合の保守対応にも時間と手間がかかっていました。さらに、インターネット予約の割合が高まる中、同社の旧予約管理システムは独自のノウハウに基づいて構築してきたため、インターネット旅行代理店の予約管理システムとの連携が困難でした。今後の予約数増加への対応やお客様へのサービス品質向上のために、予約管理システムの刷新ならびに予約管理業務をはじめとした業務全体の効率化が課題となっていました。

   そのような状況を踏まえ、経営管理の強化とお客様への更なるホスピタリティ向上を目的に、2014年1月「GLOVIA smart ホテル クラウドサービス」の導入を決定しました。

本システムの概要

   「GLOVIA smart ホテル クラウドサービス」は、インターネット予約や「サイトコントローラー」と呼ばれる宿泊予約連携システム、会計システムとのシステム連携ができ、手軽に導入、利用できるホテル向けのクラウドサービスです。また、顧客管理機能を活用した宿泊予約情報の一元管理が可能となり、どのホテル、どの時間帯でも均質なサービスを提供することができます。また、クラウドを採用することにより「持たない経営」を実現、サーバを自社で保有せず、さらに24時間365日のサポートが受けられ、富士通のデータセンターの高度な堅牢性による事業継続対策やセキュリティ対策強化なども導入のポイントになっています。

導入効果

  1. 経営管理の強化による稼働率・売上の拡大
    (1) 経営指標の素早い把握と経営判断の迅速化

       旧システムでは、空室状況や売上実績などの経営指標を施設ごとに集計しなければ全体を把握することができませんでした。新システムでは、システム導入された全42施設の空室状況を5分程度で把握できるようになったため、すぐに対策を打って稼働率を向上させることが可能となりました。

    (2) 「お客様のニーズ」に関する詳しい情報の把握

       システム内で管理できる情報が増えたことにより、お客様の宿泊目的やリピート率、およびどのようなサービスや施設が気に入ったかなどを把握・分析することが出来る「攻めるためのデータ」を収集することが可能となりました。

    (3) サイトコントローラーとの連携強化による予約窓口の拡大

       これまで、インターネット旅行代理店の予約サイトからの予約は一部の施設でしかできませんでしたが、サイトコントローラーとの連携を強化することでほとんどの施設でネット予約が可能となりました。これにより、予約窓口を拡大するとともに、お客様の利便性も向上しました。

  2. 運用・保守業務の効率化
    (1) 自社保有ICT資産の削減による運用・保守業務の効率化

       約100台のオンプレミスサーバをクラウドへ移行することで、サーバの運用・保守業務を大幅に削減しました。将来的にもハードの保守契約終了に伴うサーバの入れ替え、移行作業なども発生しません。

    (2) システムトラブルによる機会損失の削減

       山間部の一部の施設では、落雷の影響を受けサーバが停止することがあり、復旧の間は顧客からの予約が受け付けられないなど大きな機会損失に繋がっていました。クラウドへ移行したことにより、このようなトラブルによる機会損失がほぼゼロとなりました。

  3. お客様へのサービス品質の向上、均質化

       従来、各施設に設置されたサーバの管理は、施設の担当者が接客業務と並行して実施していました。今回、施設からサーバが撤去されたことにより、サーバ管理業務が削減されたため、これまで以上にお客様へのサービス品質向上に注力することが可能となりました。また、宿泊客への伝言などを登録しパソコン画面に表示させる「メモ機能」の活用により、フロント担当者間の申し送りもより確実なものとなり、お客様へのホスピタリティ向上に繋がっています。

今後の展開

   今後、伊東園ホテルズでは、ブライダルやレストランなどの予約もWeb化することにより、ターゲット顧客層を広げ、集客率の向上を目指します。さらに、タブレット端末などのモバイル対応を進め、事業のスピードアップだけでなく、システム活用の自由度も高め、お客様に対するホスピタリティの向上を図ります。

   富士通マーケティングは、「GLOVIA smart ホテル クラウドサービス」が持つチェーン管理機能などを活かし、自社が持つデジタルサイネージなどのコンテンツやソリューションを組み合わせることにより新たな市場を拡げ、ビジネス拡大を図ります。

伊東園ホテルズチェーン「ホテル大野屋」外観
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チェックイン風景
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「GLOVIA smart ホテル クラウドサービス」概要図

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伊東園ホテルズの概要

社名 株式会社伊東園ホテルズ
代表者 代表取締役社長  木下 泰一
設立 2014年10月1日
所在地 東京都豊島区南池袋1-10-13 荒井ビル6階
資本金 3,000万円
決算日 9月末日
事業内容 「伊東園ホテル」「伊香保グランドホテル」「金城館」「大野屋」等、観光ホテルを中心に現在43館展開中
URL http://www.itoenhotel.com/新規ウィンドウが開きます

関連Webサイト

商標について

   記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  •  (注1)サイトコントローラー:

       複数のインターネット宿泊予約サイトや旅行会社のシステムと自社の予約管理システムを連携するシステム。複数の代理店に対して増室や売り止めなどを一回の操作で実施することができる。主なサイトコントローラーとして、「TL-リンカーン(シーナッツ社)」「手間いらず.NET(比較.com社)」「ねっぱん!サイトコントローラー(クリップス社)」などがある。

以上

本件に関するお問い合わせ

【お客様お問合わせ先】

株式会社富士通マーケティング お客様総合センター
icon-telephone 電話: 0120-835-554(フリーダイヤル)
受付時間: 9時~17時30分 (土曜・日曜・祝日 年末年始を除く)

【報道関係お問合わせ先】

株式会社富士通マーケティング  広報部
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