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Japan

PRESS RELEASE

2014年7月9日
株式会社富士通マーケティング

富士通マーケティング、保育園業務システム「保育ねっと」の提供開始

~保育園と保護者との迅速かつ確実な双方向コミュニケーションを実現~

   株式会社富士通マーケティング(本社:東京都文京区、代表取締役社長:生貝 健二、以下:富士通マーケティング)は、クラウド型保育園業務システム「保育ねっと」を6月より提供開始しました。

   「保育ねっと」は、園児や保育士の入退園管理の自動化と延長保育の集計報告書の自動作成及び独自の指導計画書の自動作成などにより、保育園では大幅な事務作業の効率化が図れ、本来の保育サービスの質的向上を実現します。メール配信と災害時に特に有効な双方向掲示板を連携させたメッセンジャー機能により、保育園と保護者との双方向コミュニケーションの強化も図ります。また、クラウドサービスでの提供のため、インターネットにつながる環境があれば中小規模の施設でも、短期間・低コストで導入できます。

   今回、埼玉県戸田市様(市長:神保 国男、以下:戸田市様)の市営保育園8施設でシステム構築し、順次運用を開始しています。

   今後、富士通マーケティングでは、「保育ねっと」を公立保育所・幼稚園および民間の保育所・幼稚園・託児施設に加え、幼保連携型認定こども園へも展開し、従来の販売形態と、富士通マーケティングの中小市場向けクラウドマーケットプレイス「azmarche(アズマルシェ)」も活用しビジネス拡充を図っていきます。

背景

   近年、共稼ぎ世帯の増加や女性の社会進出も進み、子育てを取り巻く環境が変化する中、未就学児の保育需要は増大しています。しかしながら、行政などの方針で解消の方向にあるものの、都市部を中心に、施設不足による待機児童の増加は続いており、約4.4万人(2013年10月現在、厚生労働省集計)もの保育所入所待機児童がいます。保育施設においては、保育指導計画作成や園児の登園管理・記録および保育士の勤怠などの管理業務に加え、保護者との緊急時の連絡整備など高いサービスが求められています。しかしながら、業務負荷の高さから保育士として就業する数が不足しており、保育業務の効率化による保育の質的向上が課題となっています。


   こうした背景のもと、富士通マーケティングでは保育所の事務作業の効率化や保護者と保育園とのコミュニケーション向上を実現するクラウド型保育園業務システム「保育ねっと」を6月より提供開始しました。「保育ねっと」を活用することで、忙しい保育士業務のICTでの効率化が可能となり、園児、保護者、保育園をつなぎ、保育士が園児と向き合う時間を増やし、保育サービスの質的強化が図れます。富士通マーケティングは、保育士の働く環境の整備や保育サービスの向上を実現し、待機児童解消に向けた支援など、「子ども・子育て」分野への取り組みを強化していきます。

利用者側の導入メリット

  • 保育士側のメリット
    • 入退園管理の自動化や指導計画書作成機能により、事務作業が大幅に効率化し、園児と向き合う時間が増えます。
  • 保育園側のメリット
    • 園児や職員の管理業務が効率化され、指導計画書に基づいた保育が実現できます。
    • メッセンジャー機能により保護者との連絡がスムーズに図れます。
  • 保護者側のメリット
    • メッセンジャー機能により保育園とのコミュニケーションが円滑に図れ、緊急時の連絡もスムーズかつ円滑に行えます。
    • 給食・栄養管理機能で、日々の給食の献立の確認とアレルギー対応が受けられます。
  • 自治体側のメリット
    • 園ごとの延長保育のニーズと対応結果が把握でき、適正な非常勤保育士の人員配置が可能となります。
    • 緊急時の情報連絡が実現でき、保育園の安全管理が可能となります。

「保育ねっと」の機能と特長

  • 園児の入退園管理の自動化により、報告書が簡単自動作成
    • QRコードで園児の入退園管理。保育士の出退勤時間のチェックも行えます。
    • 専用プログラムで、園児の入退園管理を記録。記録を集計することにより、自治体向け報告書、家庭向け請求、保育士勤怠結果集計が自動で作成されます。
  • 指導計画書作成機能で業務効率化が実現
    • 園ごとに独自の項目の追加・修正が可能となり、ノウハウや経験をナレッジ化し指導計画書に活用。項目を選択するだけで、指導計画書を作成できます。また、個々に依存傾向だった指導ノウハウを園内外でナレッジ化することにより、保育サービスの質の向上を図ります。
    • 指導結果を集計することで、保育経過記録や児童保育要録の作成も可能です。
  • メッセンジャー機能で家庭と園との双方のコミュニケーション強化
    • 1回の操作でメール配信と掲示板の立ち上げを同時に行うことが可能となり、保護者向け連絡事項やメッセージを保護者のPCや携帯電話へ配信できます。
    • 掲示板機能はキャリア網を経由しないため、災害時においてもアクセス制限を受けにくく、緊急時の園と保護者との連絡がスムーズかつ確実に行えます。
    • 掲示板上で、保護者が回答を選択操作するだけで、双方向のやり取りが簡単に行え、保護者からの当日延長保育などの申請の受付も可能となります。
  • 給食・栄養管理機能で給食関連業務の効率化を実現
    • 献立作成から栄養素計算、アレルギーチェック、食材発注、関連書類作成、購入管理までを一連で行えます。また、献立・材料・分量を登録し、メニューを選択するだけで献立表ができ、給食月報が作成できます。
    • アレルギー対象食材を事前にチェック。家庭からのメッセンジャー経由で食材毎のアレルギー対応者リストの作成が行え、食材発注書への反映が可能です。
    • 給食日誌が自動作成され、当日の出席状況を自動的に反映できます。
  • 便利機能で保護者へのサービス向上を実現
    • 保護者のPCや携帯電話から、遠足や運動会などイベント時の写真を閲覧、注文できます。
  • システム運用負荷なく高セキュリティ性を実現
    • クラウドサービスのため、サーバなどの運用負荷がなく、インターネットにつながる環境があれば短期間・低コストで導入できます。
    • データセンターでデータは遠隔バックアップで二重管理。「保育ねっと」サーバ上のデータは暗号化、情報漏洩、改ざん防止の専用ソフト導入や定期的なウイルスチェックなど万全なセキュリティ対策をしています。

「保育ねっと」利用イメージ図


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価格

   初期導入費用30万円~(税別)、標準月額使用料2万円(税別)、サポート費(別途)


今後のビジネス展開

   富士通マーケティングでは、待機児童解消に向けたさらなる機能(空き状況・予定即時共有機能、非常勤保育士のスケジュール管理、一時保育のオンライン申込など)も拡充します。

   今後は、「保育ねっと」を公立保育所・幼稚園および民間の保育所・幼稚園・託児施設に加え、幼保連携型認定こども園へも展開し、従来の営業形態に加え、中小企業向けマーケットプレイス「azmarche」も活用することで全国でビジネス展開を図っていきます。


目標

   「保育ねっと」は今後3年間で500施設を計画しています。


導入事例:「戸田市様」

   戸田市様は、人口131,350人(2014年6月1日現在)。荒川を境に東京都と隣接し、市内にはJR埼京線が南北に走って市域のほぼ全体が市街地です。平均年齢39歳と若く、子育て世代が多いことから、子育て・教育分野に力を入れており、子育て施策が充実したまち「埼玉県地域子育て応援タウン」として、県内初の認定を受けています。


   戸田市様では、これまでの経験を活かし、災害時においても確実に連絡ができるシステムを検討していました。また保育士においても、各種作成書類が多く、事務作業などの業務に忙殺されており、本来の保育園業務の時間を増やすことが課題となっていました。さらには、保護者からの延長保育のニーズに応えるための適正な非常勤保育士の人員配置などが求められていました。


   そこで、戸田市様は、市立保育園における保育の質の向上を目的とし、園と保護者との迅速かつ確実な双方向コミュニケーションの強化を実現するため、「保育ねっと」を導入し、災害時に備えた園児の安否確認などの一部運用を開始しています。今後は、保育士の事務作業の効率化や時間外労働の削減を目指し、入退出管理や保育業務のシステム化など順次機能を拡充していきます。


商標について

   記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ

【お客様お問合わせ先】

株式会社富士通マーケティング お客様総合センター
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受付時間: 9時~17時30分 (土曜・日曜・祝日 年末年始を除く)

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