GTM-MML4VXJ
Skip to main content

都市インフラ: インタビュー記事

価値を明確にし、最大限に高めるための
「人を中心」としたまちづくり・施設づくり

都市インフラの未来を考えるワークショップ

2018-01-09 Tue

まちづくり・施設づくりのコンセプトは「人を中心」に変わってきています。富士通は、お客様のデジタル革新を支援するために「都市インフラの未来を考えるワークショップ」を開催し、お客様のまちや施設づくりへの想いを明確にしてビジョン化するためのお手伝いをしています。

今回は、都市インフラソリューションの推進に携わる船橋俊男、本ワークショップのデザインを行いファシリテーターも務めている前島朱里と共に、富士通の考えるまちづくり・施設づくりのコンセプトと、ワークショップを通して得られるものについて紹介します。

 
Chapter
  1. [00:07]富士通が考える人を中心とした施設づくり、まちづくりとは?
  2. [00:46]都市インフラの未来を考えるワークショップとは?
  3. [01:30]富士通のまちづくり事例紹介

「人を中心」にしたまちづくり・施設づくりのコンセプト

まちや施設の利用者は多様化・グローバル化し、快適性や安心安全、そして省エネが求められる時代になりました。さらにIoTの活用により都市インフラの可能性は広がっているため、従来のモノや技術を中心とした提案では、お客様のニーズに応えられなくなってきています。この変化について、船橋は次のように語ります。

船橋俊男
富士通株式会社 ビジネスマネジメント本部
デジタルインフラビジネス統括部
IoTソリューション推進部 部長

「最近のまちづくり・施設づくりのコンセプトは『交流できる空間』『文化・芸術の拠点』『観光・ビジネスの拠点』『賑わいの創出』など、『人を中心』に変化しています」

「まちづくり、施設づくりは、企画・構想段階から設計段階、そして建設段階へと数年をかけた長スパンで行われています。そして施設へのICTの導入は建設段階で行われますが、富士通は施設設計が具体化する前の企画・構想の段階から、お客様のコンセプトをお伺いし、お客様にマッチした提案を行いたいと考えています」

この考えからDTCでは、お客様のコンセプトや想いを明確にしていただくためのお手伝いとして「都市インフラの未来を考えるワークショップ」を開催しています。

ビジョンを共創する「都市インフラの未来を考えるワークショップ」

本ワークショップはデザイン・アプローチ手法によるもので、まちづくり・施設づくりのコンセプト策定を目的とします。DTCのワークショップ専用スタジオにて開催し、プログラムは120分、定員は1社4~20名様、都市インフラの事例紹介から始められます。

前島は概略を次のように説明します。

前島朱里
富士通デザイン株式会社 サービス&プラットフォーム・デザイングループ
デザイナー

「ICTで実現する『人を中心』としたまちづくり・施設づくりのアイデアを創出するために、さまざまな関係者の立場からビジョンを描きます」

「参加者は、たとえば観光客やビジネスマンなどの『利用者』、コンシェルジュや清掃員などの『スタッフ』、施設運営者や警備員などの『運用者』のグループに分かれ、それぞれの立場から考えることで、ビジョンやコンセプトを構築していきます」

ワークショップは、次のような手順で進められます。

1. シーンの洗い出し
~さまざまな観点から、施設やその周辺におけるシーンを洗い出す~

施設に関わる利用者・スタッフ・運用者といったそれぞれの立場からシーンを洗い出していくことで、人の行動や感情のイメージを膨らませていきます。

2. インサイトの整理
~シーンをもとにニーズやウォンツを抽出し、インサイトを整理~

「新しくつくるまちや施設と、その周辺地域の関係性、平日と休日の違いなどといったあらゆるシーンで、施設に関わる人々がどのような課題や不満、ニーズや欲求があるのかを、付せんに書き出し洗い出します」(前島)

そして、お客様や利用者が本当に求めているインサイト(潜在的な想いや課題)は何かを、付せんを分類して整理することで発掘します。

分類には、富士通の考えるまちづくりの5つのビジョンを使用します。

富士通の考えるまちづくりの5つのビジョン

3. アイデア発想
~インサイトを参考に、インスピレーションカードを使って、未来のアイデアを創出~

アイデアシートによるアイデア発想

参加者が整理したインサイトをもとに、各自がアイデアシートを使って ICTで実現する未来のまちや施設づくりに向けたアイデアを発想していきます。

「ワークショップでは、短時間で質の高いアイデアを創出するために、未来のストーリーやアイデアを形にした、独自のインスピレーションカードを使います」(前島)

以上の手順によって創出された未来のアイデアを、参加者全員で共有します。

人に寄り添うまちづくり・施設づくりの事例

ここで、ワークショップでも示される富士通が提供する価値と、提案したソリューションをご紹介します。

「人を中心」としたコンセプトを踏まえて、富士通は、次のようなまちづくり・施設づくりの価値を提供しています。

  • 「施設価値の最大化」
    施設に関わるさまざまな人の価値を明確にして最大化を図る
  • 「検討期間の短縮」
    富士通のノウハウ活用で、長期にわたるコンセプト検討期間を短縮
  • 「形にできる安心感」
    ビジョン策定、建築設計、システム構築までをトータルで支援

画像解析技術を用いた空調制御

まちや施設には監視カメラの導入が進んでいますが、撮影された大量の映像データを人の目で確認することには限界があります。そこで富士通は、AIを利用した画像解析技術を用いて、施設を利用する人の安心・安全と、施設を運用・管理する人のマーケティング強化にも活用できるソリューションを提供しています。

このシステムの一例をご紹介します。エリア内の滞留人数のカウントや滞留時間の情報(人の密集度)を元に、空調制御と連携することで、訪れる人に最適な環境を提供するものです。

この取り組みの狙いを、船橋は「利用者には快適な環境を提供でき、スタッフには利用者へのサービス向上が可能となり、運用者には省エネ・省力化が期待できるなど、各々がメリットを得られるものです」と示します。

無線制御可能な次世代街路灯

街路灯をきめ細やかに制御・最適化することで、運用経費の削減、新たな価値の提供を実現します。

まちや施設の再開発や各種イベントでは、会場と駅や観光スポットなどをつなぐ誘導灯として、また混雑緩和や地域活性化に向けた活用も期待できます。

また災害・防災対策として、河川沿いや土砂災害リスクのある地点、アンダーパスの手前などに設置して、街路灯をカラー点灯させることで視覚的に危険を知らせ、災害時には避難場所への誘導を行うことも可能です。

富士通 小山工場導入事例
クリスマスイルミネーションなど、近隣住民との交流イベント等に活用
九州テン 佐世保工場導入事例
災害時にカラー点灯させ、従業員に安全な場所と危険な場所をわかりやすく通知

プレイスサービス基盤

プレイスサービスとは、GPSやビーコンと連携し、利用者の状況に合わせてスマートフォンのアプリを通じて情報提供を行うクラウド型サービスです。

利用者は利便性の向上が図られ、サービスを提供する側の管理者は利用者の動線の把握、分析によるサービス向上や対応の効率化につなげられることが特徴です。

観光客の満足度向上と、県内の観光業の活性化を目的として、富山県では「Discover TOYAMA」の提供を開始しています注1

施設総合管理システム

施設総合管理システムは、設備の統合監視・制御や収集データ管理を行う「中央監視システム」、エネルギーを見える化し最適化する「BEMS(ビルエネルギー管理システム)」と「BEMS」のデータを入居者であるテナントに開示する「テナントサービスシステム」から構成されます。

東京建物株式会社様では、このシステムを導入し、事業者、建設者、管理者、入居者が「四位一体」となり、環境配慮型の大規模複合ビルの建設・運用におけるCO2削減を実現しています注2

未来のヒントをつかみ、想いを形にする機会を提供

これまで本ワークショップに参加した方の業種は、不動産業、建設業、情報通信業が中心で、職種では研究、企画、開発に携わる方が多く、部長や課長クラスの方も積極的な受講が見られます。

前島はお客様からの反響を踏まえ、次のように語ります。

「ご体験いただいたお客様から、『新しい技術を参考にして、まちづくりのアイデアを考える良い機会で、具体的でいつもと違うものが生まれました』といったご意見や、『参加者全員と想いを形にでき、大変有意義でした』といったお声をいただき、お客様の活動をエンパワーできていると感じています」

加えて船橋は、ワークショップの意義をこう示します。

「まちづくり・施設づくりにおいては、企画・構想段階から考えていくことが大切です。デザイン・アプローチによるワークショップを、お客様の想いやコンセプトをビジョン化するための一つの機会としてご利用いただきたいと考えています」

富士通は、ICTによる「人を中心」としたまちや施設づくりを実現するためのヒントをつかんでいただくことを目的として、当ワークショップを開催しています。みなさまのご参加をお待ちしています。

138-BFF-042