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プレスリリース

2008-12-01
富士通(中国)信息系統有限公司

指紋パターン認証による出退勤システムを導入

労務・人事・セキュリティ管理の一元化に成功

天津豊田合成有限公司の従業員数は1700名。これほどの従業員がいる企業の労務管理、人事管理、セキュリティ管理は企業の根幹の一つであり、大変重要なことは言うまでもない。人事課は人数大さゆえに非常に煩雑な業務を強いられることになる。特に勤怠管理は一つ間違えると従業員の給与の支払いに影響するため、新たなシステムを導入するとなれば高い精度を要求されることになり、尻込みしがちな分野ではないだろうか。同社総経理の田邊幸一氏は、勤怠システムを改善することにより、労務・人事・セキュリティ管理を一元化する大号令を発し、見事成功させた。このことにより、人事課の効率化が格段に向上し、会社全体の透明性にもつながったという。同社の勤怠システム導入の成功への道筋を追った。

指紋パターン認証とは全社的コンセンサス作りの過程

 董事 総経理 田邊幸一氏

天津豊田合成有限公司が採用した勤怠システムは、指紋パターンによる個人認証システム。このシステムを導入するためには、まずは従業員から指紋の採取をしなければならない。しかし、従業員数は1700名。その全てから指紋を採取するとなると、抵抗感を訴える人も中にはいるのではないかと予測していた。そのため同社では富士通が紹介した高度な指紋認識技術「適応型特徴相関法」を採用した。

適応型特徴相関法とは、特徴点とよばれる指紋の隆線(指紋の模様を形成する皮膚の盛り上がった部分)の端点/分岐点における方向や位置関係などの相関関係を照合する方法。指紋画像の記録ではなく、再現不可能なデータとして処理し、暗号化するため、指紋画像のプライバシーが保護される。特徴相関法では20ヶ所の特徴点のデータのみ使われるため、指紋画像は記録されない。つまり、指紋自体ではなく、あくまで指紋のパターン認証であることを全従業員に説きながら理解させていった。パターン認証ということで、別段反対意見もなく、全員の同意を得たため、速やかに導入に移行することができた。

高精度な認証システムにより煩雑な業務をカット

 指紋パターン読取装置に指をかざす時間は1秒。確認されるのに2秒と、たった3秒で個人認証が行われる

それにしても膨大な数の従業員数である。指紋パターンを採取するのに尻込みしてしまうのではないだろうか。これに対し人事課の馬秀鳳さんは次のように答えた。「一度に採取するのは混乱が生じると思い、工場別に何段階かに分けて採取しました。採取した場所は、人が一番集まりやすい食堂でした。予め食堂の場所と時間を決めて、実施しました。採取する時間は一人あたり1分ほどです。両手の人差し指の指紋パターンをそれぞれ3回づつ採取して、同じかどうかをチェックします。指を怪我したときのことを想定し、両方の指から採取しました」。採取期間は第1工場、第2工場それぞれ2週間。人事課が時間配分を考え、部署ことにコントロールしたことで、速やかに採取が行われたようだ。

採取後の実施も一斉にスタートしたのではなく、従来の勤怠カードによるシステムと指紋パターン認証システムを比較しながら、本当に整合性があるかどうか並行して実施することにより、リスクの分散をした。まずは管理部門からスタートし、それぞれの部門で順次実施されていったという。また、ベンダーである富士通(中国)信息系統有限公司の協力を得、同社の社員も門前に立ち、従業員一人ひとりに教えながら進行していったことも功を奏した。

勤怠管理に指紋パターン認証システムを導入したことによる最大の効果は、以前採用していたIDカードによる勤怠管理に比べて、はるかに精度が上がったことだ。「勤怠システムは直接給料との連動になるので、正確なデータをきちんとタイムリーに管理する機能がどうしても必要になります。今は人事管理がとてもスムーズにいっています」と馬さん。個人個人がきちんとデータを認証させたほうがよいという意識が全員に浸透してきたのもこのシステムが速やかに導入できた理由の一つだったようだ。

さらに、新しく取り入れた人事システムとの連動によって、他の様々な管理を含め、業務が簡素化されてきているようだ。「長谷川副経理(財務部IT担当)からたくさんのアイデアを出していただき、富士通の協力の下、様々な改善を行いました。その結果、使い勝手が格段に向上しました。導入前までは紙による残業申請が行われていましたが、富士通が開発したツールを使うことによって指紋パターン認証システムと連動させ、その必要がなくなりました」と馬さんは胸を撫で下ろす。それまでは残業申請や打刻漏れは、紙による申請だったため、人事課が申請書を集め、全部のデータを入力していたのだ。人の手で入力していれば、入力ミスは付き物だ。入力ミスがあれば給料に直結してしまう。これだけでも無駄な時間と労力が省け、人事課としては安堵していることだろう。

人事・IT・富士通が三位一体中方・日方の協調が成功の礎

勤怠データの扱いは、100%の精度を期さなければならない。なぜなら、間違いがあった場合には、全て給料の支払いに影響するからだ。長谷川副経理は次のように述べる。「今回、中方と日方が一緒になってこの仕組みを立ち上げられたのはたいへん意義のあることでした。今までは日方主導でルール決めて、それに従ってもらうやり方が多かった。人事課門やIT課がアイデアを出し合って、みんなで相談しながらシステムが構築できました」と、全社一丸となってシステムが構築できたことで使い勝手や利便性を含め、精度が格段に進歩したことを強調した。さらに馬さんは、「今回うまくいったのは、全社的な協力がベースにあって、人事課とIT課そして富士通とが三位一体となって大きなテーマに取り組んだということが成功の結果ではないかと思います」と付け加えた。

豊田合成有限公司は中国に10ヶ所の拠点がある。しかし、日本人のIT専門家がいるのは天津のみ。中国での仕組みを統一していくために遣わされたのが長谷川氏だ。氏は、天津で様々なシステムを試行して、いいものを横に展開していく重責を担っている。生産管理や財務管理などありとあらゆるシステムを導入すると同時にインフラの整備もしていかなければならない。天津で開発した様々な仕組みがITベンダーを通じて各拠点に展開されていく。今回導入した指紋パターン認証システムも中国全土の豊田合成で使用されることになるだろう。

天津豊田合成有限公司

1995年設立。ブレーキホースやCVJブーツなどのゴム製の機能部品、ハンドルやエアバッグモジュールなどのセーフティシステム、ラジエーターグリル、コンソールボックスなどのプラスチック成形の内外装部品を製造・販売する自動車用部品専門メーカー。同社は早くから多品種少量生産に対応する生産体制を確立し、多種多様な製品を安定供給している。品質管理においては、性能試験室や精密測定室でのテストを実施。また、欠品をセンサーで感知する組付け加工機などの検査機能設備もいち早く導入。さらに、生産工程の各段階では担当作業者による自主検査を徹底し、製品を造り込む過程で製品の一つひとつに高い品質を追求している。

(※本ニュースは、漫歩創媒が発行した「Whenever TIANJIN」の転載です)


お客様お問い合わせ先

富士通(中国)信息系統有限公司
企画部
電話: 021-5887-1000
Fax: 021-5877-5283
E-mail:sales@cn.fujitsu.com

以上