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【クラウド活用術】
法律上規制の厳しい業界のクラウド活用法

法律上規制の厳しい業界のクラウド活用法

企業が情報システムの設計や移行に際してクラウドサービスの採用を第一に検討する「クラウドファースト」の考え方が定着する一方で、クラウド事業者が定めているセキュリティポリシーと自社のポリシーがマッチしない、既存システムの要件がクラウドにマッチしない等、様々な理由からクラウドの採用を見送る企業も少なくありません。また、金融や医療、製薬業、自治体等、法律上の制約からクラウドの利用ハードルが高く、普及が進んでいない業界もあります。

今回は、そういった業界が富士通エフ・アイ・ピーのパブリッククラウドサービス「HyConnect/オープンパブリック」を活用し、クラウド化を実現した事例についてご紹介します。

クラウドが普及しない規制の厳しい業界

企業におけるクラウド導入は拡大を続けており、総務省の発表した『平成27年版 情報通信白書』におけるクラウドの利用状況に関する調査では、何らかのクラウドサービスを利用している企業が全体の半数を超えるまでになっています。

ところが、業界によっては法令遵守等が厳しく義務付けられているため、汎用的なクラウドサービスを利用出来ないというケースもあります。例えば、製薬業界です。

富士通エフ・アイ・ピー 民需第四統括営業部 第二営業部 部長 小林 浩

製薬業界でクラウドの利用がなかなか進まない背景を、民需第四統括営業部 第二営業部長 小林浩は次のように説明します。

「医薬品の開発や製造に利用される情報システムは、生命や身体に関わるため法律上の厳しい制約があります。薬事法や厚生労働省が定めたガイドラインに基づき、システムの信頼性を検証・確認し、その結果を文書化して保証する「コンピュータ化システムバリデーション(CSV)」に準拠する義務があります。従来、システム基盤をクラウド化したい場合は、汎用的なクラウドサービスではCSV対応の要件が合わず、オンプレミスかプライベートクラウドしか選択肢がなかったのです。」(小林)

業務ノウハウのあるSEがマネージメントするクラウドサービス

こうした厳しい制約を背景に開発されたのが、2014年から提供を開始した「製薬プレミアムサービス」です。顧客自身がポータルサイトを操作し、環境構築できるIaaS型パブリッククラウドサービス「HyConnect/オープンパブリック」を基盤としたCSV対応のサービスです。

「もともと、富士通エフ・アイ・ピーでは、1990年代より提供してきた製薬アプリケーションのラインアップがあり、CSV対応のためにどのような作業が必要になるのか、ノウハウが蓄積されていました。ガイドラインで求められている運用管理業務の要件をメニュー化し、お客様システムの安定運用支援を行っています。具体的には、CSV実施済みのクラウド基盤の提供をはじめ、定期的な訓練や自己点検等の教育を施した製薬専門エンジニアをセンターSEとして配置し、監査で必要となる導入から運用に伴う計画書・手順書や台帳などの資料も提供します。監査で必要になる資料の中には、システムがどのように構築されているかのエビデンスなど、クラウドサービスの内部資料に当たる情報も含まれます。パブリッククラウドとしては、稀有な対応と言えるでしょう。」(小林)

製薬プレミアムイメージ

また、CSV対応には、インフラにも信頼性の高い運用管理体制が必要です。富士通エフ・アイ・ピーでは、ITILに準拠した運用管理体制や事業継続マネジメントシステムの国際規格「ISO22301」の取得、長年のアウトソーシングサービス提供で培ってきた信頼性の高い運用管理体制が生かされています。

民需第四統括営業部 第二営業部 製薬担当 重松真志は、製薬プレミアムサービスの導入メリットを次のように説明します。

富士通エフ・アイ・ピー 民需第四統括営業部 第二営業部 重松 真志

「初期コストの削減やリソースの柔軟な増減といったクラウドサービス共通のメリットが得られることはもちろんですが、CSV対応による業務負荷を大きく削減できることが特長です。CSV対応で必要となるドキュメントには決められた様式などがなく、要件を満たすように各企業が標準を定めて整備しなければなりません。製薬プレミアムサービスを利用すれば、様式などがあらかじめ用意されているため、ドキュメント整備の工程を大幅に削減することができます。また、定期的に行われる監査対応の資料とりまとめも省力化できます」(重松)

本サービスには、製薬アプリケーションの導入や自社で行わなければならなかったネットワークを含めたクラウド基盤の構築、その後の運用マネージメントなども含まれており、すべてを富士通グループにワンストップで任せることができます。煩雑なベンダーの調整作業などは不要で、経験豊富なエンジニアが手厚いサポートを提供します。

各業界にマッチしたサービスを提供

現在、製薬プレミアムサービスは、製薬専門SEを集中配置した横浜データセンターを拠点として提供しており、データセンターサービスと製薬ソリューションを一体化し、総合的に支援する富士通グループの「製薬OneDC構想」の中核として位置づけられています。データセンター拠点は全国を網羅しており、必要に応じて自社システムとのハイブリッド環境を採ることも可能です。

製薬OneDC構想

製薬業界と同じように、既存のルールによって汎用的なクラウドサービスが利用しにくいという業界はほかにもあります。そのような業界においても、パブリッククラウドはもちろん 、プライベートクラウドやオンプレミスなど業界に適した利用形態やサービスを組み合わせ、お客様にとって最適なICT環境を提案していきたいと考えています。



著者プロフィール


富士通エフ・アイ・ピー株式会社
富士通エフ・アイ・ピー株式会社


全国に展開されている富士通のデータセンターで、お客様の大切なデータを守り運用しています。さらに、ICTサービスの提供で培ってきた業種・業務ノウハウやソフトウェア技術など、様々な素材・資源・技術を組み合わせ、お客様のご要望にマッチした最適なサービスを提供するLCMサービスベンダーとして、データセンターを基盤にアウトソーシング、クラウド、ソリューションの3つのサービスを提供しています。


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