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Japan

プレスリリース

2017年9月20日
富士通エフ・アイ・ピー株式会社

ネットワーク分離環境で安全なファイル送受信を可能にする
「セキュアストレージ」の新バージョンを販売開始

~マクロなどを除去し無害化したMicrosoft Officeのファイルを
そのままの拡張子で取り込み可能に~

富士通エフ・アイ・ピー株式会社注1(以下 富士通エフ・アイ・ピー)は、ファイル転送パッケージ「FUJITSU Security Solutionセキュアストレージ」(以下 セキュアストレージ)の機能を強化した新バージョンを、このたび、販売開始します。

「セキュアストレージ」は、セキュリティ対策のためにネットワークを分離している環境において、簡単かつ安心・安全なファイルの持ち込み・持ち出しを可能にする転送ツールです。今回の新バージョンは、ファイルからセキュリティリスクを取り除く無害化の機能を強化しました。従来はファイルをPDFに変換することで無害化する機能を提供してきました。今回、新たにMicrosoft Officeで作成したWord やExcelなどのファイルからマクロを取り除くことで無害化する機能を追加し、無害化されたファイルをそのままの拡張子で取り込むことが可能になります。

同時に富士通株式会社注2(以下 富士通)のメール無害化ソフト「FUJITSU Security Solution SYNCDOT SanitizeFilter(シンクドット サニタイズフィルター)」注3(以下 SYNCDOT SanitizeFilter)のオプション製品として販売している「セキュアストレージ SanitizeFilter連携」(以下 SanitizeFilter連携)の新バージョンも販売開始します。この新バージョンにより、メールの添付ファイルも、「セキュアストレージ」の新バージョンと同様に無害化した上で取り込むことが可能になります。

背景

昨今、ICTが急速に進化する中で、サイバー攻撃も高度化、多様化しており、情報漏えいのリスクが高まっています。そのような中で総務省は自治体に対し、マイナンバーの情報連携に活用されるLGWAN注4系セグメント注5と、Webの閲覧や電子メールなどを行うインターネット接続系セグメントの「ネットワークの分離」を求めてきました。さらに、両セグメント間でファイルをやり取りする場合には、ウィルス感染などが発生しないよう、ファイルからセキュリティリスクを取り除く「無害化」を図ることも求めています。この「ネットワークの分離」と「無害化」は、金融・医療・教育機関などにおいても、セキュリティの一層の向上という観点から注目されています。

当社は、これらの課題に対応するため、機密データを簡単かつ安心・安全に送受信できるビジネスユースの暗号化ファイル伝送ツール「FUJITSU Security Solution Confidential Posting(コンフィデンシャル ポスティング)」(以下 Confidential Posting)をベースに、「セキュアストレージ」と「SanitizeFilter連携」の2つの製品を2016年8月から提供してきました。

「セキュアストレージ」と「SanitizeFilter連携」は、ネットワーク分離環境において、セグメント間のファイルの持ち込み・持ち出しを可能にする転送ツールです。「セキュアストレージ」はインターネットなどで取得したパソコン内のファイルの取り込みを可能にします。一方「SanitizeFilter連携」は、「SYNCDOT SanitizeFilter」のオプション製品として、メールの受信時に「SYNCDOT SanitizeFilter」によってメールから切り離される添付ファイルの取り込みを可能にします。これらの製品は、異なるセグメントでUSBメモリなどを利用せずに、Webブラウザを利用して簡単かつ安心・安全にファイルの取り込みができることから自治体のお客さまを中心に導入されてきました。

この度当社は、「ネットワークの分離」や「無害化」というセキュリティ対策への関心の高まりを受け、自治体のみならず、金融・医療・教育機関などへの展開も考慮し、無害化の機能などをさらに強化した両製品の新バージョンを販売開始します。

富士通エフ・アイ・ピーは今後も、両製品の提供を通して、セキュリティ対策のためにネットワークを分離している自治体や企業のセキュリティの向上と、利用者の業務効率化の両立を支援してまいります。

「セキュアストレージ」と「SanitizeFilter連携」の新バージョンの特長

  1. ファイルの無害化機能を強化 [セキュアストレージ、SanitizeFilter連携]
    従来のバージョンではオプションで提供していた、ファイルをPDFに変換して無害化する機能を標準搭載しました。これに加え、Microsoft Officeで作成したWord やExcel、PowerPointからマクロを除去して無害化する新たな機能を追加しました。これによって、より原本に近い形で無害化したファイルを取り込むことが可能になり、取り込み後も直接編集することができるなど、セキュリティを維持したまま、より効率的に業務を行うことが可能になります。
  2. パスワード付きzipファイルが送信可能に [セキュアストレージ]
    従来のバージョンでは対象外となっていたパスワード付きzipファイルの送受信が可能になりました。これにより、パスワード付きzipファイル内に格納されたファイルにおいても、Microsoft Office におけるマクロの除去やPDFへの変換により無害化したファイルを取り込むことが可能になりました。
  3. 同一端末で異なるセグメント間のファイルを送受信する際に便利な機能を追加 [セキュアストレージ]
    同一端末で業務用の内部セグメントとインターネット用接続セグメントを切り替えて利用している環境の場合に、セグメントごとに「セキュアストレージ」の利用画面を構築することで、ユーザーが業務用とインターネット用のどちらのセグメントからシステムを利用しているかをわかりやすくしました。また、セグメントごとに管理・承認できる機能も追加しました。

「Confidential Posting」について

機密データや大容量データを、インターネットを経由して、安心・安全かつ簡単に伝送可能にするビジネスユースのファイル伝送ツールです。富士通エフ・アイ・ピー独自の「ラッピング技術(特許取得済)」により、インターネット回線に送出する前(端末)からAES による暗号化を行い、受信者側でのID登録やセットアップをすることなく、高セキュリティのデータ送受信・返信を実現します。Active Directry連携などのオプション機能も豊富です。コストを抑え手軽に利用可能なクラウド版と、より大容量で豊富な機能をもつパッケージ版の2 つの導入形態を用意しており、データの授受に高度なセキュリティを必要とする金融業界などを中心に、約80社、12万ユーザが利用しています。

販売価格、および提供開始時期

製品名 内容 販売価格(税別) 提供開始時期
セキュアストレージ 初期費用 800,000円から 2017年9月
年額費用 160,000円から
SanitizeFilter連携 初期費用 1,200,000円から
年額費用 180,000円から

販売目標

「セキュアストレージ」と「SanitizeFilter連携」あわせて、3年で1億

動作環境

  Webサーバ DBサーバ クライアント
CPU インテル Xeon 3GHz、4コア(推奨) -
HDD 600GB(システム+アーカイブ) -
メモリ 12GB(推奨) -
OS Windows Server 2012R2 (64ビット) Windows 10、8.1、7
(32ビット、64ビット)
ミドルウェア Internet Information
Services 8.5
Microsoft .NET
Framework 4.5.2
- -
DB - PostgreSQL9.2.15 -
ブラウザ - - Internet Explorer 11
Mozilla Firefox
Google Chrome

※「セキュアストレージ」、「SanitizeFilter連携」共通

関連Webサイト

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1   富士通エフ・アイ・ピー株式会社:
本社:東京都港区、代表取締役社長:米倉 誠人
注2   富士通株式会社:
本社:東京都港区、代表取締役社長:田中 達也
注3   FUJITSU Security Solution SYNCDOT SanitizeFilter:
インターネット用から業務用のセグメントに取り込むメールに対して、HTMLメールのテキスト化と添付ファイルの分離をすることでメールを無害化する製品。
注4   LGWAN(Local Government Wide Area Network):
地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が運営する、地方公共団体向け閉域ネットワークのことで、地方公共団体の組織内ネットワークを相互に接続し、地方公共団体間のコミュニケーションの円滑化、情報の共有による情報の高度利用を図ることを目的とした、高度なセキュリティを維持した行政専用のネットワーク。このネットワークを介して、地方公共団体は各種の行政サービスを共同で利用することができる。
注5   セグメント:
ネットワークを構成するひとつの単位。

本件に関するお客さまのお問い合わせ先

富士通エフ・アイ・ピー株式会社 アプリケーションサービス推進部
icon-telephone TEL:03-6722-0243
icon-mail E-mail:fip-info@cs.jp.fujitsu.com
受付時間:8時40分~17時30分(土曜日・日曜日・祝日ほか当社休業日を除く)

以上


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。