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「平成21年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」において「若手科学者賞」を受賞

文部科学省が主催する「平成21年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」において、若手科学者賞を受賞いたしました。若手科学者賞は、富士通グループでは、4年連続の受賞となります。受賞式は4月14日に虎ノ門パストラルにて行われました。

【若手科学者賞】
本賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者を対象としています。

《受賞者》
竹本一矢(富士通研究所 ナノテクノロジー研究センター 研究員)

《業績名》
「量子暗号通信に向けた通信波長帯単一光子源の研究」
量子暗号通信は光子一つ一つに情報をのせることで盗聴を検知可能な、究極の暗号通信技術と言われている。だがキーデバイスとなる単一光子源が光ファイバー通信に適した波長帯では皆無で、量子暗号実用化のためにはその確立が不可欠であった。
氏は、他の研究グループが比較的容易な可視波長帯での実証実験にとどまる中、いち早く光源としての量子ドットの可能性に着眼し、光子の生成から光ファイバーへの導入、検出にいたる独自技術を確立することで、世界的に先駆けて通信波長帯単一光子の検証に成功した。その後も単一光子生成効率と単一光子純度の両者において世界最高水準を実現し、単一光子源の性能を長距離伝送可能な領域にまで高めた。
本研究成果は量子暗号通信実用化へ大きく道を開くものであり、セキュアなIT社会システムの実現に貢献すると期待される。

文部科学大臣表彰式