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7.1.4.2 音声制御に関する達成基準

ウェブページ上にある音声が自動的に再生され、その音声が3 秒より長く続く場合、その音声を一時停止若しくは停止するメカニズム、又はシステム全体の音量レベルに影響を与えずに音量レベルを調整できるメカニズムを提供しなければならない。

引用元:JIS X 8341-3:2010「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ」

解説

ウェブページ上に動画または音声ファイルがあり、その音声が自動的に再生されて、3秒よりも長く続く場合には、ユーザーが音声を一時停止または停止できるようにするか、あるいは「システム全体の音量レベルに影響を与えずに音量レベルを調整」できるようにしなければなりません。「システム全体の音量レベルに影響を与えずに」というのは、ユーザーがPCを使用しているのであればPC自体の音量は下げずにコンテンツの音量だけを調整できるようにするという意味です。なお、もしウェブページ上に動画または音声ファイルがあったとしても、それが自動的に再生されなければ、本達成基準は自ずと満たされたことになります。

音声ブラウザやスクリーンリーダーを使用しているユーザーは、ページが読み込まれるのと同時にコンテンツの音声が自動的に再生され始めると、音声ブラウザやスクリーンリーダーの読み上げ音声が聞き取れない可能性があります。3秒程度で音声の再生が終わればよいのですが、それよりも長く続く場合には操作に支障をきたす可能性があります。

「システム全体の音量レベルに影響を与えずに音量レベルを調整できるメカニズム」を提供していれば、本達成基準を満たすことができます。しかし、自動的にコンテンツの音声が再生され始めた時点で、音声ブラウザやスクリーンリーダーのユーザーはその音量を下げることのできるメカニズムを探し出すこと自体が困難になってしまいます。これは、[一時停止]ボタンや[停止]ボタンを提供している場合も同様です。コンテンツの音声が邪魔になってしまい、音声ブラウザやスクリーンリーダーの読み上げ音声が聞き取りにくいために、ユーザーは[一時停止]ボタンや[停止]ボタンを探し出すことができないかもしれません。

そのようなことから、本達成基準を定めたW3CのWCAG ワーキンググループでは、音声を自動的に再生しないことを推奨しています。また、音声ブラウザやスクリーンリーダーを使用していなくても、ウェブページを開くと自動的に音声が再生されることをユーザーが予期していないことも少なくないことから、ユーザーがそのウェブページを開いた後に、ユーザーの操作によって再生が開始されるようにすることを推奨します。

事例と実装

良い例:自動的に再生しないムービー

スクリーンショット:自動的に再生されるのではなく、再生ボタンのある動画

動画を埋め込んだHTMLのウェブページが読み込まれても、動画の再生は自動的には開始されず、ユーザーが[再生]ボタンを押すことによって再生が開始されるようにする。

参考情報

関連する達成基準

等級A