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Japan

PRESS RELEASE

2013年1月24日
富士通株式会社
株式会社富士通マーケティング

郵船ロジスティクス様、経営基盤の強化に向け「GLOVIA SUMMIT GM」を運用開始

~グローバルでの競争力強化のため経営分析機能を大幅強化~

   富士通株式会社(以下、富士通)と株式会社富士通マーケティング(以下、FJM)は、郵船ロジスティクス株式会社(以下、郵船ロジスティクス)様に対し、会社統合効果の見える化や最大化と、経理業務のさらなる効率化を図るため、「GLOVIA SUMMIT GM」を提供し、2012年11月より運用を開始しました。

   郵船ロジスティクス様では、レガシーERPからの脱却と事業拡大に向けたシステム基盤の構築を行い、2007年の「GLOVIA/SUMMIT」導入を機に、「経理業務の効率化」と「変化への柔軟性向上」を図るとともに、業務プロセスを改善し、決算の早期化に取り組みました。これにより、決算情報開示について、従来の期末日から45日を30日以内に、月次決算を従来の10日から6日に大幅に短縮するなど、大きな成果をあげています。

   今回、2010年の会社統合による企業価値の最大化を目指し、より精度の高い管理手法を実現するため、基幹システムとのさらなる連携と、経理システムの強化による経営判断のスピードアップや事業強化を図っています。

   郵船ロジスティクス様では、世界トップレベルのサービスと品質を提供する真のグローバルフォワーダーを目指して、さらなるシステム強化を推進しています。

   郵船ロジスティクス様は、航空・海上フォワーディング(注1)とコントラクト・ロジスティクス(注2)を事業の両輪とする総合物流企業として、お客様のグローバル事業を支える最適な物流サービスを、世界38カ国の拠点で展開しています。


   従来、郵船ロジスティクス様では、業務に合わせたシステムの一部最適化など、たび重なるシステム改修でシステムがブラックボックス化し、マスタに変更を加えると連携部分、帳票などさまざまな部分で変更作業が必要となり、対応に1ヶ月近くかかることもありました。また、現場からの操作性改善の要望も多く、処理スピードの劣化も深刻化しており、よりフレキシブルで小回りの利く、ユーザーフレンドリーかつ高性能なシステムが求められていました。

   そこで、システム全体の最適化によりサービスを支える経営基盤の強化をめざし、2006年より決算を「早く、正しく、簡単に」をスローガンに、会計関連システムの再検討プロジェクトを開始し、以降「GLOVIA/SUMMIT」を活用し、基幹システムとも連動した基盤を構築されています。


   今回、富士通および富士通マーケティングでは、郵船ロジスティクス様の将来的な事業拡大によるデータ量の増加に備えたシステム強化と、社内システムの運用効率化、セキュリティ強化のためのシンクライアント化に伴い、「GLOVIA/SUMMIT」の新バージョン「GLOVIA SUMMIT GM」を提供しました。月間1億件の大量明細をそのまま蓄積できる「GLOVIA SUMMIT GM」の採用により、事業の拡大や基幹システムの強化によるデータ量の増加にも、スムーズな対応が可能となります。

   郵船ロジスティクス様では、2012年11月より「GLOVIA SUMMIT GM」の運用を開始し、12月に導入後初の月次決算をむかえ、スムーズに業務を終えられています。


郵船ロジスティクス様における「GLOVIA/SUMMIT」の導入経緯

  1. 2006年 会計関連システム再検討プロジェクト開始
    • 大量明細の一元管理と高速処理を実現する「GLOVIA/SUMMIT」を基幹システムの次に位置づけ、基幹システムから最小単位の明細を連携し、連携されたデータを使って会計業務処理を実施しました。基幹システムとの一貫性を担保し明細で業務を遂行するとともに、カスタマイズを最小限に抑え、変化に柔軟に対応できる仕組みを構築し、レガシーERPからの脱却と事業拡大に向けたシステム基盤の構築を実現しました。
          この取り組みにより、2007年の「GLOVIA/SUMMIT」導入からわずか半年で決算を大幅に短縮しました。
  2. 2010年 グループ全体の物流業務の強化
    • グループ全体の物流業務の強化を目指し、2010年10月にNYKロジスティックスジャパン株式会社様と事業統合しました。
          この2010年10月の事業統合以降、取引量の増加、基幹システムの改編などもあり、月次の明細件数が導入当初に比べ約3倍に増加したものの、業務システムフローが整備されていたことや業務効率化と柔軟性が向上されていたことにより「GLOVIA/SUMMIT」をカスタマイズすることなく、従来の経理業務担当者数のまま、スムーズな対応を実現しました。

郵船ロジスティクス様 本社システム概要

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「GLOVIA/SUMMIT」導入による成果

  1. 経理業務効率化と決算の早期化
    • システムの処理スピードの向上や明細によるチェック業務などにより経理業務が効率化され、月次決算を10日から6日と短縮し、決算早期化を実現しました。
  2. 基幹システムから明細データの連携による分析力強化
    • 基幹システムから最少単位の明細を集約せずそのまま会計システムに連携することで、これまで紙ベースでさかのぼって取得していた情報を、システム上で明細からすぐ取得し、必要な情報を付加するなど、分析力が強化されました。
  3. 事業の変化に対する柔軟性強化
    • システムが透明化されたこと、明細を最小単位で管理することにより変化への柔軟性が向上し、損益管理の分析軸や組織の変化へのスピーディな対応が可能となりました。
    • システム変更にかかる期間が従来の1ヶ月から半日へと大幅に短縮され、変更後の損益分析軸や組織単位での数値をすぐに確認することができるようになり、より迅速な経営判断が可能となりました。
    • 2010年の事業拡大による企業合併時には、取引量が増加したものの経理部の人数を増やすことなく業務統合を実現しました。
  4. 利益向上に向けた経理部門の体質変革を実現
    • 従来経理部門の主要業務だったデータのチェック、集計、資料作成などの業務を効率化したことで、利益向上に向けて何をすべきか、経理部門として現場にどのような情報を発信すればよいかが明確化され、明細をもとに対策を立案し、分析する部隊へと変革を遂げました。

郵船ロジスティクス株式会社様について

社名: 郵船ロジスティクス株式会社
代表取締役社長: 倉本  博光
資本金: 43億100万円
創立: 1955年2月28日
本社所在地: 東京都港区芝公園2丁目11番1号 住友不動産芝公園タワー
連結従業員数: 16,110名(2012年9月30日現在)
主な事業内容: 各国航空船舶会社の代理店業、貨物利用運送事業、通関業、倉庫業他
ホームページURL: https://www.yusen-logistics.com/jp/japan新規ウィンドウが開きます

関連リンク

注釈

  •  (注1)  貨物利用運送事業。自社で運送手段を持たず、荷主から貨物を預かり複数の運送手段を利用し運送を引き受ける事業。
  •  (注2)  荷主とサード・パーティ物流業者が契約ベースでパートナーとなり、サプライチェーン全体の機能を一括して請け負うことにより、その全体最適化を実現するもの。

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