GTM-MML4VXJ
Skip to main content
  1. ホーム >
  2. 企業情報 >
  3. ライブラリー >
  4. 導入事例 >
  5. 国立大学法人 岐阜大学 様

国立大学法人 岐阜大学 様

国立大学法人 岐阜大学 様

研究力強化を目指して戦略的統合データベースを構築。優れた柔軟性と自在な分析を、短期間かつ低コストで実現

豊かな自然と東西の文化が融合する岐阜の地で「知の伝承と創造」を追求する岐阜大学。同大学は、学内データを活用し大学の経営改善を行う大学IR(Institutional Research)の観点から研究力の強化を図るべくMicrosoft Azureを導入し、戦略的統合データベースを構築した。スキーマレスデータベースを中心とする柔軟性の高いマルチデータベースにより、形式の異なるデータの収集・管理を可能にすることで、学部内に散在していたデータの一元管理を実現。またBIツールを活用し戦略的にデータを分析することにより、改善点や新たな強みの発見に結び付け、研究力の強化、合わせて教育の質向上を図っていく。

課題と効果

  • 大学IRの観点から学内データを戦略的に活用できる情報基盤を整備したい
    形式の異なるデータを収集・多角的に分析できる柔軟性の高いデータベースを構築
  • 短期間・低コストで利用者の意見を取り込みながら機能を開発していきたい
    PaaSの活用により3ヶ月という短期間で拡張性の高いシステムを実現

背景と経緯

研究力強化を目的に戦略的統合データベースを構築

1949年創立の岐阜大学は前身の岐阜師範学校まで遡ると140年余の歴史を有しており、数多くの優れた専門職業人を輩出してきた。同大学は第3期中期目標・中期計画(2016年~2021年)において「地域活性化の中核拠点であると同時に、強み・特色を有する分野において全国的・国際的な教育・研究拠点の形成」を目指すという将来ビジョンを掲げた。

「将来ビジョン実現のためには、学内データを戦略的に活用しエビデンスに基づく大学経営を行う大学IRの観点から、エビデンスベースでPDCA(Plan-Do-Check-Act)をまわしていく必要があります。本学ではエビデンスを提供するIR室が情報連携統括本部と連携し、大学IRを支える情報基盤の整備に取り組んでいます」と理事・副学長(学術・情報担当)福士秀人氏は話す。大学IRを支える情報基盤のベースとなるのが統合データベースだ。

同大学では長い歴史の中でルーツが異なる各学部の独自性が強く、データも学部ごとに散在していた。2016年、研究力強化を目的に研究部門の戦略的統合データベースの構築プロジェクトがスタートした。論文だけでなく様々な評価指標での分析・可視化を実現するために形式の異なるデータへの対応が大きな課題となった。

  • 岐阜大学
    理事・副学長
    (学術・情報担当)
    福士 秀人 氏

  • 岐阜大学
    研究推進・社会連携機構
    副機構長 工学部
    教授
    大矢 豊 氏

  • 岐阜大学
    教育学部
    学習協創開発研究センター
    教授
    加藤 直樹 氏

導入のポイント

いかに形式の異なるデータを収集し多角的に分析するか

研究部門の戦略的統合データベースでは、研究、教育、社会貢献など教員の大学におけるあらゆる活動をデータとして収集し分析することを目指している。「本学には約800名の教員がいます。研究論文公表数、共同研究実施状況、科学研究費獲得状況、講義に対する学生の評価など、様々な視点で評価することで本学の教育・研究の特色や強みが見えてきます。また多角的な評価は教員のモチベーションの向上にもつながります。将来的にAI(人工知能)の活用を視野に入れる場合でも、データが一元的に管理されており、なおかつ常に利用可能な状態であることが、適切な分析を行う基礎データとして重要になります」と研究推進・社会連携機構 副機構長 工学部 教授 大矢豊氏は話す。

戦略的統合データベースにおいて、研究論文などに関しては国内の研究者情報のデータベースresearchmapと連携し、その他の情報は学内のシステムから収集する。問題は、時代や状況に応じて変化する評価指標にどう対応していくか。「SQLで項目を固定してしまうと、新たな切り口で見たいという要望があったときに、項目の追加やデータを取り出して分析するなど多くの手間と時間を要します。また各部門によってデータの形式も異なっています。必要なとき必要なデータを使って多角的に分析できるように戦略的統合データベースには高い柔軟性が求められました」と教育学部 学習協創開発研究センター 教授 加藤直樹氏は振り返る。

柔軟性に加え、低コスト、短期間構築も重要な要件となった。同大学は、将来ビジョンの実現に欠かせない戦略的統合データベースの構築パートナーとして富士通を選択した。

システムの概要

マルチデータベースで高い柔軟性を実現

富士通を選択した理由について加藤氏はこう述べる。「富士通には別の学内システムの見直しをお願いしたことがありました。大学の視点に立って私たちと一緒に課題を解決していく姿勢は高く評価できました。文教分野において富士通は長年にわたり大学の業務をシステム面から支援しています。それらの業務ノウハウをベースとした大学IRに関する豊富な知見が、今回、採用の決め手となりました。システムの構築は勿論、本学における大学改革のパートナーとして富士通を選んだのです」。

同大学では、新システム構築にクラウドのPaaSを活用する意向を決めていた。「クラウドであれば、オンプレミスに比べて圧倒的に構築期間が短縮でき、ハードウェアの調達もなく身軽にスタートできます。さらに柔軟な拡張性が担保されることも大きな理由です」(加藤氏)。

富士通は同大学の要望に対しMicrosoft Azureを利用する提案を行った。今回のシステムでは柔軟性の高いマルチデータベースが大きな特長だ。使い勝手に優れたスキーマレスのドキュメントデータベースAzure DocumentDBと、スキーマレスであらゆるデータをデータサイズの制限なく利用できるAzure Data Lake Storeを中心に、項目に依存しない仕組みを構築。またExcel利用のニーズに応えるためフロントにSQLサーバを配置。さらに多種多様なデータの分析・可視化を可能にするPowerBIを導入した。

効果と今後の展開

プロトタイプによるデモンストレーションで高い評価

2016年12月中旬から構築を開始し約3カ月の短期間で構築を完了。プロトタイプを作成し学部長等が集まる会議でデモンストレーションを実施した。「現在は各部局から集計した結果だけが提出されています。それでは多角的な分析は行えません。そこで様々な切り口でデータを分析し、グラフ化したりドリルダウンで深く調べたり、利用者の視点で自在に分析・可視化できることをアピールしました。『こういうことが知りたいけれどできるの?』といった質問が多くありました。プロトタイプにより探索的にデータを見ることができる環境の重要性が確認できました」(加藤氏)。

戦略的なデータ活用について大矢氏は「本学の強みの可視化し、社会に発信していくことで本学のブランド力を高めていきます。また様々な視点から特徴を見出し、次の研究の拠点づくりにつなげたり、改善点や新たな強みの発見に結びつけ、研究力の強化や教育の質向上を図っていきたい」と話す。

今回の開発スタイルについて加藤氏は次のように評価した。「富士通の開発担当者が遠隔開発を行い、その結果を本学で確認して指示を出すという方法で進めていきました。戦略的統合データベースは各学部に限らず本部の担当事務も利用するため、まず日常的にデータを扱う分署の意見を聞くことから始めました。またイニシャルコストを抑制しスモールスタートで始め、成果を確認しながら進めました。無駄なものはつくらず、必要なものを開発していくスタイルは今回のプロジェクトに適していました。今後も富士通には一緒に課題を解決し新たな価値を生み出していくことを期待しています」。

今後の展開について、福士氏は「学内での評価のもと本格的な運用に向けて精度を高めていきます。また今回のプロトタイプに関して第三者の視点からの評価を得るために他大学でも試験的にご利用いただくことを考えています。さらに高度かつ効率的な分析を行うためにMicrosoft Azure のAIサービスの活用も検討中です」と語った。

同大学では全学への展開も構想しており、大学IRを支える戦略的統合データベースへの進化に向けた取り組みを進めていく。

  • 戦略的統合データベースによる評価指標の可視化

    研究論文公表数や共同研究実施状況、科学研究費獲得状況、研究施設利用状況など、評価指標の多角的な可視化・分析が行える。

国立大学法人 岐阜大学様
キャンパス所在地 〒501-1193 岐阜市柳戸1の1
概要 教育学部、地域科学部、医学部、工学部、応用生物科学部の5学部、9大学院からなる総合大学。「人が育つ場所」という風土の中で「学び,究め,貢献する」人材を社会に提供する。そして法人自体も「学び,究め,貢献する」地域にとけこむ大学であるべきことを理念とする。
ホームページ http://www.gifu-u.ac.jp/Open a new window

[2017年9月掲載]

富士通コンタクトライン(総合窓口)
0120-933-200(通話料無料)
受付時間 9時~17時30分
(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)
138-BFF-042