Systemwalker Centric Manager 動作環境定義チェックツール - UNIX/Windows(R)共通 -
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第3章 コマンド

3.1 mpdefchk(動作環境定義チェックコマンド)

■機能説明

本コマンドは、さまざまな定義に対するチェックを行い、チェック結果を表示します。

■記述形式

mpdefchk

[-h] | [-a [出力ログファイル名]] | [-f|l|s|o|y|v|e|p|g|t|i|n|m [出力ログファイル名]] | [出力ログファイル名]


オプションを全て省略した場合は、以下のチェックを行います。

■オプション

-h:
当ツールの使用方法が表示されます。
-a:
当ツールでチェック可能な全ての定義のチェックを行います。
-f| l| s| o| y| v| e| p| g| t| i| n| m:
チェックを行う定義を指定します。
チェックを個別に実行することができるため、必要なチェックを選択してください。複数のチェックを実行したい場合は、連続してオプションを指定してください。
f:
TCP/UDPポートまたはプログラム(プロセス)が、Windowsファイアウォールによりブロックされていないかを確認するために、ファイアウォール機能の状態チェックを行います。
(Windowsの場合のみ指定可能です。UNIX上で本オプションを指定した場合は、“無効な引数が指定されました。”とコンソール上に出力されます。)
l:
ネットワーク・インタフェースが複数搭載されている場合、各機能の設定、定義に利用するカード(IPアドレス)が定義されているかを確認するために、ネットワーク・インタフェースの搭載枚数チェックを行います。
s:
監視対象ノードのSNMPエージェントの動作環境を確認し、起動可否状態やSNMPエージェントの動作定義を確認するために、SNMPエージェントの定義、起動可否チェックを行います。
o:
hostsファイルが存在しているか、hostsファイルの内容に誤りがないかを確認するために、hostsファイルの存在、定義のチェックを行います。
y:
syslog.confファイルの内容に誤りがないかを確認するために、syslog.confのメッセージ監視定義チェックを行います。
(UNIXの場合のみ指定可能です。Windows上で本オプションを指定した場合は、“無効な引数が指定されました。”とコマンドプロンプト上に出力されます。)
v:
Servicesファイルの内容に誤りがないかを確認するために、Servicesファイルの定義チェックを行います。
e:
OSがUNIXの場合、システムパラメタのチューニングが適切に行われているかを確認するために、Systemファイルの定義チェックを行います。
(UNIXの場合のみ指定可能です。Windows上で本オプションを指定した場合は、“無効な引数が指定されました。”とコマンドプロンプト上に出力されます。)
p:
デスクトップヒープ領域サイズが適切な値で設定されているを確認するために、デスクトップヒープ領域サイズのチェックを行います。
(Windowsの場合のみ指定可能です。UNIX上で本オプションを指定した場合は、“無効な引数が指定されました。”とコマンドプロンプト上に出力されます。)
g:
システム内でホスト名の定義が統一されていることを確認するために、syslogのメッセージ監視におけるホスト名の整合性チェックを行います。
(UNIXの場合のみ指定可能です。Windows上で本オプションを指定した場合は、“無効な引数が指定されました。”とコマンドプロンプト上に出力されます。)
t:
Systemwalker Centric Managerが利用するTCPポートが、接続先システムまで到達可能かを確認するために、TCPポートのチェックを行います。
i:
監視対象ノードへのICMP接続の可否を確認するために、監視対象ノードのICMP応答チェックを行います。
m:
監視対象ノードのSNMP応答チェックを行います。
n:
MIBの実装状況および監視不可能な監視項目を確認するため、性能監視の監視ポリシーチェックを行います。
出力ログファイル名:
チェック結果を出力するログファイル名を指定します。
パス名の指定も可能です。
本指定を省略した場合は、mpdefchkフォルダ直下に“mpdefchkYYYYMMDDHHMMSS.log”というファイル名で出力されます。(YYYYMMDDHHMMSSは、実行した日時です。)

 

■復帰値

0:正常終了
チェック処理が正常終了しました。
メッセージは、出力ログファイルに出力されませんでした。
1:正常終了
チェック処理が正常終了し、且つ、エラー、警告、情報のいずれかのメッセージが出力ログファイルに出力されました。

【Windows版】

-1:異常終了
チェック処理が異常終了しました。

【UNIX版】

255:異常終了
チェック処理が異常終了しました。

 

■コマンド格納場所

Windows

動作環境定義チェックツールインストールディレクトリ\mpdefchk\bin

UNIX

動作環境定義チェックツールインストールディレクトリ/mpdefchk/bin

 

■実行に必要な権限/実行環境

【Windows版】

Windows Vista上で動作環境定義チェックツールを実行する場合、Administratorグループのユーザであっても「管理者」として実行する必要があります。

【UNIX版】

■注意事項

■使用例

全ての定義のチェックを行い、チェック結果を“OutPut.log”に出力します。

mpdefchk -a OutPut.Log


 

■実行結果/出力形式

2007年3月31日12時に動作環境定義チェックツールを実行した場合の実行結果です。

C:\mpdefchk\mpdefchk\bin>mpdefchk -a
==定義チェック開始==

□ファイアウォール機能の状態をチェックしています。
--------------------------------------------------
##################################################
ファイアウォール機能の設定に、例外に指定されていないポートまたはプログラムが存在します。
出力ログファイルをご確認ください。

□ネットワーク・インタフェースの搭載枚数をチェックしています。
検出されたネットワーク・インタフェースは1つです。ネットワーク・インタフェースが複数搭載されている場合の留意事項はありません。

□SNMPエージェントの状態をチェックしています。
SNMPエージェントのセキュリティ情報の出力をおこないました。
出力ログファイルをご確認ください。


□hostsファイルの定義をチェックしています。
問題は検出されませんでした。

□Servicesファイルの定義をチェックしています。
Servicesファイルに、正しく定義されていないサービスが存在します。
出力ログファイルをご確認ください。

□デスクトップヒープ領域サイズをチェックしています。
問題は検出されませんでした。

□TCPポートの接続をチェックしています。
TCPポート接続チェックにおいて、接続に失敗したホストが検出されました。
出力ログファイルをご確認ください。

□ICMP応答をチェックしています。
--------------------------------------------------
##################################################
ICMP応答チェックにおいて、応答の無いノードが検出されました。
出力ログファイルをご確認ください。

□SNMP応答をチェックしています。
--------------------------------------------------
##################################################
SNMP応答チェックにおいて、応答の無いノードが検出されました。
出力ログファイルをご確認ください。


□性能監視の監視ポリシーをチェックしています。
問題は検出されませんでした。

問題が検出されたチェック項目があります。
詳細は、[..\mpdefchk20070331120000.log]を確認してください。

==定義チェック終了==


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