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Japan

「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart ホテル クラウドサービス」導入事例

予約情報の自動取り込みなどホテル業務を効率化、接客に注力できる環境づくりを実現

なんば道頓堀ホテル

株式会社王宮 様


なんば道頓堀ホテルなど3軒のホテルを大阪で展開する株式会社王宮様(以下、同社)。外国人観光客にターゲットを絞った独自のサービスで宿泊客を獲得し、現在では、宿泊客に占める外国人観光客の割合が約9割にも達しています。同社では、予約情報やお客様情報の管理、フロント業務のさらなる効率化を図り、接客サービスにより注力できる態勢の構築を目指してホテルシステムを刷新。「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart(グロービアスマート) ホテル クラウドサービス」を導入しました。導入前の課題や導入の経緯、効果について、同社の専務取締役の橋本 明元氏、王宮グループ 総支配人の平野 暁氏にお話を伺いました。

[2018年2月28日 掲載]


 導入の背景 | 導入の経緯 | 導入の効果 | 将来の展望お客様情報 

導入の背景

ホテル業務の「簡素化」のためシステム刷新を検討

同社が、なんば道頓堀ホテルを開業したのは約半世紀前の1970年。大阪で日本万国博覧会が開かれたときでした。近年、大手ホテルチェーンとの競争の中、「外国人観光客をターゲットとした独自サービスの徹底」という戦略を立てインバウンドに注力。日本文化の体験イベントや国際電話の無料サービス、多言語対応のオリジナルガイドブックの無料配布などを行っています。同社の専務取締役 橋本 明元氏は、「大阪・道頓堀という局地戦での『1対1』なら、大手ホテルチェーンをサービス品質で上回ることはできます。そこに勝機があると考えました」と戦略を語ります。その言葉の通り、同社は着実にお客様を増やし、2016年には「THE BRIDGE HOTEL」、2017年には「大阪逸の彩(おおさかひので)ホテル」を相次いで開業しました。

橋本氏
株式会社王宮
専務取締役

はしもと みんげん
橋本 明元 氏

外国人観光客の宿泊が増えるにつれ、同社ではフロント業務の効率化、予約と宿泊実績の迅速な把握といった課題が浮き彫りになりました。王宮グループ 総支配人の平野 暁氏は、「以前は、フロントのバックオフィスにサーバを設置し、予約情報などを管理していたので、災害時にお客様情報などを消失するかもしれないという不安を抱えていました」と振り返ります。また、旅行代理店のサイトや予約サイトとシステム連携していなかったために、予約情報などをホテル側のシステムに改めて入力する必要がありました。橋本氏は「ホテルスタッフの本業は、お客様に快適なサービスを提供すること。そこに時間をかけるには業務を簡素化したいと考え、システムの刷新を検討しました」と背景を語ります。

導入の経緯

予約情報を自動取り込みできる機能と安定したサポートが採用の決め手

平野氏
株式会社王宮グループ
総支配人

ひらの さとる
平野 暁 氏

同社ではシステム刷新にあたり、システム開発会社など4社からの提案を比較・検討しました。その中で、システムの使いやすさと旅行代理店や予約サイトとの連携を重視してシステムを選定。富士通マーケティングの「「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart(グロービアスマート) ホテル クラウドサービス」(以下、GLOVIA smart ホテル クラウドサービス)」を採用しました。決め手となったのは、旅行代理店や予約サイトとのスムーズな連携です。予約情報をサイトコントローラーという仕組みを通じて自動で取り込める機能にメリットを感じました。これで入力の手間を省けます」(平野氏)。

また、クラウド型システムであったことで、サーバなど機器の設置が不要になります。「システムを自前で持たないので、メンテナンスの手間もかかりません。以前のようにサーバの不具合でシステムがダウンし、お客様にご不便をおかけするようなこともなくなるほか、お客様情報などのデータを消失するリスクも抑えられます」(平野氏)。 一方、橋本氏はシステムの優位性に加えて、サポート力の高さも評価しています。「以前のシステムでは、担当者と連絡がつきにくいなどサポート面で不安がありました。営業の方のレスポンスが早く、安心してお任せできると思いました」(橋本氏)。

導入の効果

サイトコントローラーとの連携で予約情報の手入力にかかる時間をほぼゼロに

同社ではまず2011年に「GLOVIA smart ホテル クラウドサービス」をなんば道頓堀ホテルに導入、その後、THE BRIDGE HOTEL、大阪逸の彩ホテルへと展開し、その過程で様々な導入効果を実感しているそうです。まずは、サイトコントローラーとの連携で予約情報の自動取り込みが可能となり、業務効率が大幅に向上しました。「これまで旅行代理店や予約サイトからの予約情報を自社システムへ打ち込むのに、予約1件当たり1分から1分半の時間を要していました。予約件数を平均毎月5,000~6,000件と考えると、それがほぼゼロになったので作業時間を大幅に削減できました」(平野氏)。

業務が効率化されたことで、ホテルスタッフは接客サービスや独自の日本文化体験イベントの企画立案・実施に、これまで以上に注力できるようになりました。お客様とコミュニケーションを密にすることで、「何に興味があるのかといった『生の声』に耳を傾け、それをオリジナルガイドブックに反映させるなど、より質の高いサービスに時間を費やすことができます」(平野氏)。

さらに、売上実績などのデータを多角的に分析できるようになったことにも効果を感じています。「日別や月別、国別、代理店別など目的に応じて分析でき、経営層が求めるデータを素早く提供できるようになりました」(平野氏)。 一方、2017年に開業した大阪逸の彩ホテルには、フロント業務のさらなる効率化を目的にパスポートリーダを導入しています。これまでは、フロント裏のコピー機でパスポートの写しを取って管理していましたが、「お客様側からするとパスポートを目の届かないところへ持って行かれるのは不安です。お客様の目の前でスキャンできるようになったことが安心感につながります」(平野氏)と派生的な効果も説明します。

なんば道頓堀ホテル

また、クラウド型でシステムを導入したことにより、THE BRIDGE HOTEL、大阪逸の彩ホテルにもスムーズに展開できました。「設定をコピーするだけでしたので、2週間ほどで導入できました。サーバ型ならシステム構築に1カ月から2カ月はかかっていたでしょう」(平野氏)。現在では、なんば道頓堀ホテルのフロントから他店舗の予約状況がリアルタイムで確認できるので、道頓堀ホテルが満室の場合には「THE BRIDGE HOTELに空室があるといったご案内もできるようになりました」(平野氏)。

なんば道頓堀ホテル様 システム概要図

将来の展望

業務のさらなる簡素化に向けてOCRやAIの活用に期待

同社ではさらにホテル業務の簡素化と効率化に注力していく考えです。例えば、パスポートリーダで取り込んだ画像データをOCRで分析できる機能や、海外向けの請求書を柔軟に作成できる機能など、導入したシステムの今後の機能拡充に期待を寄せています。

また、橋本氏は、「時期や稼働率から宿泊料金を設定する業務をシステム化できれば、さらに接客サービスに力を入れることができる」と話します。現在は、ホテルスタッフの感覚や経験などもあわせて宿泊料金を決めていますが、その判断は難しく、時間もかかります。「過去の実績や予約状況、イベントの有無などの条件を入れたら、AI(人工知能)が最適な宿泊料金を提示してくれるようなシステムがあれば、スタッフの負担も減るでしょう」(橋本氏)。そして、「これから、さらに日本の良さを発信するホテルが求められます」と橋本氏は語ります。「そのためにはさらに接客サービスに専念できる環境を実現しなければなりません。業務の徹底的な簡素化を実現できる、様々なICTの活用を提案して欲しい」(橋本氏)と富士通マーケティングへの期待を語ります。

お客様情報

お客様名
屋号 なんば道頓堀ホテル
所在地 大阪市中央区道頓堀2-3-25
代表者 代表 橋本 正権
設立 1970年12月1日
資本金 1,000万円
従業員数 100名(社員60名、パート40名)
事業内容 ビジネスホテル 中華料理宴会場

(注)記載されているお役職などの情報につきましては、2018年2月28日現在のものです。
(注)製品の仕様、サービスの内容などは予告なく変更する場合がありますので、ご了承ください。
(注)記載されている製品・サービス名、会社名及びロゴは、各社の商標または登録商標です。

担当営業の声

米倉SA株式会社富士通九州システムサービス
産業流通ソリューション本部
ホテルソリューション部
米倉 孝司(よねくら たかし)

このたびは、株式会社王宮様に「GLOVIA smartホテル クラウドサービス」を、なんば道頓堀ホテル様をきっかけとし3店舗でご利用いただき、大変ありがたく感じております。 今後も王宮様のビジネスの成長に向け、引き続きお役に立てるよう、「GLOVIA smartホテル クラウドサービス」も成長していきたいと思います。

販推担当の声

山谷氏株式会社富士通マーケティング
商品戦略推進本部
ソリューションビジネス推進統括部
ソリューション推進部 山谷 大介(やまや だいすけ)

2010年、業界初の本格的なクラウド型ホテルシステム「GLOVIA smartホテル クラウドサービス」をリリースして以来、現在約400施設でご利用いただいています。 今後も、クラウドサービスならではの成長するシステムとしてお客様からいただいたご要望を機能に反映させ、施設の生産性向上と人手不足の解決に寄与していきたいと思います。

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