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「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart きらら 販売」導入事例

「在庫管理精度」と「調達コスト優位性」を高める戦略的基幹システムを構築

株式会社屋根技術研究所様

株式会社屋根技術研究所 様


株式会社屋根技術研究所様(以下、同社)は、約20年前に日本家屋の瓦屋根に太陽光発電システムを設置する「架台」を業界に先駆けて開発し、以降、一般家庭への太陽光発電システムの普及を支えてきました。自社に製造工場を持たない「ファブレスメーカー」である同社は、設計・開発した屋根用建材をベトナムや中国の提携工場で製造しています。数千品目にも及ぶ部材の調達、在庫管理、「ジャスト・イン・タイム」の納品、さらには設置工事まで、業務全体の効率化と精度向上を目的に「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart きらら 販売」を導入。原価管理や在庫管理の精度をさらに高め、月次決算処理にかかる時間を大幅に短縮し、迅速な経営判断を可能にしました。導入の経緯と効果について、同社の品質保証部 部長の田中唯文氏にお伺いしました。

[2016年3月18日 掲載]


 導入の背景 | 導入の経緯 | 導入の効果 | 将来の展望お客様情報 

導入の背景

成長市場でさらなる競争力向上を目指し基幹システムを刷新

田中 唯文 氏
株式会社屋根技術研究所
品質保証部
部長
たなか ただふみ
田中 唯文 氏

同社が本社を置く愛知県高浜市は、日本家屋の屋根に使用する「三州瓦」の産地として古くから知られています。現在も屋根用の建材を手掛ける会社が数多くあり、地場産業を形成。同社もこの地で台風や地震など自然災害に強い屋根材の開発や屋根の防災工法の研究に取り組んできました。同社は1995年に大手電機メーカーへの提案が採用され、太陽光発電システムを住宅の屋根に取り付けるための「架台」を開発。以降、国内における太陽光発電システムの普及に伴い業容を拡大し、現在では北米やASEAN地域に事業拠点を置き、グローバルビジネスにも注力しています。同社の品質保証部 品質管理責任者 環境管理責任者 マネージャーの田中唯文氏は、「当社の強みの1つは自社工場を持たないファブレスメーカーであること」と語ります。「本社で部材の研究・開発と設計を手掛け、ベトナムなどASEAN地域の提携工場で製造しています。コスト優位性を確保しつつ『日本品質』の部材を調達し、日本国内、北米、ASEAN地域で販売する態勢を整えています」(田中氏)。

架台同社の業務は、部材の設計開発から生産管理、調達・保管・出荷、そして架台の設置工事まで多岐にわたります。数千品目にもなる部材の原価管理や在庫管理の精度向上、指定日時・指定場所への“ジャスト・イン・タイム”での納品、工事の工程管理まで、業務全体の効率と精度の向上が求められていました。「太陽光発電に関連した市場は成長が期待されるだけに競争も厳しい。競争力を一層高めるため、基幹となるICTシステムの刷新に踏み切りました」(田中氏)と背景を語ります。

導入の経緯

単なるシステムベンダーではなく「ビジネスパートナー」として選定

同社がシステム刷新で重視したことは、全社的な業務改革を実現する共通インフラを構築することでした。同社の事業は大きく「研究開発」、「製造」、「販売・物流」、「施工」に分けられます。各部門の業務で標準化できる部分をシステム化し、「部門最適ではなく全体最適を実現する『基幹となるICTシステム』への刷新を社内の共通認識として取り組みました」(田中氏)。
具体的には、各部門から部門長と現場責任者の2名が参画したプロジェクトチームを立ち上げ、約1年をかけて社内で検討。その結果、販売管理システムの基本機能の活用を軸に、「製造業で必要な部材管理の機能や物流で必要な在庫管理の機能など、各部門で必要となる機能をカスタマイズで追加する」方針に決定しました。
その方針に基づき、ICTベンダー5社を対象に選定作業を開始。最終的に富士通マーケティングに決定したポイントは、「業務の標準化を可能とする販売管理パッケージの完成度の高さ」(田中氏)でした。「システム全体の構造、操作のメニュー構成、操作画面などから、実際に導入した場合の使い勝手と完成度を実感できました。パッケージの既存機能でできること、カスタマイズで対応することの切り分けも明確でした」(田中氏)。
また、同社は導入後10年以上の継続利用を想定し、メンテナンス費用を含めてランニングコストを検討。その結果のトータルコストに対する評価も採用のポイントでした。あわせて、「今回のICTシステムの刷新に際し、当社は経営トップを含め『単なるシステムベンダーではなく、将来的なビジネスパートナーを選定する』というスタンスで臨みました。当社の将来のビジネス戦略を理解し、その実現をICTの力で支援してくれる役割を期待したのです。富士通マーケティングの提案は、システムを導入したらそれで終わりではなく、中長期的な視野に立った提案であると感じたのです」(田中氏)。

導入の効果

月次決算速度と在庫管理精度が大幅改善より迅速な経営判断が可能に

利用シーン同社では、今回のICTシステムの刷新により、「営業支援やWeb発注などの既存システムと連携することで、全社の業務改革を遂行できる基幹システムを構築できました」(田中氏)と実感しています。「“情報経営”を実現するための部門別収支の把握、製品の開発・設計で不可欠な部品表の管理と原価計算、工事物件管理など、各部門からの要望がほぼ実現でき満足しています」(田中氏)。

その上で、具体的な効果として、毎月の請求と支払い締め処理業務が大幅に効率化できたことをあげています。「豊富な単価登録メニューにより取引別単価なども詳細に管理でき、価格差異が減りました。従来、単価が合わないと取引先に確認してから処理することもあり、そうなると毎月の処理作業にほぼ1日費やしていました。それが30分程度で終わるなど大幅に短縮できました」(田中氏)。
また、在庫管理の精度が向上したことも大きな効果と感じています。これまでは、月次決算が確定しても、在庫管理で数字の変更があると、結果的に決算の数値が変わってしまうこともありました。「在庫が確定するまで決算も確定できなかったのですが、『GLOVIA smartきらら 販売』は詳細な在庫管理機能を備えています。それを活用することで、これまでは請求・支払い締め処理や在庫管理などの確認などを含めると、毎月2週間程度はかかっていた月次決算の処理時間が3日~5日程度に短縮化できました」(田中氏)。これにより、同社では経営判断に不可欠な数字を素早く把握できるようになり、迅速な経営判断が可能になりました。

屋根技術研究所様システム概要

将来の展望

コスト優位性のあるグローバル調達を実現する「戦略的基幹システム」に

今回のICTシステムの刷新は、同社にとって「事業成長のためのインフラ」をより強固なものに整備することでした。それでは、今後、その基盤をどう活用していくのでしょう。開発やグローバル調達の強化、物流システムの効率化などの各分野における戦略的ツールとしての活用です。「今後、大規模な案件では海外から調達する部材と国内調達の部材を、どう組み合わせて設計すれば全体のコストを最小限に抑えられるかを考える必要があります。設計というエンジニアリングと調達・物流というロジスティクスをより密接に連携させることで、グローバル調達を強化する戦略的ツールとして活用していきます」(田中氏)。
また、太陽光発電システムの関連製品だけでなく他の住宅建材の製造・調達でも、コスト優位性のあるグローバルなサプライチェーンを有効活用していくことを視野に入れています。「他の屋根材メーカーや異業種からも、OEM(相手先ブランドでの製造)やODM(相手先ブランドでの設計・製造)で他の部材の製造・調達を受注していきたいと考えています」(田中氏)。同社が見据えているのは、お客様、パートナーとなる企業と「Win-Winの関係を築いていくこと」。今後もその歩みが止まることはありません。

お客様情報

お客様名

株式会社屋根技術研究所Open a new windowロゴ

所在地 愛知県高浜市碧海町二丁目1番地13
代表取締役社長 都築城ニ
創業 1968年12月15日
設立 1975年7月15日
資本金 1億円
従業員数 120人
事業内容
  • 各種屋根材の研究開発ならびにコンサルタント
  • 各種屋根材の開発および製造販売
  • 太陽光発電システムの架台開発および製造販売(など)
  • 太陽熱温水器の架台開発および製造販売
  • 屋上緑化システムの架台開発および製造販売
  • 太陽光発電システムの販売および設計・施工とこれに付帯する一切の業務
  • オール電化商材の販売及び設計・施工とこれに付帯する一切の業務
  • 屋根、電気、建設、内装仕上げなどのリフォーム請負工事

(注)記載されているお役職等の情報につきましては、2016年3月1日現在のものです。
(注)記載されている製品名は各社の商標または登録商標です。

担当営業の声

伊藤 清隆 株式会社富士通マーケティング
中部営業本部 東海支社 流通サービス営業部

伊藤 清隆(いとう きよたか)

この度は新基幹システムのご導入に際しまして、弊社提案をご採用いただきまして大変光栄に存じます。また、「GLOVIA smartきらら 販売」の完成度の高さ、拡張性の高さにくわえ、富士通マーケティングをシステムベンダーではなく「ビジネスパートナー」としてご選定いただいたことを大変嬉しく思っております。今後も屋根技術研究所様の成長を後押しできるパートナーとして、「ワンストップ」でのサービスご提供を目指し、ご支援を続けさせていただきます。

担当SEの声

伊藤 芳康株式会社富士通マーケティング
関西・中部システム統括部 中部システム部

伊藤 芳康(いとう よしやす)

今回のプロジェクトにおきましては、お客様の多岐にわたる業務にどのようにシステムを適用するかが大きなポイントとなりました。業務の独自性を踏まえつつ、「アドオン」は最小限にとどめ、基軸業務は機能の充実したパッケージに合わせ、業務全体の改善にご注力いただいたことが成功の要因と考えております。今後もお客様に貢献出来るビジネスパートナーとして尽力させていただきたいと思います。

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