PRESS RELEASE
2013年8月9日
株式会社富士通マーケティング
~製造分野のPLM全体をサポートし、建築・土木分野のBIM・CIM導入拡大をICT技術で支援~
株式会社富士通マーケティング(本社:東京都文京区、代表取締役社長:生貝 健二、以下:FJM)は、製造分野の設計製造プロダクトライフサイクルマネジメント(以下PLM)ソリューションと建築・土木分野のビルディングインフォメーションモデリング(以下BIM)、コンストラクションインフォメーションモデリング(以下CIM)導入支援の強化を図るため、このほど米国Autodesk, Inc.の100%子会社であるオートデスク株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:ルイス・グレスパン、以下:オートデスク)と、富士通グループで初めて販売代理店契約を締結し、本日よりサービスを提供開始します。
オートデスクは設計製品分野で高いシェアをもち、企業規模に合わせて選択できる幅広い性能と多様な専門分野の製品ラインナップをそろえています。
FJMは本契約により、製造分野の製品企画から設計・開発・テスト・生産・保守までのデータ連携を実現し、企業の全体最適化を可能とするPLMソリューションの強化を図ります。建築・土木分野については、本契約を新分野開拓の足掛かりとし、FJMとパートナーがもつICT技術とソリューションを組み合わせ、BIM・CIM導入を支援するICTソリューションを開発、新たに体系化していきます。
また、本プロジェクトの推進に当たり、FJMではPLM並びにBIM・CIMサポートチームを設置し、ソリューション開発にあたるとともに、全国の直販営業およびパートナーを支援していきます。
日本の製造分野は、総務省と経済産業省の調査結果によると近年、事業所数・従業員数ともに減少傾向にあると言われています。その中で、国内メーカーは、デジタルプロトタイピングからデジタル生産につながる新しい製造革命に対応していくことで、製品開発力とコスト競争力を高め、製品を迅速に市場投入する事が必要とされています。
一方、建築分野においては、建築物の3次元デジタルモデルに部材など建物の属性情報を記録した情報を、設計・施工から維持管理まで建築ライフサイクル全体で活用するBIM導入が民間企業で進み、適用が広がっています。2012年には国土交通省の主導で同様の考え方を土木分野にも拡大し、道路、橋梁などの社会インフラ開発を、調査・計画から設計・施工・維持管理まで統一設計モデルで進めるCIMの試行が始まり、各企業ではCIM導入への対応が求められています。
こうした状況において、新しい製造革命に対応する製造プロセス全体を最適化するPLMや、建築・土木分野で構築物の設計・施工から維持管理までを一貫して情報連携させるBIM・CIMの構築に、ICTの活用は不可欠となっています。FJMはオートデスクと連携を図りながら、お客様の変革を支援する各ソリューションの強化を図り、ビジネスを拡大していきます。
オートデスクは、製造、建築・土木、CG・映像分野向けに幅広いソフトウェアやクラウド・サービスを提供しているグローバル企業です。同社はCAD分野の世界的メーカーの1社として、「高精度の図面描画、効率的な作図、高いデータ互換性」をもった『Autodesk AutoCAD』のように設計規模や分野に関わらず汎用的に使用できる製品と、多様な専門分野をカバーした製品をそろえ、日本でも高いシェアを持っています。また、PLMの高度化並びにBIM・CIM導入に必要な3次元設計や、クラウド、モバイルデバイスの活用においても世界をリードする存在です。
今回FJMは、富士通グループとして初めて、ダイレクトバーパートナー契約(注1)を締結し、富士通グループおよびパートナーとともに全国のお客様に提供していきます。
設計製品に関してFJMはこれまで富士通のICAD製品を中心に首都圏の中堅市場でも比較的大規模なお客様に提供してきましたが、今後はこの分野をさらに強化するとともに、すそ野の広い自動車部品・機械製造分野の製造プロセス全体を最適化する製品並びにPLMソリューションを強化していきます。
製造業の生産戦略や製造プロセスを支える「GLOVIA smart 製造」シリーズやその基盤となるITインフラ「AZSERVICE」などの一連のソリューションに加え、全国のパートナーがもつソリューションを、お客様のニーズに合わせて組み合わせ提供していきます。また、富士通グループのサービスと組み合わせることで、お客様のグローバル展開もクラウド技術を生かしたセキュアな環境でサポートしていきます。
建築・土木を担う建設業の経営をスピーディーかつ効率化する基幹システムやITインフラ基盤構築など、富士通グループやパートナーがもつソリューションを組み合わせて、企業規模にあったBIM・CIM導入を支援するICTソリューションを開発し、新たに体系化していきます。また、将来的にはクラウド技術を生かし、自治体と地域企業を包括し地域に根差したCIM構築を行い、地域の活性化にも貢献していきます。
PLMおよびBIM・CIMソリューションの推進体制を強化するためサポートチームを設置し、全国の直販営業およびパートナーを支援およびお客様の多様なニーズに対応していきます。
まずは、自動車部品・機械製造・建築・土木分野に注力し、全国の業種に特化したパートナーとのコラボレーションにより、各分野のお客様ニーズに適したソリューションを開発していき、その後さらに対応分野を広げていきます。また、お客様の高度なニーズに対しては、富士通グループのSE技術と組み合わせ、中堅中小市場全体のものづくりに貢献するICTソリューションを提供していきます。
今後3年間で、売上10億円
各分野の代表的な製品
商品名 | 参考価格(税別) | |
---|---|---|
共通 | Autodesk AutoCAD 2014 | 58万円より |
製造分野 | Autodesk AutoCAD Design Suite 2014 | 63万円より |
建築分野 | Autodesk Building Design Suite 2014 | 80万円より |
土木分野 | Autodesk AutoCAD LT Civil Suite 2014 | 23万円より |
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
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