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  7. 7.1.2.2 収録済みの音声コンテンツのキャプションに関する達成基準

7.1.2.2 収録済みの音声コンテンツのキャプションに関する達成基準

同期したメディアに含まれているすべての収録済みの音声コンテンツに対して、キャプションを提供しなければならない。ただし、その同期したメディアがテキストの代替メディアであって、代替メディアであることが明確にラベル付けされている場合は除く。

引用元:JIS X 8341-3:2010「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ」

解説

収録済みの「同期したメディア」を用いる際には、音声で伝えている情報をテキストに書き起こして、画面上で「キャプション」として提供しなければなりません。

「同期したメディア」というのは、多くの場合、音声付きの映像(動画)を指します。音声だけで伝えられている情報は、音声を聞くことのできないユーザーが入手できません。そのため、音声を聞くことができなくても、音声付きの映像(動画)を再生しながら等価な情報が得られるように「キャプション」を提供する必要があります。

「キャプション」には次の2種類があり、いずれかの方法を用いて提供します。

オープン・キャプション
画面に常に表示されているキャプション。

クローズド・キャプション
画面への表示/非表示の切り替えが可能で、ユーザーが必要に応じて画面に表示できるキャプション。

「キャプション」は、必ずしも音声と同等の情報を伝えることができるとは限りません。それは、一度に画面に表示できる「キャプション」の文字数は限られているからです。例えば、話者がとてもい早口で話しているような場合には、時間と画面上のスペースに限りがあるため、一言一句を忠実に書き起こしたものを「キャプション」として表示させることが不可能な場合もあります。そのような場合には、要点だけは理解できるように発話内容を編集するなどの工夫が必要になります。

また、「キャプション」のテキストには、例えば電話の着信音などのように、話者の発話内容以外に音声(意味のある効果音を含む)によって伝えられている情報も含める必要があります。さらに、複数の話者がいる場合には、可能であれば「キャプション」の表示位置を変えたり、話者が切り替わるたびに話者の名前を明記したりすることによって誰が話しているのかも示します。

なお、その音声付きの映像(動画)が「テキストの代替メディア」である場合には、例えば「操作説明文の動画バージョン」というような代替テキストが提供されていれば、代替コンテンツを提供する必要はありません。「テキストの代替メディア」というのは、本文のテキストの別バージョンのことで、文章を読んで理解するのが困難なユーザーのために、本文のテキストですでに提供されている情報を音声や映像などの別の形式で説明しているものを指します。

事例と実装

良い例:キャプション

スクリーンショット:クローズド・キャプションが表示されているビデオプレイヤー

クローズド・キャプションを提供する場合、ビデオプレーヤーに表示/非表示を切り替えるボタンを設けて、ユーザーが必要に応じて切り替えられるようにする。欧米では、クローズド・キャプション(Closed Caption)の頭文字をとって [CC] というボタンを提供することが多い。

参考情報

関連する達成基準

等級AA