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事例紹介 社会福祉法人 名古屋市社会福祉協議会
名古屋市天白区東部いきいき支援センター 様

公共 営業・サービス

高齢者が安心・安全・健康に暮らせるモデル地域の構築 健康づくりをめざして、ICT活用による新たな取り組みに挑戦

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名古屋市天白区東部いきいき支援センター様では、地域包括ケア推進のためにフィールド・イノベーションを活用。フィールド・イノベータは支援記録からICTを活用したアセスメントマップを作成。これにより高齢者の状況を網羅的に定量的に把握できるようになりました。

【 課題と効果 】
  • 効果的な地域包括ケア計画策定に向け、高齢者の行動様式を明らかにしたい
  • ICTも活用し、高齢者の支援内容を充実・強化したい
→
  • 支援記録から高齢者の行動を可視化し、組織横断で地域包括ケア(健康づくり)計画を策定した
  • 可視化結果からICTツールを開発し、高齢者の心身の事象と予測を網羅的かつ定量的に把握できるようになった

高齢者の行動様式の"可視化"が急務に

社会福祉法人 名古屋市天白区社会福祉協議会 天白区介護保険事業所 事務局長 所長 天白区東部いきいき支援センター 統括責任者 大野 裕代氏

名古屋市天白区東部いきいき支援センター 統括責任者
大野 裕代氏

名古屋市天白区東部いきいき支援センター(以下、天白センター)は、住み慣れた地域で高齢者が安心して生活していけるよう支援をする機関だ。高齢者の介護予防や予防給付のケアマネジメント、介護保険・福祉サービスの利用に関する相談、見守り支援など、幅広い活動を行っている。

天白区は、名古屋市の中でも最も高齢化率の高い地域と低い地域を抱えており、地域包括ケアの推進には高齢者の行動様式の実態を掴むことが必要と感じていた。

「より充実した効果的な計画を策定するために、高齢者の行動様式を"可視化"し、どのような問題が潜んでいるかを明らかにしたかったのですが、我々はそのための分析スキルを持っていませんでした。そこで、富士通のフィールド・イノベーション活動を紹介されたのです」と、統括責任者の大野 裕代氏は語る。

「アセスメントマップ」の誕生

担当したフィールド・イノベータ(以下、FIer)は、直近374件の支援記録を徹底的に読み込み、"原因"と"影響"の関係を分析し可視化。これを基に、「心身の問題」や「環境の変化」といった"原因"により「症状が悪化」し、「日常生活が困難」という"影響"に至るまでの関係を構造化した「アセスメントマップ」を作成した。(※)

支援記録から作成したアセスメントマップ(イメージ) -住環境や健康状態など、高齢者の生活の様々な要因から、その後の影響を構造化した。

天白センターの前センター長 渡邉 亮氏は「FIerが作成してくれたアセスメントマップは、よく実態をとらえたものでした。例えば、"転倒して骨折する"という事象の場合、アセスメントマップを見れば、原因は1つではなく、違う要因から骨折に至る可能性があることが分かります。しかし、経験が浅いセンター職員は、そうした複合的な要因に気づけないこともあります。要支援者の健康状態を悪化させないために、"変化を見逃す"ことがないように対策を講じることが重要と感じました」と話す。

さらに、FIerはセンターの現場観察を実施。職員一人ひとりが1日あたりどの業務に、どのくらい時間を要しているのかを分析した。その結果、業務の大半が支援準備や書類作成などの間接業務に費やされていることがわかった。また、職員の業務フローを作成したところ、電話やFAX、郵送など人手を介する作業が多く、手間がかかっていることが判明した。

社会福祉法人 名古屋市社会福祉協議会 名古屋市瑞穂区西部いきいき支援センター センター長 天白区東部いきいき支援センター 前センター長 渡邉 亮氏

名古屋市瑞穂区西部いきいき支援センター センター長
天白区東部いきいき支援センター 前センター長
渡邉 亮氏

今後、要支援者の増加や、事案が複雑化し人材が不足する状況下では、職員による支援に量・質ともに限界があることが明らかになった。

※アセスメント=介護計画を立てるための高齢者の事前評価

「変化を見逃す」ことを防ぐ対策を -要支援や要介護への悪化を防ぐには、変化を見逃さないことが重要。

アセスメントマップのICT化により職員の支援を

FIerは、要支援者の健康状態を悪化させないために、変化を見逃さないよう職員を支援するアセスメントマップのICT化が有効と考え、ツールを作成した。職員が書き込んだ支援記録をツールに落とすと、記録文面を読み取って解析し、アセスメントができている項目とできていない項目をマップ上に記号を用いて視覚的に分かりやすく表示。さらにアセスメント不足の項目については「(たとえば)補助具を確認してください」などの具体的なガイダンスを表示する仕組みを、渡邉センター長の意見を取り入れながら作りこんでいった。そして、支援記録に基づいてアセスメントマップの検証を重ね、解析精度を向上させていった。また、マップ上のアセスメント項目やガイダンス以外にも、地域特性データや、職員ごとのアセスメント項目の確認率も抽出できるようにした。

「ツールを使用することで、職員ごとのアセスメントの確認漏れなどが客観的にわかります。職員の経験に差があることは漠然と感じていましたが、それを可視化し、経験値を理論値に変換できたことは大きな成果でした」と渡邉氏は語る。

高齢者のより効果的な健康づくりの実現に向けて

社会福祉法人 名古屋市社会福祉協議会 名古屋市天白区東部いきいき支援センター センター長 内山 勝彦氏

名古屋市天白区東部いきいき支援センター センター長
内山 勝彦氏

ICT化したアセスメントマップの今後の活用について、現センター長である内山 勝彦氏は次のように期待を込める。「どの職員も同じレベルのアセスメントができることが理想です。アセスメントマップの活用により、職員個々の経験の差を補うことができますし、研修や指導材料として活用することで支援の質の向上も期待できます。また、見えづらかった地域別の課題も浮き彫りになるため、地域にあった支援計画にも活かせます」。

さらにアセスメントマップの活用と並行して、FIerはワークショップによる地域包括ケア推進のための計画立案を支援した。天白センター、社会福祉協議会、区役所、保健所が組織横断で討議し、10年スケールのビジョン達成に向けた施策立案へと結びついた。

ワークショップに参加した天白センター主事の小林 加奈子氏は「これまでセンターの人と現場の課題について話し合うことはあっても、他の組織の人も交えて『天白区の地域包括ケアをどうしたいか?』という大きな夢を語る場はなかったので、とても新鮮な体験でした。最終的に設定したのは高い目標ですが、同じ目標に向かってどのように進んでいくべきか、全員で意識を共有できたので、今後の行動が変わっていくと思います」と語る。渡邉氏も「複数の組織が健康づくり策に向けて合意できた成果は大きい」と強調する。

内山氏は「今後は、こうしたICTツールを使い、予防の段階から複数の組織で対策を講じていくのが重要」と熱く語る。また、大野氏は「超高齢社会により、現場の職員にはさらに負担がかかることが予想されます。その際、このツールがあれば、職員の業務を円滑にし、地域包括ケアの質を高めることができると思います。ぜひ、積極的に活用していきたいですね」と展望を述べた。

社会福祉法人 名古屋市社会福祉協議会 名古屋市天白区東部いきいき支援センター 主事 小林 加奈子氏

名古屋市天白区東部いきいき支援センター 主事
小林 加奈子氏

天白区での地域包括ケア(健康づくり)の計画策定 -10年スケールの上位目標達成に向け、いきいき支援センターと社会福祉協議会、区役所、保健所が組織横断で施策を立案。



お客様概要プロフィール

社会福祉法人 名古屋市社会福祉協議会
名古屋市天白区東部いきいき支援センター

所在地:名古屋市天白区原1丁目301 原ターミナルビル3F(天白区社会福祉協議会内)
URL:http://tenpaku-shakyo.com/Open a new window

FIer

今回のプロジェクトを通して

(左から)石川 真之、佐藤 敦子、齋藤 秀範超高齢者社会に向けた地域の健康づくりは、全国的な課題となっています。FIerは名古屋市天白区の地域包括支援センターにおける高齢者の支援記録を読込み、ICT活用による新たな取り組みを策定しました。

健康な状態から要介護に至るまでの変化を見逃さないためには人だけでは限界があります。ICTを活用することにより、高齢者の心身の問題をいち早く察知し、高齢者に的確な指導を行なえば、職員の業務効率化に役立つとともに、健康寿命の延伸に貢献できます。

また、ICTツールから地域特性データを抽出し、より有益な健康づくり策を導くなど、今後もFIerは、人・プロセス・ICTをうまく活用し、社会貢献していきたいと思います。

【導入事例(PDF版)】

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[2017年12月 公開]

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