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株式会社ですか 様

バス待ちの不安・ストレスを解消する次世代型バスロケーションサービスの構築

[2016年7月11日掲載]

株式会社ですか様

高知県の路線バスや路面電車で10万枚以上も利用されている交通系ICカード「ですか」を運営する株式会社ですか様(以下、ですか様)。今回、「ですかICシステム」(注1)の更新を機に、グループ中核企業のとさでん交通株式会社様と共同で、バスの位置情報を把握できるバスロケーションサービス(以下、バスロケ)「バスこっち」をスマートフォンとクラウドで構築し、サービスを開始されました。富士通システムズ・ウエスト(以下、FWEST)は、わかりやすい地図表示や快適に操作できる検索機能、「ですかICシステム」とのデータ連携を実現。最適なダイヤ編成を目指した、高精度でリアルタイムな「バスと利用者の動きの見える化」に貢献しました。

【課題と効果】

導入前の課題   導入後の効果
「バスがいつ来るかわからないからバス停で待たないといけない」「乗りたいバスがどこを通っているのかわからない」という利用者の不安を解消したいが、コスト面から全停留所への設置は困難。
スマートフォンで検索してバス経路とバス現在位置を地図に表示する機能を実現。バスからの情報もスマートフォンで送信することにより、投資コストも最低限に抑制できた。
バスの運行状況と利用者の乗降実績を詳細に把握し、データの分析・活用を推進したい。
「バスこっち」の運行実績と「ですかICシステム」のデータ連携により、路線系統・区間・便ごとに詳細な実績データを日々把握。また、蓄積したデータを分析、・活用することにより、最適な路線・ダイヤ編成が可能に。

「シンプルさ」を徹底的に追求し
いつどこからでも使えるバスロケへ

内山 顕一様

取締役
内山 顕一様

「まだ来ないな」「もう通過しちゃった?」 バス停で時刻表と時計をにらめっこする不安をなくすバスロケが「バスこっち」です。2016年4月、ですか様は高知市など県内12市町村で運行するとさでん交通グループの路線バスネットワークで運用を開始しました。

「ですかICシステム」の構築を手がけたFWESTは、システム更新を機に位置情報クラウド「FUJITSU Intelligent Society Solution SPATIOWL(スペーシオウル)」(注2)によるバスロケを提案します。これは、バスの位置情報を地図上にマッピングし、利用者がいつでも、どこでも参照できるサービスで、利用者とクラウドに情報送信するバスの車載器にはスマートフォンを採用しました。路線バスで、接近表示機などの設備機器を投資せずに位置情報のみで構築できるバスロケは、全国でもかなり先進的な提案となりました。

「バス停に行かないとバスの到着がわからず待ち時間も多い従来の設置型バスロケと違い、お客様はいつでも、どこでも情報を検索できる。また、設備投資が不要なだけでなく、「バスこっち」と「ですかICシステム」との情報連携により、詳細な運行の実績データも収集できる。これしかない、と思いました」。と振り返るのは、取締役の内山顕一様です。設計段階でFWESTの近藤賢二は、「シンプル」がキーワードと感じていました。「地元の方でもバス停名はわからない。簡単な操作で、乗りたいバスがいつ来るのかがわかることにフォーカスし、ですか様と機能のスリム化を何度もディスカッションしました」。

「1時間に1便の郊外のバス停から乗り継ぎが多い市街地バス停まで、約1200ヶ所で、乗りたいバスの到着予定がわかれば、『待つストレス』がなくなる。それが最優先でしたね」(内山様)。


「バスがどこにいるか」に加え、
「利用者の動き」も見える化

槌谷 英彦様

業務管理部
係長
槌谷 英彦様

新しいバスロケのきっかけになったのが、観光名所・五台山のバス停です。乗務員が札を裏返して通過を知らせる、昔ながらのアナログな「バス停を通過したかしないかを知らせる」しくみに加え「乗りたいバスがどこにいるか」を見える化すれば、飛躍的な利便性の向上につながるという発想の転換につながりました。

利用者側のアプリの操作性も、直感的なインターフェースに工夫を凝らします。地図上のバス停アイコンをタップするだけで出発・到着地を選択でき、系統検索などすべての検索操作も3アクション以内を実現します。さらに車載側のアプリも、乗務員が系統出発時にオン、終点到着時にオフをタップするだけで済むように操作を単純化しました。「安全運行に影響が出ることは許されないので、運転手の操作もワンアクションに抑えてもらいました」と、業務管理係長・槌谷英彦様は笑顔で語ります。

「バスの動き」がわかる「バスこっち」は、データ連携で「利用者の動き」も見える化します。バスの路線系統別の利用実績は従来、調査員が乗車して調査するため、分析の対象データは調査日に限定されていました。それが「バスこっち」と「ですかICシステム」のデータ連携で、路線系統・区間・便ごとの乗降者数や遅延状況などの実績データを取得可能になり、「利用者の需要に合わせたバスの供給」という最適な路線・ダイヤ編成へと導いていきます。

また、南海地震など大規模災害発生時の車両避難や安否確認の緊急通報機能も兼ね備えています。

「より精度の高いデータを収集・分析し、自治体や住民にも公開して、高知の街を元気にすることに貢献できれば嬉しいですね。その先駆けになっていくことも、私たちの使命だと思っています」(槌谷様)。


公共交通の発展とバス利用の促進に向け
データ分析、活用のステージへ

バスと利用者の「動きを見える化」する「バスこっち」の導入により、欲しかった実績データの収集が実現し、さらにその先に見据えるのが、蓄積したデータの有効な分析、活用のステージです。その一つとして、悪天候による遅延対策も始まろうとしています。

「雨が降ると遅延が発生しますが、路線ごとの遅れの違いや、どこから遅れ始めてどれだけ遅れるかも一目瞭然になりました。その対策や適正なダイヤ編成につなげるシミュレーション環境の構築など、FWESTさんにはこれからも高知の公共交通の発展、バスの利用促進に向けて、ともに歩み続けて欲しいですね」(内山様)。

「高知は全国有数の観光県でもあります。バス利用の裾野を広げる観光客向けサービスの拡充など、これからも地域とお客様のために、力強い提案とサポートで期待に応えていく決意です」(FWEST・近藤)。

株式会社ですかの皆様と富士通システムズ・ウエストのプロジェクトメンバー

株式会社ですかの皆様と富士通システムズ・ウエストのプロジェクトメンバー

(注1) ICカードシステム「ですか」(「ですかICシステム」)/高知県のほぼ全域の路線バス・路面電車で利用可能な交通系ICカード。2009年に運用を開始し10万枚超を発行。2016年5月からとさでん交通グループをはじめとする県内交通事業者7社にサービス利用が拡大
(注2) SPATIOWL (スペーシオウル)/富士通が提供する位置情報クラウドサービス。位置情報データの座標配置、データ分析など、ICT利活用によるデータ経営の基盤と精度の高い業務サービスを実現

概要図

概要図

お客様概要

名称 株式会社ですか 様
設  立 2008年(平成20)年7月16日
所在地 高知市はりまや町1-5-1
代表者 代表取締役社長  片岡 万知雄
(とさでん交通株式会社代表取締役社長を兼務)
社員数 6人(2016年6月1日現在)
事業内容 交通系ICカード事業(「ですかICシステム」)のサービス運営
URL http://www.desuca.co.jp
  【バスこっち】
    http://buskocchi.desuca.co.jp/

担当営業の声

山崎 洋志株式会社富士通マーケティング
四国支社 高知支店
山崎 洋志 (やまさき ひろし)

初期の提案時には、今回採用していただいたSPATIOWLを活用したバスロケサービスはご紹介程度でした。それが、2015年10月に「とさでん交通様」が発足され、「利用者サービスの向上・経営戦略の数値化など」新たな経営施策にICTを利用する戦略が出され、バスロケが採用、交通ICカードシステムとデータ連携させることで、お客様の経営を支援する重要な情報基盤となりました。
今後も引き続き、お客様の事業発展となる提案を続けていきます。

担当SEの声

近藤 賢二株式会社富士通システムズ・ウエスト
第一流通システム本部 第三システム事業部
第三流通システム部 プロジェクト部長
近藤 賢二 (こんどう けんじ)

「今までにない新しいバスロケを作ろう」というお客様と我々の熱い気持ちが前例のないプロジェクトを成功に導きました。最後まで我々を信頼してサポートいただいたお客様に心から感謝しております。今後もお客様の経営課題を解決できるサービスを創出していきたいと思います。

事例紹介(PDF版)

以下より、PDF版の事例紹介をダウンロードできます。
事例紹介 株式会社ですか 様 (956 KB)

お問い合せ先

富士通株式会社
西日本ビジネスグループ 第一流通システム本部


本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。