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Japan

プレスリリース

2018年11月20日
富士通エフ・アイ・ピー株式会社

富士通エフ・アイ・ピー、Microsoft Azureを利用する
SaaS事業者向けにLGWAN中継サービスを提供開始

~新サービス「LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス」で
LGWAN上の自治体向けアプリケーション拡充に貢献~

富士通エフ・アイ・ピー株式会社注1(以下 富士通エフ・アイ・ピー)は、SaaS事業者のLGWAN注2上へのサービス展開を可能にする中継サービス「FUJITSU マネージド・インフラ・サービス LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス」(以下 LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス)の提供を2019年1月から開始いたします。

本サービスの開始にあたり、日本マイクロソフト株式会社(以下 日本マイクロソフト)との連携により、クラウドプラットフォーム Microsoft Azureの利用者であるSaaS事業者に展開します。

本サービスにより、SaaS事業者は既存のSaaS環境を利用し、LGWAN上でのサービス展開を行うことができるため、追加投資や導入・運用・保守の負担を軽減したうえで、ビジネス領域の拡大が可能になります。

自治体のお客様にとっては、セキュリティ強靭化ポリシーに準拠しつつ、Microsoft Azureなどの幅広いクラウド上のサービスを利用することができます。当社は今後、日本マイクロソフトや富士通をはじめとした他のIaaSやSaaSベンダーとも連携し、自治体の皆様がより多くのソリューションを選択できるようLGWAN上のサービス拡充に貢献してまいります。

2017年7月からマイナンバーを活用したオンラインの情報連携が始まる中、総務省は自治体に対し、自治体情報セキュリティ対策の抜本的な強化に向けて、情報連携に活用されるLGWAN環境のセキュリティ確保に資するためのセキュリティ強靭化ポリシーとしてLGWANとインターネットの分離を求めています。また、セキュリティリスクの高いインターネットへの接続は必要最低限のものに限定することを推奨しています。このため自治体は、インターネットに代わりLGWAN上で幅広いアプリケーションが利用可能になることへの期待を高めています。

これに対し富士通エフ・アイ・ピーは、2016年11月から、自治体向けのアプリケーションを開発・運用する事業者に向けて、アプリケーションをLGWAN上で提供するためのIaaS基盤と接続基盤のサービス「LGWAN-ASP基盤サービス」を提供してきました。

そして、今回新たに、SaaS事業者が民間企業に提供する既存環境(「Microsoft Azure」や「FUJITSU Cloud Service」などのIaaSをはじめとするサービス基盤)を活用し、自治体へのSaaS提供を可能にする「LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス」の提供を開始します。本サービスは、富士通エフ・アイ・ピーが運用するデータセンターサービス基盤上で、SaaS事業者のサービスをLGWANに中継し接続します。また、このサービスの提供開始に合わせ、富士通エフ・アイ・ピーは、日本マイクロソフトと連携し、Microsoft Azureの利用者であるSaaS事業者に展開を図ります。

「LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス」の特長とSaaS事業者のメリット

  1. 投資コストの抑制
    本来、LGWAN上でサービスを提供するためには、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)のLGWAN-ASPに関する規定に準拠したIaaS環境上でアプリケーションを構築する必要があります。しかし、「LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス」の中継機能により既存のSaaS環境を活用できるため、二重投資の必要なく、自治体へのサービス展開が可能になります。
  2. 簡単・安心の導入
    LGWAN-ASP関連規定に準拠したアプリケーションの再構築が不要な上、サービス提供に必要なLGWAN-ASP登録申請も当社がサポートします。さらに、事前にLGWAN上でのサービス提供の可否が確認できる評価用ツールも提供するなど、LGWAN上で初めてサービス提供するSaaS事業者も安心して利用可能です。
  3. 運用・保守の負担軽減
    LGWAN上で新たにアプリケーションの再構築が不要なため、既存のSaaS環境とLGWAN環境という2つの環境の管理が不要となります。アプリケーションの運用と保守は既存のSaaS環境でのみ行えばよいため、効率的な運用・保守を実現し、SaaS事業者の負担を軽減します。
  4. ビジネス領域の拡大
    SaaS事業者が民間企業に提供する既存のSaaS環境を活用して、民間企業向けと同様のサービスを、全国の自治体に対してLGWAN経由で提供することが可能となります。自治体へのサービス展開を可能にし、SaaS事業者のビジネス領域の拡大を実現します。

「LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス」のサービスイメージの図「LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス」のサービスイメージ

日本マイクロソフトとの連携

このたびの連携は、富士通エフ・アイ・ピーが今回提供を開始する新サービスと、日本マイクロソフトがSaaS事業者に提供しているクラウドプラットフォーム Microsoft Azureを掛け合わせ、SaaS事業者に対して、展開するものです。

この連携により両社は、Microsoft Azureを利用しているSaaS事業者のLGWAN展開を強力に推進していくとともに、総務省が推進し自治体が期待するLGWAN上のアプリケーションの充実を図っていきます。

富士通エフ・アイ・ピーと日本マイクロソフトが連携したサービス提供イメージの図富士通エフ・アイ・ピーと日本マイクロソフトが連携したサービス提供イメージ

「LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス」の今後について

「LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス」は、富士通はもとより他社のIaaS環境上でSaaSを提供している事業者も利用可能なサービスであるため、当社は本サービスの提供を通じて、日本マイクロソフトや富士通をはじめとした他のIaaSベンダーとも連携し、さらなる自治体の業務効率化や住民サービス向上に貢献してまいります。

エンドースメント

日本マイクロソフトは、富士通エフ・アイ・ピー様の提供される「LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス」により、日本政府が提言する「Society 5.0」、また「クラウド・バイ・デフォルト原則」の方針に則り、LGWAN上でMicrosoft Azureを活用したクラウドサービスが拡充される事を心より歓迎いたします。

また公共機関にはサポートの終了を迎えるWindows Server 2008およびSQL Server 2008が多く存在し、セキュリティの観点からも移行が急務となっております。日本マイクロソフトはハイブリッドに対する強みを生かし、老朽化した環境からクラウドサービスへの移行を推進しており、本サービスはそれらのインフラを最新化し、行政サービスの向上に寄与する手段としても高い期待を抱いています。

今後も日本マイクロソフトは富士通エフ・アイ・ピー様と連携し、お客様またパートナーの皆様の未来の成長戦略を支えるため、デジタルトランスフォーメーションの推進をご支援して参ります。

日本マイクロソフト株式会社
執行役員 常務 パートナー事業本部長
高橋 美波

販売価格、および提供開始時期

サービス名称 販売価格(税別) 提供開始時期
LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス
180,000円から
(最小構成、月額)
2019年1月
・別途、初期導入費用(個別見積もり)が必要です。

富士通エフ・アイ・ピーについて

お客様の大切なデータをしっかりと守り運用するデータセンターを基盤に「ITアウトソーシング&クラウド」、「システムインテグレーション」「プロフェッショナル」「SaaS」の4つのサービスを提供、システムの企画から設計、開発、運用、保守まで、ライフサイクル全般を支援し、お客様に安心・安全で、高品質かつ高コストパフォーマンスのICTサービスを提供しています。

関連Webサイト

  • FUJITSU マネージド・インフラ・サービス LGWAN-ASP/アプリケーションゲートウェイサービス
  • Microsoft Azure

商標について

Microsoft、Azure は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
その他記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1   富士通エフ・アイ・ピー株式会社:
本社:東京都港区、代表取締役社長:米倉 誠人
ホームページURL : http://www.fujitsu.com/jp/fip/
注2   LGWAN:
地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が運営する、地方公共団体向け閉域ネットワーク(Local Government Wide Area Network)のことで、地方公共団体の組織内ネットワークを相互に接続し、地方公共団体間のコミュニケーションの円滑化、情報の共有による情報の高度利用を図ることを目的とした、高度なセキュリティを維持した行政専用のネットワークです。このネットワークを介して、地方公共団体は各種の行政サービスを共同で利用することができます。

本件に関するお客様のお問い合わせ先

富士通エフ・アイ・ピー株式会社 インフラサービス推進部
icon-telephone TEL:03-6722-0242  FAX:03-6400-1405
icon-mail E-mail:fip-info@cs.jp.fujitsu.com
受付時間:8時45分~17時30分(土曜日・日曜日・祝日ほか当社休業日を除く)


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