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Japan

チャージ機能付き現金ポイントカードシステム導入事例

スーパーマーケットにおける顧客の囲い込みと精緻な販促をめざす

サンリブ店頭

株式会社 サンリブ 様


福岡、佐賀、山口、広島のエリアで、スーパーマーケットを展開する株式会社サンリブ様(以下、同社)。同社は、より個々のニーズにマッチした販促を行うため、新たなチャージ機能付き現金ポイントカードシステムを導入することにしました。長年同社のパートナーとしてシステム構築をサポートしてきた富士通マーケティングは、カードシステムに豊富な実績のある富士通FIPと共に、同社のカードシステムを構築。今回は、システム導入に至るまでの経緯から効果、今後の展開までを、株式会社サンリブ 代表取締役社長 佐藤秀晴氏、販促企画部 部長 野見山秀俊氏、情報システム課 課長 山田剛氏にお話を伺いました。

[2014年9月18日 掲載]


↓ 導入の背景 | 導入の経緯 | 導入効果 | 導入システム | 今後の展開 | お客様情報 

導入の背景

精度の高い販促実現のため精緻な顧客情報が取得できる新たなポイントカードを検討

同社の販売エリアは、全国チェーンのスーパーマーケットが多く出店するだけでなく、ディスカウンターも多い、スーパーにとって激戦区です。そのなかにあって、同社は地域で愛される店舗であり続けるために、独自性のある品揃えや店舗運営、生活者に喜ばれる付加価値の高い生活提案などを進めてきました。その実現のためには、より詳細な顧客情報が必要です。そこで、同社は十数年前からクレジット機能付き現金ポイントカード「くらしらくカード」を展開。販売情報の収集や分析を積み重ねてきました。
しかし、クレジット機能がついているため単なるポイントカードに比べると登録に手間がかかり、年配者の中にはクレジットを嫌がる人もいて、保有者が来店者のうち40%程度にとどまっていました。

佐藤 氏
株式会社サンリブ
代表取締役社長
佐藤 秀晴 氏

そこで、新たに現金ポイントカードを導入することにしました。顧客の購買情報を分析することで、必要な人に、必要なタイミングで、適切な販促情報を提供し、来店や購買を促すことのできる、これまで以上に進んだ仕組みづくりに着手しました。「お客様一人ひとりにフォーカスした販促を行うためには、来店者に対して保有者が70~80%くらいの構成比にならないと難しい。そこで、時代のニーズに合わせ、クレジット機能のないチャージ機能付き現金ポイントカードにシフトすることにしました」(佐藤氏)

導入の経緯

優れた機能と豊富な実績、業務を熟知したサポート力、堅牢なデータセンターなどを評価

同社が新しいポイントカードシステムの導入を本格的に検討し始めたのは、2012年秋口のこと。数社に提案を依頼し、その後2社に絞られ、13年3月に富士通マーケティングと富士通FIPによる富士通グループの提案が採用されました。なお、今回は富士通マーケティングが営業フロントとプロジェクトマネジメントを行い、システム構築は富士通FIPが担当しました。
同社が富士通グループを選んだのは、20年以上の付き合いがある富士通マーケティングが同社の業務を熟知していること、富士通FIPが提供するサービスは電子マネーとポイントを統合管理でき、購入時だけでなくチャージをする際にもポイントが付くなど同社が実現したいサービスを可能にする基盤が揃っていること、さらにはシステムを運用する富士通FIPのデータセンターが堅牢でセキュリティが高く、大切な顧客情報を安心して預けられると判断したからです。

山田 氏
株式会社サンリブ
システム課課長
山田 剛 氏

「従来のクレジット機能付きカードは提携カードだったので、自社でカードを発行するシステムは未経験でした。そのため、導入実績が多く、富士通FIPがカードシステムに関して経験豊富であることは重要な要因でした。また、富士通マーケティングは当社の業務をよく知っているので運用面でのサポートも期待できると思いました」(山田氏)
システム構築にあたっては、各部門の代表者を集めた分科会や検討会を実施。さまざまな意見を聞き取り、取捨選択しながら要件を詰めていきました。その会議のほとんどに富士通グループも参加。さまざまな質問に対し、過去事例で得た知見やノウハウを提供し、より良いシステムにすべく、一緒に知恵を絞りました。
今回の開発は、決定からサービス開始まで約8カ月と、短期間で開発を実施しています。「富士通グループの協力のもと、短期間で構築できました。感謝しています」(野見山氏)

導入効果

レジの待ち時間減少やロイヤルカスタマーの掘り起こしを実現

野見山 氏
株式会社サンリブ
販促企画部
部長
野見山 秀俊 氏

新しいチャージ機能付き現金ポイントカード「masaca!!」の発行・管理システムは、13年11月に利用を開始しています。開始から約半年を経過した月末時点での会員構成比は、「くらしらくカード」と合わせて既に60%に到達しています。ポイントに関しては、「masaca!!」と「くらしらくカード」を、一括して管理しています。同社としては、今後全てのお客様にカードホルダーになって頂きたい考えで、カードの提示で値引きをする日を設けるなど、販促強化策を実施しています。
新たなカードは一般の「masaca!!」カードと、60歳以上向けの「masaca!!α」の2種類を発行し、「masaca!!α」については特定の日にチャージすれば、チャージにもポイントを付与するなど、特典を付けています。「消費税が8%になり、以前にもまして小銭が必要となったこともあって、小銭の支払いにも便利なためシニアのお客様のチャージリピート率は予想以上に高率です。チャージ額に至っては、一般カードよりも約1,000円も高くなっています。年金で暮らす高齢者が年金支給日にまとめてチャージされるというのはある程度想像はしていましたが、ここまで差がつくとはちょっと驚きました。ロイヤルカスタマーの掘り起こしにつながっています」(野見山氏)
「くらしらくカード」の長年の実績があるため、店舗対応に関しては大きな問題もなくスムーズに導入できました。「masaca!!」利用者が増えるにつれ、電子マネー利用者も増え、レジでの待ち時間が減ったと、顧客にもスタッフにも好評です。
なお、2014年3月からは、おつりをチャージできる機能も付加され、より便利になっています。

導入システム

導入システム

今後の展開

グループ展開や情報分析を進めより付加価値の高いカードへと挑戦を続ける

現在順調に会員数を増やしている「masaca!!」ですが、的確な販促を行うためには、さらなる会員増が必須なため、当面は会員獲得に注力する考えです。2014年秋には、同社のグループ会社で、大分・熊本・宮崎で多くの店舗を持つスーパーマーケット「マルショク」でも「masaca!!」カードを展開する予定です。両社で使えるようになれば、定期的なポイント倍セールや、単品ポイントなど、より多彩な販促セールが展開できるようになります。
そして今後重要になってくるのがデータ分析です。同社の店舗には、生鮮食品を中心にテナントが多く、そこでのデータ活用が今後の課題です。「精度の高い品揃えをするため、今後テナントにも時間帯別の単品ごとの売り上げなどを開示していく必要があります。その際問題になるのが、同一カテゴリーで複数のテナントがいるということです。必要なデータを振り分けて提供するために、どういう風にコード番号を持つべきかなど考えなければいけないことがいろいろある。その辺も富士通グループに協力をお願いしたい」(佐藤氏)
さらに、同社はスマートフォンと連携させカードに来店ポイントをつけたり、地域の商店街と共同で利用できるようにするなど、さまざまな将来構想があり、ひとつずつ実現することで、さらなる付加価値の向上を目指します。これらの施策を着実に実現し、地域の人びとにより一層愛されるスーパーとなるため、富士通グループは時流を捉えた的確な提案を求められています。

集合写真

(左から)
株式会社サンリブ 販促企画部部長 野見山 秀俊 氏
株式会社サンリブ システム課課長 山田 剛 氏
株式会社富士通マーケティング 九州支社 北九州支店 深水 亨次(ふかみず こうじ)
富士通エフ・アイ・ピー株式会社 九州支社第二営業部 中下 量
富士通エフ・アイ・ピー株式会社 SaaSシステム部 横手 智和

お客様情報

お客様名 株式会社サンリブ新規ウィンドウが開きます  ロゴ
所在地 福岡県北九州市小倉南区上葛原2-14-1
代表者 代表取締役社長  佐藤 秀晴
設立 1955年9月15日
資本金 7億円
従業員数 3,819名 (2014年 9月現在)
事業内容 スーパーマーケット、ショッピングモールの展開・運営

(注)記載されているお役職等の情報につきましては、2014年9月現在のものです。
(注)記載されている製品名は各社の商標または登録商標です。

担当営業の声

深水

株式会社富士通マーケティング
九州支社 九州支店
深水 亨次(ふかみず こうじ)

今回の提案のポイントの1つとしては、お金や個人情報を扱うので、まずはセキュリティです。富士通FIPのデータセンターを使うことによって信頼性を高めることができました。同時に提案内容や同業他社の導入実績も評価いただけたのではないかと思っています。要件を詰めるまでは、お客様の検討会に参加し非常に多くの社員の方々のご意見をお聞きして、そこから出てくる課題を解決するため、我々の内部だけでなく、他のベンダーとの調整にも苦労しました。
今後分析システムが稼働すれば、さらに踏み込んだ情報提供や新たなご提案をさせていただき、より満足していただけるシステムにすべく、ご支援させていただきます。

担当SEの声

横手氏

富士通エフ・アイ・ピー株式会社
SaaSシステム部
横手 智和(よこて ともかず)

当社には、電子マネー、ポイントとも実績もノウハウもありましたので、それらを組み合わせて、サンリブ様のご要望に合わせた、販促機能などを開発させていただきました。
今後システムをご利用いただくなかで、ご要望にあわせた対応を行うと共に、こちらからも他のお客様事例や新しいサービスなどをご紹介し、よりよいサービスになるようお手伝いをさせていただきます。

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