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7.2.1.1 キーボード操作に関する達成基準

コンテンツのすべての機能は、個々のキーストロークに特定のタイミングを要することなく、キーボードインタフェースを通じて操作可能でなければならない。ただし、その根本的な機能が利用者の動作による始点から終点まで続く一連の軌跡に依存して実現されている場合は除く。

引用元: JIS X 8341-3:2010「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ」

解説

コンテンツの全ての機能は、マウスだけではなく、キーボードインタフェースだけでも同じように操作できるようにしなければなりません。

マウスなどのポインティングデバイスを使用することができない場合など、キーボードインタフェースだけで操作しているユーザーがいます。そのため、もしユーザーがマウスを操作できなかったとしても、キーボードだけで同じようにその機能を操作できるようにする必要があります。HTMLのリンクやフォーム・コントロールについては、標準のものを使用していれば、特に何もしなくてもキーボードだけで操作することが可能です。

例えば、イベント・ハンドラを使用する際には、マウス向けとキーボード向けの両方を併用するようにします。次の表は、『WCAG 2.0 実装方法集』の「 SCR20: キーボードとその他のデバイス特有の機能を両方とも用いる 」にある主要なイベント・ハンドラの一覧です。

対応表
マウス向け キーボード向け
mousedown keydown
mouseup keyup
click (keypress)
mouseover focus
mouseout blur

このうち、"click" はマウス向けのイベント・ハンドラですが、HTMLのウェブページのリンクやボタンで使用する際には、キーボード向けのイベント・ハンドラを併用する必要はありません。『WCAG 2.0 実装方法集』に「 SCR35: アンカー及びボタンのonclickイベントを用いて、アクションをキーボードで操作可能にする 」という実装方法があるように、ほとんどのブラウザではキーボード操作でもイベントを処理することができるようになっているからです。そのほか、"keypress" はどのキーに対しても有効なので、イベントを処理する前に、Enterキーが押されたかどうかをチェックする必要があることにも注意してください。

また、本達成基準には「"その根本的な機能が利用者の動作による始点から終点まで続く一連の軌跡に依存して実現されている場合は除く"」という例外があります。この例外が認められるのは、例えば手書きの描画アプリケーションやヘリコプターの操縦ゲームのようになものです。ただし、テキストの手書き入力は「"利用者の動作による始点から終点まで続く一連の軌跡に依存"」した機能ではないので、この例外には該当しません。同じように、ドラッグアンドドロップ操作によるファイルの移動のような操作も、ユーザーの動作の終点だけに依存していて、動作の軌跡自体に依存している機能ではないので例外には該当しません。

なお、本達成基準は、キーボードだけでも操作できるようにすることを求めているだけで、マウスやその他の手段で操作できることを禁じているわけではありません。

事例と実装

良い例:onclickイベント

リンクのa要素で、onclickイベント・ハンドラを使用。リンクで使用するonclickイベント・ハンドラは、ほとんどのブラウザがキーボード操作にも対応しているため、キーボード向けのイベント・ハンドラを併用する必要がない。

ソースコード例


< script >
function doStuff()
{
//do stuff
return false;
}
< /script >
・・・
< a href="dostuff.html" onclick="return doStuff();" > リンクテキスト < /a >

参考情報

関連する達成基準

等級A