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IoTワークショップ: インタビュー記事

最新のIoTを体感しながら共創する
DTCワークショップならではの体験を

IoTワークショップ

2017.4.11 Tue

あらゆるモノがインターネットにつながる、いわゆるIoT(Internet of Things)を活用することが企業にとって不可欠な時代となっています。しかし世間の関心が高まっている反面、何から始めればよいのか分からないといった声がよく聞かれます。
富士通は、このようなお客様を対象に、最新のIoT活用の体験デモンストレーションを交えながら、IoT活用のあるべき姿をともに考える体験ワークショップを開催しています。ファシリテーターの西山聡一氏に、企業のIoT活用の現状と、ワークショップの狙いを伺いました。

 
Chapter
  1. [01:12] 「IoT」による変革を行うための手法とは?
  2. [03:16] お客様の反応は?
  3. [03:52] どのようにご利用いただきたいか?
  4. [04:27] 「IoT」改革で得られる未来像とは

IoT活用を進める時に直面する問題点

IoTとは、人・モノ・環境がネットワークにつながり、分析・活用されることで新たな価値が生みだされる世界です。この言葉が注目され始めてから数年が経過しましたが、IoTとは何なのか、何をどう進めたらIoTによるビジネスイノベーションが実現するのかは、まだ模索が続いているところです。西山氏は、この現状について次のように語ります。

西山聡一
富士通株式会社 オファリング推進本部
デジタル革新オファリング統括部 デジタライゼーション推進部 シニアマネージャー
MCPCシニアモバイルシステムコンサルタント

「IoTを活用しようとする時、センサーなどのモノを中心に考えている人が多いのですが、IoTには2つの側面があることを知って欲しいと思います。まずはセンサーなどを使って新しいデータを発見し、日々の業務の改善や効率化を進めていこうとするもの、例えば工場の製造ラインにセンサーを付けて、生産性向上を目指すようなものです。
そしてもう一方では、IoTに未来のビジネスを期待する企業の経営者が、先を見据えたビジネスイノベーションが起きることを期待しているのです。しかし現状の効率化の先にイノベーションが起きるわけではありません」

また西山氏は、IoTは現場側と経営者側という2つの違った側面から考えないといけないとも指摘します。

「現場サイドのシステム改善を“SoR”(Systems of Record)、経営者側のイノベーションを“SoE”(Systems of Engagement)と呼んでいますが、この2つにはギャップがあります。これらを混同して検討している状況を、まず改善しなければならないのです」

IDC Japanの調査によると、国内IoTユーザー企業の成熟度はまだ低く、ビジネスイノベーションが起きたと考えられるステージ4~5の企業は20%以下にとどまっています。

国内IoTの成熟度ステージ分布

出典:IDC Japan, 2016年7月「IDC MaturityScape Benchmark:国内IoT市場」(JPJ41152516)

このような状況において西山氏は、企業がまず取るべき施策を次のように示します。

「実はまだ、どうやって何のデータを取ってIoT導入を進めれば良いのかが決められないお客様がほとんどです。自社がどのステージにいるのかを的確に把握してから、IoT適用を進めていくことが必要です」

さまざまな部門の方々が一緒に参加するワークショップ

企業の情報システム部門も現場部門もIoTの専門家ではないので、どういうセンサーを使って、どういうデータが取れて、それをどう活用して分析するのか、そして新しく何が起こるのかということを見つけ出すのは、企業にとって非常に難しいことです。

そこで西山氏は、「IoT活用を今から検討する、あるいは検討は進んでいるけれども何をやっていくのか決めきれていない、そして前述のようにSoRとSoEが混同している、などの問題を抱えている企業にこそ、ワークショップに参加してもらいたい」と言います。

DTCで開催されるIoTワークショップには、2016年5月の開始以来、製造業や流通業を中心として150社以上のお客様の参加を得ています。このワークショップは、企業の情報システム部門の方だけではなく、現場、経営、マーケティングなどさまざまな部門の方々に参加していただき行われるものです。

ワークショップが行われる専用スタジオ。様々なIoTソリューションが揃っている。

DTCが実現するアイデアを出しやすい環境

また、ワークショップに慣れていない方々のために、DTCでは参加者にアイデアを出しやすい環境を作っています。それはデジタルカードを使ったもので、参加者のアイデアを広げることを目的とした約700枚の富士通オリジナルのカードを参加者のテーマに合わせて準備しています。

「まずカードを選んでいただき、それをどういう目的で選んだのか、どういう意見を持っているのかなど、アイデアを参加者全員で共有します。そしてそのアイデアの元になるネタや大事にしている価値を聞きながら、実際には何をしたいのか、本当に実現したいことは何なのかをディスカッションしていきます」

ワークショップで使用する「Webコア Innovation Suite(注1)」。さまざまなカードが参加者のアイデアを広げる。

そして選んだカードをファシリテーターがテーマによって分類し、参加した企業が持つ課題や実現したいコトをモデル化していくというのが、ワークショップの大きな流れです。

また西山氏は、「実際にやりたいことが明確になっている、あるいはなり始めているお客様には、プロトタイピングも可能で、実際に「IoT検証サービス(注2)」や「IoTビジネスサポートサービス(注3)」を使って検証化を行っていただくことも可能です」と、IoTワークショップが、どのステージのお客様にも対応していることを語りました。

デバイスを身に着け、最新のIoTソリューションを体験

加えてDTCのIoTワークショップでは、受講者が実際に最新のIoTソリューションを体験することができるのも大きな特徴です。受講者は、富士通が開発したロケーションバッジやバイタルセンシングバンドなどの「UBIQUITOUSWARE(ユビキタスウェア)(注4)」を身に着けてワークショップを受けます。

「実際にお客様にIoTを体験していただきたいと思っています。これらのデバイスを使い、ワークショップの最中のみなさまの位置情報やパルスをリアルタイムでデータ化し、体験していただくことで、IoT活用の発想がさらに広げられると考えています」と、西山氏はその狙いを語ります。

ワークショップ参加者の位置情報は逐次ディスプレイに表示され、パルスの情報はグラフ化され、どこでどういう議論が行われた時にディスカッションが盛り上がったのかを、見える化された情報とともに振り返ることができるのです。

ロケーションバッジとバイタルセンシングバンド。IoTを体感しながらのワークショップ。

スタジオにはほかにも富士通が開発した多くのIoTソリューションが展示されており、受講者はIoT活用のヒントも得ることができます。「ワークショップの中でより積極的にIoTを活用し、実際にお客様に体験していただくことは非常に重要だと考えています」と、西山氏は実際に体験することで“気づき”を導くことの大切さを訴えます。

自社・他社製品を問わず。さまざまなIoTソリューションが展示されている。

初めての受講者にも、ワークショップ経験者にも新しい発見

実際にこのワークショップに参加し、デバイスに触れ、集約されデータ化された情報を見てIoT活用を体験した受講者は、一様にワークショップの楽しさを語るそうです。

「ワークショップに参加されるお客様には、ワークショップへの参加自体が初めてだという方が結構いらっしゃいます。特に初めての方からの反応には、『新しい発見ができた』『楽しい雰囲気でできた』というものから、『会社の会議室の中ではこういうディスカッションはできない』『富士通のDTCに来たからこそできた体験』というコメントをいただいています」

また富士通オリジナルのデジタルカードを利用すると、ワークショップに慣れている方でも、「こういうワークショップを受けたのは初めて」「よりアイデアの深掘りができた」という反応も多く寄せられると言います。

西山氏は、「実際に、短時間で成果をまとめる“まとめるプロセス”に対しても非常に評価をいただいていて、『この先何をしたら良いのかということを、具体的にディスカッションできて良かった』という声をいただきます」と、このワークショップが非常に好評を得ていることを言葉に表します。

IoTの活用に迷っている方こそ来ていただきたい

西山氏は、IoTに対して何を行えば良いのか迷っている方にこそ、DTCでのワークショップに参加して欲しいと望んでいます。

体験ワークショップの結果できるビジョンスケッチの例 (実際のワークショップ風景(注5))

「ここのワークショップを体験いただくことで、何をしたら良いのかをぜひ発見していただきたいのです」

そして企業がIoTの活用を検討する際には、色々な部門の方々とともに進めていかなければならないとも強調します。

「情報システム部門の方だけでディスカッションしたり、現場部門の方だけでIoT活用を進めていこうと考えたりしているお客様は、ぜひ複数の部門の方々で一緒にDTCを利用していただきたいと思います。そしてワークショップが有効と感じられたら、本格的なワークショップ~ビジョン策定サービス「UXコンサルティングサービス(注6)」にてご支援させていただきます」

最後に、IoT活用のためには、企業がどのような考えで臨むべきなのかを尋ねました。

「IoTに限らず、デジタル革新の世の中では、さまざまな業種や業態の方々が経験を活かしながらビジネスを広げていきたいと考えています。その時に重要なことは、デジタル革新が、“さまざまな業種や業態の方々がデジタルでつながれて新たな価値を生み出す”ということを理解して共に進んでいくことが大切です」

富士通のワークショップは、ただお客様の意見を引き出して円滑にまとめるだけではありません。DTCのファシリテーターは、富士通が持っているノウハウや知見を示し、お客様の意見を引き出しともに創る、まさに共創しながら行うワークショップなのです。

DTCのワークショップを一度体験してみてはいかがでしょうか。

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